初期の赤ちゃんは2週間に1億年の進化をしながら外の世界を感じています。
「楽しそうな家だなぁ~。早く生まれたいなぁ~」と思われる暮らしができるといいですね。
その生まれてくる赤ちゃんが楽しい生活ができるように前もって心得ておくことを紹介していきます。
妊娠、出産、初めてづくし…でも大丈夫です!
これを読んでるあなただけではありません。大昔からみんながやってきたことだから大丈夫です!
最近は妊娠検査薬で陽性でしたと言って、助産所を訪れる患者さんが多くなりました。なんとなく病院や助産所に足を向けることに抵抗があるのかもしれません。基本、助産所では予定日まで内診はしていません。怖がらず、もしもと思ったら受診してみてください。
初診時ではエコーで胎嚢確認(妊娠4週後半から)。尿検査、体重、血圧、腹囲の測定…それだけです。気軽にリラックスして助産所に行って欲しいと思います。
妊娠前後のホルモン|卵胞ホルモンと黄体ホルモン
さて、妊娠とわかったら不安になる事がとても多くなるでしょう。でも、それは仕方がない事なのです。
その原因はホルモンにもあるのです。妊娠すると「卵胞ホルモン」に代わって、子宮を守るための「黄体ホルモン」が分泌されます。 体が丸く優しくなる
卵胞ホルモンに対して、黄体ホルモンはギスギスした感情になりがちです。気分が落ち込んだら「今はバランスが悪さしてるな」と思っていればいいです。
「自分だけが苦しい」なんてと、思うことはありません。みんなが通る道なのです。
妊娠と分かったその日が子育て1日目
新米ママの初仕事は楽しそうに暮らす事です。妊娠八週目の赤ちゃんはわずか14mm程度です。そんな小さいんだから、どうせ胎児は何もわからないと思う人も多いでしょうね。
でも、それは間違いです。赤ちゃんはおなかの中からちゃんと外の様子を感じています。受胎を授かった時から、子育ては始まっているのです。
「この家は楽しそう」そう感じることが赤ちゃんにとっての成長エネルギーです。逆に、「この家に生まれても、もめごとばっかり」と思ったらエネルギーも湧かないのではないのでしょうか。
妊娠したことを手放しで喜べる人もいれば、親になる不安、経済的な心配のある人も多いでしょう。若いママさんの中には、まだ旦那さんと同居していない人も少なくはありません。
また、つわりが辛いママもいるでしょう。数え上げたら心配ばかり。でも、あえて楽しそうにしていたら段々楽しくなります。逆に困っている顔をしていたら、いつまでも楽しくはなりませんよ!
胎児はただ寝ているだけではありません
胎児はただ寝ているだけではありません。週に1億年の長旅をお腹の中でしているのです。卵子と精子が結合した瞬間の大きさは、絹針でつついたほどです。受精して40日後、やっと大豆の大きさになります。
「人間の始まりはこんなに小さい」のです。誕生したばかりの命ってとってもデリケートでこんなに小さいのです。大事にしなければいけませんね。
人類が誕生して、現在の姿になるまで40億年かかったと言われています。妊娠週数は40週…。お腹の赤ちゃんは40億年の進化をわずか40週で成しとげるわけです。1週間に1億年、1日に1400万年です!
それは宇宙規模の進化です。壮大なエネルギーの いることでしょうね。 壮絶の成長過程をたどる赤ちゃんの大変さが、ママさんにもより一層の絶対に産むぞという責任感が生まれると思います。
つわりがつらくて何も喉を通らない…
つわりがひどく「つわりに効く薬はないのかな?」と思うママさんもいますが、残念ながらつわりに効く薬はないのです。
このつわりの時期は、栄養面などは横に置いて、欲しい時食べられるものを食べる事です。食べたら吐くとわかっていても、とにかく食べる事を意識しましょう。お腹に吐く材料があれば、血を吐かなくて済みますから。
逆に、食べないと気持ち悪くなる人もいますが、その場合は食べても大丈夫です。食べられないより食べられるほうがいいのです。体重増加を制限しすぎたり、お母さんのスリムでいたいという気持ちが強すぎた結果、赤ちゃんが飢餓状態で栄養を取り込みすぎる体質になり、子供が将来に糖尿病などのリスクが高くなることが分かっています。
産婦人科や助産所では出産までに10kgから15kg は体重を増やしてくださいと指導されます。つわりは辛いです。でも、そういうものなのです。そんな時は背中の脊柱の左右を両手の親指でゆっくり指圧すると楽になる人もいます。旦那さんやご両親、妊娠中でも施術してくれる治療院で指圧やマッサージをしてもらうのもいいと思います。
▶妊娠、出産の心得「その2」はこちら
▶妊娠、出産の心得「その3」はこちら
▶妊娠、出産の心得「その4」はこちら