広背筋の悪影響でどのようなこりや痛みが出るのか

広背筋の動き方は?作用・機能、コリや痛みの出かたを説明!

広背筋の起始は停止の後方・下方にあるためこの筋は上腕骨を後方に引っ張るので肩甲骨が伸展します。

また、停止より起始が内側にあるため、上腕骨は内側に引っ張られ、結果として肩甲骨は内転します。
加えて、広背筋は仙骨から上腕と体側の間を上腕に向けて走行しているために、小結節陵が後方に引っ張られて内側に向き、肩甲骨が内旋します。

●肩関節の内転:上腕骨が外転位から体幹または正中線に向かう動き
●肩関節の進展:上腕骨が屈曲している状態から後方に向かう動き
●肩関節の内旋:上腕骨がその長軸を中心に内側へ回る動き
●肩関節の水平伸展:上腕骨の水平面上で胸から離れて後ろへ向かう動き

広背筋概要

広背筋は整体の症状でもとても多いです

イーバランス整体院に整体をお越し頂いている多くの患者様の中でも広背筋が硬く機能低下をしている方がとても多いです。
腰痛、肩こりや背中のこりは多く携わっていて、腕や肩甲骨の痛み・コリ、神経的なシビレにもつながります。

大きく筋肉が支配しているため作用も多く広背筋の動きが悪くなると多くの場所に悪影響を引き起こします。

広背筋のコリで腰痛肩こり背中の痛み肩甲骨の症状も引き起こします

広背筋の位置はどこ?(起始・停止)

広背筋は背中にある僧帽筋より更に広いく最大の筋肉で、背中の下部と中部のほとんどを覆っています。

僧帽筋の筋肉の厚みは薄いにもかかわらず作用が強い広背筋は、ほとんどが僧帽筋の表層にあります。

広背筋の上部は大円筋と連結腋窩後方(わきの下)軟部組織を形成しています。


広背筋は背中の下方部を幅広く覆っています。その広背筋の起始部(始まり)と停止部(終わり)の詳細を説明していきます。

起始部:胸腰筋膜、仙骨後面、腸骨陵後面、第七胸椎~第五腰椎の棘突起、下位の肋骨、肩甲骨の下角

停止部:上腕骨の小結節陵

という様にとても広い範囲で筋肉が形成されていますので様々な骨に接して多くの作用、動きを促しているわけですね。

広背筋の起始部停止部

広背筋の悪影響でどのような症状が起こるのか?

広背筋は薄くて平らな筋肉にもかかわらずとても強い筋肉です。
松葉杖を使用して歩行肩甲骨を伸展位に必要があるため、この『筋肉は松葉杖の筋』とも呼ばれています。
同様に木を切るときも肩関節を伸展させるので『木こりの筋』とも呼ばれています。

内転筋としては、背側で内転させる時の方が前面で内転させる時に比べてより強く働きます。

広背筋には多数の付着部(起始部、停止部)体の様々なところに動きや姿勢にコリや痛みを引き起こします。

肩関節の動きだでなく、広背筋は肩甲骨を下方に作用します。
広背筋は胸腰筋膜、脊柱、そして腸骨に付着しているため、脊柱や骨盤のズレや歪みに影響を及ぼし、肩こり・腰痛・背中の痛み・肩甲骨のコリや痛みにもつながります。

広背筋の機能低下で何がおこるのでしょうか?

