持久型熱源は、インナーマッスルにあります。筋肉の鍛え方は色々ありますが、代謝力を強化するなら、体の深層部にある腹筋を鍛えるのが有効的です。おすすめは、ストレッチとヨガ、そしてウォーキングです。
ミトコンドリアが多い赤筋が多くの熱を産む
体力アップに筋肉は必要だとわかりましたね。ならば「筋トレしなくちゃ」なんてため息をついてしまった人もいるでしょう。
しかし、心配は無用です。代謝力を強化する為に、筋トレをバリバリこなす必要はありません。筋肉には白筋と赤筋の2種類があり、それぞれ持っているパワーが違うため、目的に合わせて鍛え分けることができるのです。
筋肉の白筋と赤筋について
一つは白筋(はっきん)…鎧のように体にまとうイメージの筋肉で、瞬発性の運動で威力を発揮します。白筋は速筋とも呼ばれています。
一方の赤筋(せっきん)は遅筋…インナーマッスルとも言われています。体の深層骨格筋に多い筋肉で、持久的な運動で活躍します。
短距離ランナーと長距離ランナーの体型を比べるとイメージしやすいでしょう。白筋は大きくなりやすく、赤筋は大きくなりにくいのです。
代謝UPは白筋よりも赤筋を鍛えましょう
筋肉が大きいほど、代謝が上がるというイメージだけですと、白筋を鍛えた方が効率がいいと思うかもしれませんが、代謝力の強化が目的なら、赤筋を鍛えるのが正解です。
赤筋は白筋に比べて、ミトコンドリアが多いのが特徴です。エネルギー産生工場をもつミトコンドリアが多いということは、持久性に優れ、熱産生力も強いということなのです。
おまけに、赤筋を鍛えると、ミトコンドリアが増大します。代謝力が効率よくアップしていくのです。そんな赤筋を鍛えるのに有効なのが、ストレッチやヨガがおすすめです。
ストレッチ程度で鍛え上げられるの?なんて侮るなかれ。動きに対して赤筋の増幅はゆっくりの変化ですが、しっかり行えば、かなりのかなりの運動量になります。赤筋は確実に鍛えられ、間違いなく体力が上昇し、冷え症からくる不調を改善してくれるでしょう。
赤筋はどこにあるのでしょうか?
遅筋のの赤筋は、背中、ふくらはぎ、骨格周辺の深い部分に存在します。その体の深層部にある赤筋は骨を支えたり、肺を動かしたり、血液を循環させるために収縮するなど、生命維持に関わる大切な仕事を担当しています。
背骨や内臓の周辺、さらに下半身から血液をポンプアップさせるため、ふくらはぎにも多く存在しています。
特に、背骨を支える赤筋は速筋の白筋に比べて大きいのが特徴です。猫背の人は赤筋が弱いと思われるので、背筋を伸ばして鍛えると、冷え性改善にはとても良いでしょう。
赤筋が育つ食料で代謝を上げる
赤筋は疲れにくい持久型の筋肉です。毛細血管が張り巡らされた赤色の筋肉の赤筋…。
ミトコンドリアが多いため、長時間の供給が可能です。持久系の運動で力を発揮します。ゆっくりとした動きで筋力が鍛えられるので。ヨガやストレッチなどで、背中の骨格周りに多い赤筋を筋トレしましょう。
また、歩くだけでも下半身の赤筋が強化されます。
赤筋の筋トレ方法その1
●ストレッチ…深層部の筋肉の柔軟性を高めましょう。
筋肉を伸ばして柔軟性を高めるのがストレッチの目的です。筋肉の中でも特に赤筋を動かすため、血液改善、神経機能の向上にも効果的です。お馴染みのラジオ体操もストレッチに分類されますので、実践してみましょう。
赤筋の筋トレ方法その2
●ヨガ…呼吸法とポーズでインナーマッスルを鍛えましょう。
ヨガで行う腹式呼吸は、腹部の赤筋を鍛えるのに最適です。また副交感神経を優位にするため、血流の巡りを良くする効果もあります。赤筋の強化とともに、エネルギーの流れを整えることもできます。
赤筋の筋トレ方法その3
●ウォーキング…下半身の大きな赤筋を無理なく鍛えることができます。
無理なく長時間の運動が可能なウォーキングは、有酸素運動の代表種目です。血液が滞りがちな下半身の大きな赤筋を強化するのに効果的です。背筋を伸ばして歩けば、背中の赤筋の強化にもつながるので、実践していきましょう。