2つの体温と代謝はつながっています。体内の熱の半分以上を作り出している基礎代謝を鍛えれば効率よく代謝力を強化できます。それに必要なのはやっぱり食事と運動に限ります。
基礎代謝を上げることこそ代謝力強化に
私たちの体の中で起こっている代謝は大きく分けて3つあります。
「食事誘発性産熱」という、食事によるエネルギー生産を行う「食事代謝」。
体を動かすことによってエネルギー消費する「活動代謝」。
そして、生命維持に最低限必要なエネルギー「基礎代謝」があります。
これらは、いずれもエネルギー化の際に、熱を生み出します。その熱が体温となり生命を維持し、快適な体作りの基盤となります。
この3つの代謝のうち、全体の約60から70%を担うのが基礎代謝です。つまり、体温の半分以上を生み出す基礎代謝を強化すれば、手っ取り早く代謝力をアップできます。
そこで、鍛えるべきは筋肉です。代謝は細胞内のミトコンドリアで行われ栄養をエネルギー化します。筋肉はそのミトコンドリアを多く持っているため、筋肉を増やせば基礎代謝力が上がるというわけです。
筋肉を増やすために必要なのは、ご存知の通り筋肉の材料となるタンパク質と、そのの合成に必要な栄養素、そして、運動です。さて、勘のいい人なら気付いたのではないでしょうか?
そう、基礎代謝を上げるべく筋肉作りを正しく実践すれば、食事代謝と活動代謝も高まり、代謝力が底上げされます。その結果、体温は上がり不調を撃退できるのです。
冷え症を改善すべく、体温を生み出す3つの代謝とは?
下記の代謝が上がれば体温が確実に上がり冷え症は改善に向かうですょう。
「食事代謝」食事という活動と消化吸収によって消費されるエネルギー
食事の役目は栄養を取ることだけではありません。栄養を消化吸収するという活動により、内臓が熱を生み出すため、体温アップにつながります。
また各組織でのエネルギー代謝には、食事で摂った栄養素が大きく関与しています。食事を怠ると、全体の代謝が低下してしまいます。
「活動代謝」日常の生活や運動で消費されるエネルギー
ジョギングや筋トレといった運動だけでなく、掃除、洗濯、階段の上り下り、座り姿勢を維持するのにも活動代謝が関与しています。
効率よく代謝力を上げながら、日常の活動以外の筋肉を作る運動を行い、基礎代謝アップに役立ててほしいものです。
「基礎代謝」生命維持に最低限必要な安静状態で消費されるエネルギー
体温維持や呼吸などの生命維持に使われる最低限のエネルギーが基礎代謝です。筋肉が多いほど使われるエネルギーが増え基礎代謝は上がるため食事と運動で筋肉を維持することが大切です。
加齢とともに低下するのは、筋肉量の減少とともに関係しています。 もちろん、それが冷えにつながっているのは分かりますよね。