今回は生理不順、生理痛、月経困難症に効果のあるツボを紹介します。
生理不順で妊娠しづらい環境や、生理痛でお腹が痛い、腰が痛い、頭痛や吐き気などお悩みの女性は多いと思います。
イーバランス整体院にご来院頂いている患者さんにも、生理不順、生理痛の改善を求める患者さんは少なくありません。
生理不順、生理痛、月経困難症の症状とは?
月経周期に乱れがあることを月経不順(生理不順)と言います。多くはホルモンのバランスが崩れたときなどに起こりますが、3週間から40日ぐらいの周期であれば、病的ではありません。
一方、生理時に下腹部が張って痛む、腰の冷えや痛み、だるさなどを訴えるのが月経痛(生理痛)です。
また、便通も含め、のぼせ、頭痛、肩こり、気分が悪くなるなど、月経時に様々な不快な症状が起こることを月経困難症といいます。
生理不順、生理痛、月経困難症の改善ポイント
月経に関する症状は、腰に集中しているツボを刺激して血行促進すると、かなり和らぎます。なかでも腰の上髎(じょうりょう)、中髎(ちゅうりょう)、下髎(げりょう)と次髎(じりょう)は生殖器の機能を整える効果があります。
冷えを和らげるためには、太谿(たいけい)、志室(ししつ)などの足腰の各ツボをよくもみ押すことが大切です。
生理が遅れがちなら、腹部の関元(かんげん)、腰の腎兪(じんゆ)をはじめ、肝兪(かんゆ)、百会(ひゃくえ)、風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)、三陰交(さんいんこう)、陰陵泉(いんりょうせん)などを、指圧やお灸で刺激するといいでしょう。
生理が早まりがちでしたら、脾兪(ひゆ)、中脘(ちゅうかん)などを同様に刺激します。
その他、経血の量の異常には、足の血海(けっかい)、のぼせや頭痛には、頭の各ツボの指圧がよく効きます。
手の合谷(ごうこく)には、鎮痛効果がありますので試してみてください。
生理不順、生理痛、月経困難症のツボ
生理不順、生理痛、月経困難の改善効果のある、代表的な各ツボを紹介しいきます。
後頭部のツボ「天柱」について詳しく解説
天柱のツボをよくもみほぐすと、頭重や気分の悪さなど、月経時の不快な症状をやわらげる改善効果があります。
【天柱の位置】首の後ろの髪の生え際にある、2本の太い筋肉の外側のくぼみに天柱のツボがあります。
【天柱のツボ療法】施術者は、座った患者さんの頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指でこねるようにツボをよく押します。しっかりもみほぐすと、生理時特有の心身のの不快感がやわらぎます。
腰のツボ「腎兪」について詳しく解説
腎兪のツボは、腰のこわばり、だるさをやわらげるツボです。
【腎兪の位置】一番下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨を挟んだ両側に腎兪のツボがあります。
【腎兪のツボ療法】 施術者は患者さんをうつ伏せに寝てもらって、腎兪のツボを両手の指でゆっくりと指圧します。
これによって、腰のこわばりと、だるさがほぐれ、冷えもやわらぎます。生理不順の場合にはお灸を用いるとより効果的です。
臀部のツボ「下髎」について詳しく解説
下髎は腰を巡る血行をよくし、生殖器の機能を整えるツボです。
【下髎の位置】臀部の平らな逆三角形の骨、仙骨にある上から4番目のくぼみ(第4後仙骨孔)の中に下髎のツボがあります。
【下髎のツボ療法】 施術者は患者さんをうつ伏せに寝てもらって、下髎ツボを両手の指でゆっくりともみほぐします。
このツボを中心に腰の各ツボをゆっくりと押すと、腰の緊張がほぐれて、血行が良くなります。生殖器の機能を整えるためでもあるので、しっかり指圧していきましょう。
お腹のツボ「関元」について詳しく解説
関元は生理痛と生理不順に効果のあるツボで呼吸も効果的なツボです。
【関元の位置】身体の中心線上で、おへそから指幅3本ほど下のあたりに関元のツボがあります。
【関元のツボ療法】 施術者は患者さんに仰向けに寝てもらいます。 下腹部に指先を揃えて両手を重ね、患者さんの腹部の脂肪が軽くへこむ程度に優しく指圧します。
これは生理に伴う下腹部痛によく効果があるツボです。生理が送りがちな場合はお灸がより効果的です。
足のツボ「血海」について詳しく解説
血海は血液の循環を良くし、経血が多い、少ないといった出血量の異常にも効果的なツボです。
【血海の位置】膝蓋骨の内へりの指幅3本ぶんほど上のあたりに、血海のツボがあります。
【血海のツボ療法】 施術者は患者さんの膝の上をつかむようにして、指で強く押し込みます。血海は血液の循環を良くし、婦人科系の病気の症状に大変よく効くツボです。
冷えをやわらげ、経血の多すぎる、少なすぎる生理の異常にも有効的です。
手のツボ「合谷」について詳しく解説
合谷は生理痛がひどい時には指が食い込むように強めに押して生理痛をやわらげるツボです。
合谷は幅広い痛みの症状に対して効果的ですので、是非覚えておきましょう!
【合谷の位置】手の甲で親指と人差し指の付け根の間に合谷のツボがあります。
【合谷のツボ療法】 施術者は患者さんの手首を片手で支え、もう一方の手で患者さんと握手するように手の甲親指を食い込ませて、強めに押します。
痛みがひどくズキズキするような痛みを、やわらげる効果が合谷にはあります。