前回は「飲み物でダイエットを補助|ハーブの効果とその栄養素」を紹介しましたが、今回はリンゴ型の体型の人は胃や腸の周りに付いた内臓脂肪についてです。ダイエット中の人は内臓脂肪の特徴や原因をよく理解して、やせやすい体質に改善しましょう。
体脂肪は自分の体重の約20%

脂肪といってもすべてが悪いわけではありません。全くないと体温を維持することができず、生命維持に問題がでてくるわけです。体脂肪は生命維持には不可欠で体重の約20%が通常とされています。
脂肪の種類を大きく分類すると「内臓脂肪」「皮下脂肪」「異所性脂肪」の3つに分類されます。

内臓脂肪は内臓の中についた脂肪ではない
「内臓脂肪」というと内臓の中についた脂肪ではなくて胃や腸の周りに蓄積してついた脂肪のことなのです。
内臓脂肪の脂肪は付きやすいですが、体を動かすとエネルギーとして変換される脂肪ですので燃焼しやすい脂肪といえるでしょう。
内臓脂肪はリンゴ体型体型が特徴
リンゴ型体型というのは主に上半身に脂肪がつきやすい人の体型のことをいいます。お腹周りや胸周りの体幹に脂肪が蓄積し、全体的に丸っぽく見えるのが特徴です。

内臓脂肪の特徴はお腹がつまめない
あなたのお腹はぽっこりしていませんか?お腹がポッコリしていても脂肪には種類があります。内臓脂肪がついたお腹はつまめないポッコリお腹です。もう一つはつまめるプニュプニュしたお腹の脂肪は皮下脂肪です。
リンゴ型体型になる原因は?
脂肪がついてしまう原因の食べ過ぎは簡単にイメージできますが、実はリンゴ型体型といっても原因は複数あります。ここではリンゴ型体型の原因を紹介します。
①食べすぎでカロリーオーバー
・カロリーが高い食べ物を好んで食べているとカロリーオーバーになりお腹周りに脂肪がつきやすくなります。

②運動不足の基礎代謝の低下
運動不足により筋力低下がおこります。筋力が衰退すると脂肪を燃やす力の基礎代謝が低下し、お腹周りに脂肪がつきやすくなります。

③加齢により基礎代謝の衰退
年齢を重ねるごとに基礎代謝は低下してきます。摂取したエネルギーよりも消費するエネルギーの方が少なくなりお腹周りに脂肪がつきやすくなります。
④ストレスやホルモンバランスの乱れ
ストレスを溜めていませんか?ストレスを溜めるとホルモンバランスの乱れ、コルチゾールという物質が増加します。それは脂肪の蓄積を促進し、お腹周りに脂肪がつきやすくなります。

⑤睡眠不足によるもの
ストレスを溜めるのと同様に、睡眠不足でもホルモンバランスは乱れます。食欲が増すことによりカロリーオーバーになり、お腹周りに脂肪がつきやすくなります。
⑥遺伝子の要因によるもの
遺伝子レベルでもやせやすい、太りやすい体質があります。遺伝子は基礎代謝の速度や脂肪がつきやすい体質に影響を与えます。
脂肪細胞の数や分布も遺伝子の体質であり、親や兄弟に太りやすい体質が多い方は、この遺伝子の要因が考えられるでしょう。

第3の脂肪の異所性脂肪とは
さらに気を付けたいのは、やせている人にもつく脂肪の異所性脂肪です。異所性脂肪とは内臓脂肪や皮下脂肪のように本来脂肪が蓄積されない場所につく脂肪のことです。
それは筋肉のすき間、肝臓や膵臓、肺や心臓などです。この脂肪がつくと見た目の体型が変わり、肥満や糖尿病、脂肪肝などの疾患につながるので要注意です。
リンゴ体型になる原因まとめ
・体脂肪は自分の体重の約20%
・内臓脂肪は内臓の周辺につく
・内臓脂肪はリンゴ体型に
・内臓脂肪の特徴はお腹がつまめない