今回は自律神経の交感神経と、副交感神経のバランスが崩れ、心身の乱れで起きるイライラやヒステリーに効果のあるツボを紹介していきます。
自律神経の乱れでイライラ、ヒステリー
自律神経の乱れの症状として多いのは、イライラすると気分が落ち着かず、そわそわして時には体を小刻みに動かしたり、動悸冷や汗などを伴います。
不満や感情の抑圧があれば誰にも見られますが、あまり頻繁だと、心身の不調を招きかねません。
一方ヒステリーは感情の抑圧が強く不満が内向し、それに対して自分自身が耐えきれなくなった時に、体の痛み、けいれん、麻痺など様々な心身の症状となって現れるものです。
イライラやヒステリーのツボのポイント
首、肩、背中の各ツボを指圧し、全体をよくマッサージして緊張をほぐします。特に厥陰兪、心兪などは心身の症状に効果があるので、丹念にもみほぐしましょう。
胸の壇中と、腹部の各ツボも体調を整えるために、指圧とマッサージを併用します。精神安定と活力増進には、手の神門、頭の百会、足の各ツボを飲むと効果的です。
腕のツボ「神門」について
イライラや気分の動揺をしずめ、胸苦しさを和らげるツボです。
【神門の位置】手首の関節の小指よりの足に神門のツボがあります。
【神門のツボ療法】親指で強めの刺激を加えると、不安からドキドキ、イライラしたり、なんとなく落ち着かない気分になったりした場合に、それをしずめる効果があります。
精神的負担がある場合の胸苦しさも和らげてくれます。
背中のツボ「厥陰兪」について
精神的苦痛や息苦しさを和らげるツボです。
【厥陰兪の位置】肩甲骨の内側で背骨(第4胸椎)を挟んだ両端のあたりが厥陰兪のツボです。
【厥陰兪のツボ療法】施術者はうつ伏せに寝た患者さんの背中に、両手の手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力を込めて押します。
精神的苦痛や息苦しさを和らげる効果があり、このツボも含め背中の各ツボの指圧は、全身をリラックスさせるのにとても良いツボです。
胸のツボ「壇中」について
呼吸器と循環器の昨日を整え気分の高揚軽く胸苦しさと呼吸困難に効果的なツボです。
【壇中の位置】左右の乳首を結んだ線のちょうど真ん中のところが壇中のツボです。
【 壇中のツボ療法】施術者は、仰向けに寝た患者さんの胸の上に指先を揃え、両手を重ね静かに指圧します。
この壇中のツボの指圧によって、呼吸器と循環器の機能を整え、気分の高揚からくる胸の苦しさ、呼吸困難などといった症状を和らげてくれます。
患者さんが自分で深呼吸しながら静かに胸全体をなでると、更にに落ち着きます。