日本人が内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)になりやすい理由

前回は「リンゴ型の肥満の原因は内臓脂肪|特徴と原因」を紹介しましたが、今回はどうして日本人は内臓脂肪型体型になりやすいのかを紹介します。

内臓脂肪はどうして溜まる?

体脂肪は過剰摂取による余ったエネルギーです。自分が消費したエネルギーよりも食事などから過剰に摂取したエネルギーが多いと体脂肪となり体に蓄えられます。その余ったエネルギーは中性脂肪となり血液中を流れ全身への体脂肪になります。

余ったエネルギーは脂肪に

体脂肪は皮下脂肪から蓄積される

脂肪細胞は主に皮下脂肪層(皮膚の下)として存在する事が多いです。その皮下脂肪層に脂肪が蓄積されることによりが太く見えてしまうのですね。

皮下脂肪は「定期預金型脂肪」

皮下脂肪を分かりやすく言うと「定期預金型脂肪」です。皮下脂肪が一度蓄積されると減りにくいため、出し入れしにくい定期預金型の脂肪と言えるでしょう。

蓄積された皮下脂肪は内臓脂肪に

蓄積されて蓄えきれなくなった皮下脂肪は脂肪の移動や分布の変化が起こると研究によりわかっています。そう!脂肪の蓄積場所が皮下層から内臓周りへと変化するのです。

内臓脂肪が増えてしまうと健康への影響がでるため気を付けましょう。

内臓脂肪は「普通預金型脂肪」

内臓脂肪を分かりやすく言うと「普通預金型脂肪」です。内臓脂肪は素早くえなるぎーに変換されるためすぐに出し入れできる普通預金型の脂肪と言えるでしょう。

リンゴ型体型

日本人は内臓脂肪型肥満になりやすい

西洋人は皮下脂肪をためやすい傾向がありますが日本人は内臓脂肪を蓄積し内臓脂肪肥満になりやすいです。それは肥満の程度が比較的軽度の段階から生活習慣病を発症しやすいと言われています。

日本人が内臓脂肪のつく6つの理由

日本人が西洋人よりも内臓脂肪型肥満になりやすい理由はいくつかの要因があります。その6つの要因を紹介します。

①インスリンの分泌量の違い

皮下脂肪と内臓脂肪

食事をした時の糖分は血糖値を上昇させます。その時「血糖値を下げるために膵臓から追加分泌されるインスリンというホルモンが分泌」されます。

その他にインスリンは過剰摂取されたエネルギーを脂肪細胞へ移動させ体脂肪として体脂肪として蓄積させます。日本人は西洋人と比べそのインスリンの分泌量が弱く皮下脂肪へと蓄積されます。

日本人は皮下脂肪に脂肪を蓄えるのが苦手で、皮下脂肪として蓄えきれなかった脂肪は体脂肪へと蓄えられ内臓肥満型になってしまうのです。

②日本人と西洋人の遺伝子の違い

日本人だけでなくアジア人全体は遺伝的に脂肪の蓄積や代謝に違いがあり、内臓脂肪はより蓄積されやすいといわれています。

日本人と西洋人の遺伝子の違い

③日本人と西洋人の食生活の違い

古来から現在も日本人はお米を主食として食べています。お米には炭水化物が多く含まれていて白米には鉄塔値を上昇させやすくインスリンの分泌を促進させます。①の理由でお話ししたとおり内臓脂肪がつきやすくなります。

洋食と和食

日本人は塩分摂取量が多い

日本人は塩分の摂取量が多く、ラーメンや焼肉、ピザやファストフードなどなど…昨今はよりその傾向があります。塩分により血圧や代謝に影響があるので脂肪を蓄積しやすい環境になってしまうのですね。

脂肪の摂取量と脂肪の質の違い

日本人は魚や豆類、野菜を多く摂取するかたわら、飽和脂肪酸の摂取量は西洋人よりも少ないです。しかしファストフードやコンビニ弁当などの加工食品を多く摂取する傾向があります。

飽和脂肪やトランス脂肪の摂取量が増えると内臓脂肪が増えて日本人特有の「リンゴ型肥満体型」になってしまいます。

リンゴ型肥満と洋ナシ肥満の違いとは?

日本人の「リンゴ型肥満」と西洋人の「洋ナシ型肥満」の違いは代謝よりオーバーした脂肪の蓄積する部分やその人の体型の特徴により変わってきます。

リンゴ型肥満(内臓脂肪型肥満)

リンゴ型肥満(内臓脂肪型肥満)の詳細を紹介します。

①リンゴ型肥満の特徴

お腹周りに脂肪が蓄積されてポッコリお腹になります。ウエストにくびれがなくなる。

②脂肪の蓄積箇所

リンゴ型肥満(内臓脂肪型肥満)になる箇所は内臓の周辺(肝臓や心臓、膵臓や筋肉)に脂肪が蓄積されやすい。

③リンゴ型肥満の健康へのリスク

脂質異常症、高血圧や糖尿病、高血圧の生活習慣病になってしまうリスクがあります。これらの症状が重複した状態をメタボリックシンドロームと呼びます。

その他、脂肪肝や痛風、認知症になってしまう可能性があります。命にかかわってしまう動脈硬化、心筋梗塞や脳卒中などの病気になってしまう可能性もあります。

④リンゴ型肥満の見た目

リンゴ型体型

全体的に見ると胴体が丸くなっていて上半身に脂肪が付きにくくお腹からウエストに脂肪が蓄積されていて丸く見える。

洋ナシ型肥満(皮下脂肪型肥満)

洋ナシ型肥満(皮下脂肪型肥満)の詳細を紹介します。

①洋ナシ型肥満の特徴

リンゴ型と違いお腹周りではなくお尻や太ももの下半身に脂肪が付きやすいのが特徴です。

②脂肪の蓄積箇所

洋ナシ型肥満(皮下脂肪型肥満)になる箇所は皮下脂肪として蓄積されることが多いです。

③洋ナシ型肥満の健康へのリスク

リンゴ型肥満(内臓脂肪型肥満)よりも健康リスクは低いとされていますが、睡眠時無呼吸症候群になってしまう可能性があります。

また、体重が重いことにより坐骨神経痛、膝関節痛や股関節痛になってしまうかもしれません。

④洋ナシ型肥満の見た目

お腹周りに比べてお尻が大きく見えるので、全体から見た感じは下半身の下の方が大きく見える洋ナシの様なバランスに見えるでしょう。

下半身太り

日本人が内臓脂肪型肥満になりやすいまとめ

・過剰エネルギーが脂肪になる
・脂肪は皮下脂肪から蓄積される
・日本人は皮下脂肪よりも内臓脂肪になりやすい
・西洋人よりも日本人のインスリンの分泌量が少なく脂肪が付きやすい
・日本人は塩分摂取量が多い
・西洋人は脂肪の摂取量と脂肪の質が違う

イーバランス整体院院長

『資格:整体師』
整体師歴26年
〈略歴〉
1998年3月 ナショナル整体学院卒業
1988年4月 天祖鍼灸整骨院勤務
2000年6月 オアシス整体院勤務
2010年1月 ラクシア整体院勤務
2013年6月 イーバランス整体院開院
現在に至る
志木駅東口イーバランス整体院は骨盤矯正や骨格矯正で腰痛や肩こりを改善します。特に産後の骨盤矯正は好評です。

『皆様の症状を親身に考え心を込めて整体や骨盤矯正を致します』お気軽にご相談下さい。

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