出産を無事に終え、一息つく間もなく、育児という新しいチャレンジがスタートします。赤ちゃんのお世話にてんてこまいの毎日でしょう。
でもここで、お母さんの役目として自分の体と向き合ってみましょう。あせらずじっくり体をケアをするうちに、不安が自信に変わっていきます 。
出産後の体型、体重戻しに意識する事
出産後ママさんのボディメイクの9か条を紹介していきます。ひとつずつゆっくりおこない、出産前のきれいな体を取り戻しましょう。
1カ条|産後はとにかくしっかり休む
出産後1ヶ月は「床上げ」せず、なるべく横になって過ごすことが大切です。出産後すぐの体は、思った以上に大きなダメージを負っています。無理に動くと様々なトラブルを招くことになります。
赤ちゃんと一緒に、寝たり起きたりしながら、無理せず生活することが大切です。「床上げ」するまでは、家事を休むのもママの仕事と心得ておきましょう。出産後1週間から2週間は休むこと自体が骨盤の調整となります。
2カ条|産後の食事制限のダイエットは厳禁
体重を戻すために、食事制限をするのはもってのほかです。おっぱいを出すためにもしっかり栄養をとりましょう。母乳で育てていれば、体重はゆっくりゆっくり減っていきます。
たとえ、ミルクで育児をしていても、出産後は代謝がとても高まる時期なので、無理なダイエットで代謝を下げるのは逆効果です。
また、出産後すぐにガードルなどで体を締め付けるのも良くありません。骨盤が閉じる前にこわばらせてしまうことにつながります。
3カ条|心の不安定を受け入れましょう
出産後はホルモンの変調期です。ホルモンバランスが元に戻るのに。出産後6週間ぐらいかかります。この時期は誰でもナーバスになったり。イライラしたりすることがあるでしょう。
しかも、自分の時間が取れずストレスが溜まりやすい時期でもあるのです。こうしたことは、産後にはつきものと考えて受け入れることも大切です。イライラしても急に不安になっても「そういう時期なんだ」とおおらかに構えましょう。
4カ条|呼吸を深く保ってリラックス
深く呼吸をして体の隅々にまで酸素を届けると、ストレスが軽減され、おっぱいの出も良くなり、新陳代謝もアップします。呼吸は、疲労やストレスを感じると浅くなる傾向があります。
出産後は不安を感じたり、育児に疲れを覚えたりしやすいので、一日に一回は骨盤呼吸で全身に酸素を行き渡らせてリラックスしましょう。口だけで息をする「口呼吸」も呼吸が浅くなる原因です。思い当たる人は気をつけて意識して深く呼吸しましょう。
5カ条|出産後は目を疲れさせないこと
産褥期に目を酷使するのは避けましょう。目に疲労がたまると頭蓋骨が閉まり、それが骨盤に伝わり、こわばりを生んでしまいます。これはおっぱいの出にも悪影響を及ぼします。
また、出産後は視力が低下しやすい時期でもあります。長時間のスマホや読書や細かい作業は目に疲労がてきめんに現れます。昔の人の出産後は「針仕事」をするなという言い伝えにはちゃんと理由があるのです。
6カ条|授乳時の姿勢もきれいになる秘訣
1日の授乳時間を合計すると、かなりの長さになります。生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳回数は、1日に6回~7回位と言われています。1日を約15分とすると、1日におよそ1.5時間から2時間弱は授乳時間に使っていることになります。
ただし、これはあくまでも目安です。なぜなら、母乳が出にくかったり、うまく赤ちゃんが吸ってくれなかったりで、人によっては1回に30分以上かかる場合もあります。ですから、この時間に正しい姿勢をキープするだけでもかなりのトレーニングになります。
授乳により猫背になり背骨や骨盤のバランスが崩れると、やせづらい体質にもなってしまいます。意識して姿勢を整えましょう。
7カ条|産後ケアの効果をあせらないこと
早く体型を戻したいのはやまやまなのですが、あせってハードなトレーニングをするのは逆効果です。骨盤を回復させ、歪みを調節し、少しずつ引き締めるという手順が大切です。
得に、骨盤底筋をはじめとしたインナーマッスルのケアに激しい運動は適しません。体型にすぐに効果が現れなくても、以前より正しい姿勢を取りやすくなっていたり、疲れにくくなったり小さな変化があるはずです。こうした小さな変化の積み重ねで、確実に体は変化していきます。
8カ条|エクササイズ中は筋肉の存在を意識
ふだん何気なく行なっている動作でも、自分がどんな筋肉を使っているのか意識して生活してみましょう。エクササイズ中もどこの筋肉が使われているのか、使うべき筋肉を使っているのかを確認したりイメージをしましょう。
こうして意識するだけでも、筋肉の機能はグンとアップします。むやみに正しい姿勢を取ろうとするよりも、自分の筋肉が頑張って体を支えているようすを実感する方が意外と楽にできるものです。
9カ条|出産後は身体を温めましょう
温かい体は巡りが良く、回復力を高めてくれるので、産褥期は体を冷やさないように注意をしましょう。水仕事などはもってのほかです。風に当たったり、冷たい飲み物や食べ物も避けるようにしましょう。
この時期に体を冷やすと、悪寒などの症状が出ることもあります。特に女性の臓器が集まる腰回りと血液が届きにくい足首は、腹巻や厚手の靴下などで対策をしましょう。足や体を温める食事も有効的です。