躁鬱病は気分が高揚して活動的にふるまうことのできるそう状態と一日中気分が虚脱感に襲われ無気力になるうつ状態が交互に現れる状態のことを躁うつ病と呼びます。今回は、その『躁うつ病に効果のあるツボ』を紹介していきます。自律神経の交感神経と交感神経のバランスを整えて、躁うつ病を改善しましょう。
自律神経のアンバランスの躁うつ病とは
上記以外に、躁状態の時は、朝早く目覚めたのに夜も興奮していて寝れない、うつ状態の時は、朝起きれない上に、夜も寝つきが悪い、という不眠も見られます。
「躁」・「うつ」どちらか一つの状態だけが現れる場合もあり、特にうつ状態だけが現れるケースが多いとされています。
躁うつ病のツボ治療のポイント
主にうつ状態の時は、全身の活力が衰えているので、ツボ療法で体力増強と活力の回復を目標にします。頭の「百会」を始め、背中と胸、腹部、足の各ツボを指圧、またはお灸で刺激します。
特に胸の「膻中」腹部の「中脘」背中の「心兪」腰の「腎兪」など、重点的に刺激するツボをいくつか選び、数週間以上続けると効果があります。
頭のツボ「百会」について詳しく解説
頭の重苦しさを和らげ、めいった気分をスッキリさせます。
【百会の位置】両耳をまっすぐ上がった線と、眉間の中心から上がった線が交差する頭のてっぺんの所に百会のツボがあります。
【百会のツボ療法】施術者は、患者さんの頭を抱え込み、まっすぐ体の中心に抜けるように、両手の親指で指圧します。
うつ状態によくみられる頭痛、頭重を和らげ、めいった気分をすっきり爽やかにリフレッシュする効果があります。
背中のツボ「心兪」について詳しく解説
心身の緊張をほぐすツボですまるかの背中の各地とも順に指圧します。
また、心兪は循環器系の症状に良く効き、動悸と胸の痛みを鎮めるツボでもありますす。
【心兪の位置】肩甲骨の内側で背骨(第5胸椎)を挟んだ両側の辺りに、心兪のツボがあります。
【心兪のツボ療法】施術者はうつ伏せに寝た患者さんの背中に、両手の手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力を込めて押します。
これは、心身の緊張をほぐす効果があるツボです。背中のほかの各ツボも同様にして、上から順にリズミカルに指圧すると良いでしょう。
お腹のツボ「膻中」について詳しく解説
呼吸器と循環器の機能を整え、息苦しい気持ちを和らぐのに効果的なツボです。
【膻中の位置】左右の乳首を結んだ線の、ちょうど真ん中のところに膻中のツボがあります。
【膻中のツボ療法】施術者は、仰向けに寝た患者さんの胸の上に指先をそろえて両手を重ね、静かに指圧します。
これは、呼吸器と循環器の機能を整え、精神的な症状から起こる胸苦しさをやわらげてくれます。