昔ながらの腹筋運動ではお腹はへこまない

「ポッコリしたお腹を凹ますために腹筋運動をしたが、きつい割に効果が出なかった」そんな経験をしたことがある人も多いはずです。

しかし、効果が出ないのも当たり前です。その腹筋運動は違う部分を鍛えて行ったのです。今回は腹筋運動でお腹が凹まない理由を解説していきます。

腹筋運動ではお腹はへこまない

ポッコリお腹を運動で解消しようと考えた時に、腹筋運動にトライする人が多いと思います。

出ている部分の腹筋を鍛えれば解消できるはず、と考えるのですが実は一般的に知られている腹筋運動でお腹を引っ込める効果はあまり期待できません。

つらい腹筋運動

昔ながらの腹筋運動とは?

多くの人が知る腹筋運動は「仰向けに横たわってた状態から、両手で首を抱え込み、上体を最後まで起こすという方法だと思います。しかし、この方法だと、鍛えられるのは腹筋よりも首の筋肉です。

このことは腹筋に力を入れた時に生じる電気刺激の量を計測した結果からも明らかなのです。

1【首】:上体を起こし始めてから負荷が増大。

2【腸腰筋】:上体を浮かせた後に負荷が増大し続ける。

3【腹筋】:負荷がかかるのは状態を浮かせるまで。以降は負荷も減少。

昔ながらの腹筋運動

逆に首や腰を痛めてしまう事も

腹筋に効かせるためには、回数をこなさなければならず、その結果やりすぎによって首や腰を痛めてしまうこともあります。

なぜ腹筋に効果が無いのか

効率のいい腹筋運動を

また、この方法は両足を固定した状態で上体を起こすところにも問題があります。上体を起こす最初の段階では腹筋に負荷がかかりますが、そのまま 状態を起こしていくと、腹筋よりも腸腰筋に負荷がかかることになるのです。

腸腰筋とは、腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉群の総称です。骨盤の位置を正常に保ったり、太ももを上げたりするために使われる重要なインナーマッスルとも呼ばれる部分です。

最近ではスポーツ選手が特に重視する筋肉群ではありますが、お腹をへこませる動きでないため、効果はあまり期待できません。ではどのように したら効果的にお腹に負荷をかけることができるのでしょうか?

ポイントになるのが腹圧です。この腹圧は腹筋運動だけでなく、あらゆる 筋トレ 運動に必要なものです。