虚弱で冷えに弱そうな人…元気いっぱいで冷えとは無縁な人…どちらの人も冷え性になる可能性はあります。
大切なのは冷えを敏感にキャッチすることです。一体どんな人が冷え性になりやすいのでしょうか?
冷えのセンサーが鈍くなっていませんか?
冷えをためやすいのは寒がりの人?それとも、いつも手足が冷たい人でしょうか?
こんな実験がありました。強い冷房を入れた部屋に小学生、20才代、40才代、70才代の4人の女性に入ってもらいました。さて、誰が最初に部屋から出てきたでしょう?最初に部屋が寒いと言って出てきたのは小学生の女の子で、最後は40才代と70才代の女性でした。
小学生は寒がりというよりは、体を敏感に感じたのでした。逆に年齢を重ねた人は、冷えをキャッチするセンサーが鈍くなって、温度変化が感じられなかったのです。こういう人ほど手遅れになるまで冷えを溜め込んでしまいます。
センサーが敏感だと寒さに対応しやすい
健康な人は寒さに対応しているものを1枚を増やすといった対処ができるものです。
では、自律神経がしっかりしていて、温度に合わせて血管を調節する能力が高い人はどうでしょうか?少し冷えても大きな影響を受けないので、厚着は必要ないのでしょうか?いえ、油断は禁物です。
どんな人にも自分では気づかない冷えがあるのです。冷え性の対策はまず自分の冷えに敏感になることです。それが冷え性改善の第一歩でしょう。
顔が青白い人って冷え性に見える?
こういう人のタイプを、東洋医学で「虚証」の人と呼びます。虚証とは持って生まれた心身の状態体質と考えていいでしょう。虚証の反対を「実証」と言います。
虚証の人は顔色も良くありません。骨細でそそとしていて、ストレスに弱く寒がりなので、冬はしもやけができたり、夏は冷房にやられやすいと言われています。
一方、実証の人は生まれつき体質が強い人です。元気で食欲も旺盛で、頑張りもきき、寒さにも強いです。一見、冷えなどためそうにもないタイプです。ところが、実はそのような人ほど、飲み過ぎ、食べ過ぎ、働き過ぎで、冷えをためやすい傾向にもあります。