・広背筋が短縮すると手背が正面を向いて、腕が体側に近くなります。
また、肩関節の外旋、屈曲、外転の機能が低下します。

・広背筋が伸長すると、肩関節の伸展、内転、内旋の機能が低下します。

広背筋の触診の仕方

広背筋は背中の下部から中部にかけてのほとんどの表層を覆っているため、簡単に見つける事が出来ます。

うつぶせになってもらい仙骨を見つけ、背中の中部から下部を上外側に向けて軽擦や強擦をしていきます。

腸骨陵の下方を押すことで、この広背筋の起始に触れる事ができます。
また、肩甲骨の下角の約5センチほど上方に広背筋の上縁を触診して見つける事が出来ます。

腋窩に向かって外側へ触診を進めるとこの筋肉が徐々に厚く、そして密になっていることが分かります。
実際に、腋窩後方を外側から肩甲骨外側に揉捏する事は、広背筋の上外側をマッサージする効果のある方法となります。

広背筋の筋力強化の仕方

広背筋は肩関節を内旋させながら内転をさせる強力な筋肉で、かつ肩関節の伸筋群の中で最も重要な筋肉の一つです。

懸垂やロープクライミングの様に腕をまっすぐに伸ばした状態から身体を引き付けるエクササイズ(筋力強化)でよく鍛えられ、水平棒を利用したディッピングも効果的な広背筋のエクササイズ(筋力強化)

また、ダンベルやバーベルを用いたローイングやプル・オーバーなども広背筋を鍛えるのにはとても良いでしょう。

ラット・プル・ダウンは広背筋を鍛えるのに最も有効的、かつ効率の良いい代表的なエスササイズ(筋力強化)といえるでしょう。

広背筋の強化の仕方

広背筋の自分で出来るストレッチの方法とは?

広背筋のストレッチの仕方は、広背筋は大円筋と共に肩関節を90度外転位で外旋することによりストレッチされます。

肩関節を回旋し、それから体幹を反対側に側屈して回旋させることでさらにストレッチの効果が上がります。

背中全体のストレッチ
・椅子に深く座ります
・指を組み胸の前で肘を延ばした状態にします
・肘の隙間は約20センチほど開けておくといいでしょう
・背中から腰まで丸めた状態にして更に頭を前に倒して首の後ろも伸びた状態にします。
・腰骨から背骨の中心線を縦にイメージし、肩甲骨を広げていきます。

背中全体が伸びて、肩こり背中の症状や腰痛予防のストレッチになります。

広背筋のストレッチ

広背筋のマッサージやほぐし方

ストリッピングで広背筋をマッサージとほぐし

・患者はうつ伏せになります。

・術者は腋窩の方を向いて患者の右側に立ちます。

・手掌の手根、あるいは指関節または四指を腋窩のすぐ下の、肩甲骨の外側縁外方向に起きます。

・深く押圧してを腸骨稜まで滑らせます。

・腸骨陵に達するたびに、手をさらに内側の位置へ滑らせながら、同じプロレスを繰り返します。
脊柱に対して斜めに移動します。最後は脊柱の上1/3あたりで終了します。

二指圧迫法で広背筋をマッサージとほぐし

・患者は腹臥位か座位を取ります。

・術者は患者が腹臥位の場合は患者の横に、座位の場合は背後位に治療する側の腋窩の方を向いて立ちます。

・腋窩の後縁を形成している筋束(広背筋と大円筋)を圧迫します。

・ゆっくりとしっかり、圧迫しましょう。拇指で筋束前面を探り、必要に応じて圧迫し、押さえてリリースします。

・筋束の近くの筋肉にはトリガーポイントが存在することが多いので注意します。
特にここにトリガーポイントがないか、検査、触診して必要に応じて圧迫マッサージします。

広背筋のマッサージやほぐし1
広背筋のマッサージやほぐし2
広背筋のマッサージやほぐし3

広背筋の共同筋

肩関節の内転:烏口腕筋、大胸筋、大円筋
肩甲骨の伸展:大円筋、棘下筋、小円筋、三角筋後部、上腕三頭筋、大胸筋(屈曲位から)
肩関節の内旋:大円筋、大胸筋、肩甲下筋、三角筋前部

広背筋の拮抗

肩関節の外転:棘上筋、三角筋中部
肩関節の屈曲:大胸筋、三角筋前部、烏口腕筋、上腕二頭筋
肩関節の外旋:棘下筋、小円筋、三角筋後部

広背筋の支配神経と血管供給は

神経:胸背神経
血管:胸背動脈

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