冷えが引き起こす不調は様々ですが、その根本的な原因は代謝の低下にあります。
代謝とは何か?その仕組みはどうすれば強化できるのか?効率よく代謝をUPし、体温を上げ、冷え症を改善する方法を探ってみましょう!
冷え症の原因代謝力を上げる方法
昔はがっつり食べても太らなかったのに、最近お腹や背中に脂肪がつきやすくなった…。
なんだか疲れが取れにくくなってきたし、肩や腰がどんより重い…。
気がつくと手足が冷たい…。これは全て代謝が低下してきた証拠です。ご存知の通り、年齢を重ねれば誰だって自然と代謝は低下するのですから。
ある意味、仕方がないと思われがちです。しかし、諦めるのはまだ早いでしょう。
筋肉と同じように代謝力は鍛えることが可能です。ハードな筋トレなどは必要ありませんし、小さな努力の積み重ねで、案外楽にパワーアップできるのです。
そもそも代謝とは何でしょう?
代謝を簡単に言うと「栄養分を用いて、生命活動に使うことです」呼吸するのも、心臓を動かすのも皮、膚や筋肉といった組織を分解したり、新たに作り変えるのも全て代謝の働きです。
【代謝力】=【生命力】と言っても過言ではないほど、大切な力といってもいいでしょう。命の証である体温もしかり。
栄養成分が代謝によってエネルギー化される際、熱が生まれます。その熱が全身をめぐり、体温となります。
代謝が上がれば、生まれる熱量が増え体温は自然と上がります。逆に、代謝が下がれば熱の生産量が減り、体温は下がりやすくなるというわけです。
代謝を支えてるものは?
代謝を支えているものは「食事」と「運動」です。当たり前と思われますが栄養をとらなければ代謝は行いませんし、栄養をエネルギー化するのに筋肉は重要な役割を担っています。
その筋肉を維持するには、適度な運動と栄養が不可欠です。つまり、生活の中の食事が乱れて栄養が偏るだけでも「代謝力」は低下しますし、運動がおろそかになって、筋肉が減っても「代謝力」は低下します。
食事と運動、両方が向上して初めて代謝力はアップするのです。
筋力と代謝力は比例します
極端な話、プロレスラーをイメージしてみてください。必要な栄養をしっかりとり運動で鍛えあげられた体は、熱に満ちて満ちあふれています。
極端な例ですが、これぞ代謝の表れです。そんな体温アップのカギを握る、代謝力を強化すべく食事と運動のポイントを紹介しましょう。
難しいことは何もありません。少し意識して日常生活をコツコツ改善するだけで、代謝力はじわじわと上がり始め、体はポカポカ快適になって行きます。
まずは自分の体のことをよく知り、必要な栄養と運動についての知識を頭に入れることから始めていきましょう。
冷え症|体温低下が原因の体の不調
「冷えは万病のもと」と言われる通り、様々な不調を引き起こします。まさに不調の原因と言ってもいいでしょう!
思い当たる冷え性の症状がある人は、代謝力を強化で改善しましょう。
①代謝低下の肥満は生活習慣のリスクが高まる
冷えと痛みの関係は根深いです。冷えた手先、足先が痛いなんていうのは序の口で、肩こり、腰痛、頭痛など数多くの痛みを呼び起こします。
血流悪化による組織の効果と、それによる神経や血管の圧迫が原因と考えられます。
▶ 主な症状としては肩こり、腰痛、頭痛、関節痛、むくみ、目の疲れなどが現れやすくなります。
②ストレスや自律神経の乱れが心の不調を起こす
冷えは代謝力の低下の表れです。栄養エネルギーに変える力が弱いのだと考えると、肥満と冷えの関係がイメージしやすいと思います。
さらに肥満は高脂血症や脂肪肝糖尿病などの原因になるので、肥満改善には冷え改善=代謝アップは必然です。
▶主な症状としては、肥満、メタボリックシンドローム、高脂血症、糖尿病、脂肪肝などが現れやすくなります。
③血流の悪化が組織を効果させて痛みを呼び込む
血管の拡張や収縮など血流に関与するものは自律神経が調節しているため自律神経が乱れると体温が低下する傾向にあります。
うつ患者さんの大半に体温低下の症状が現れるのはそのためです。冷えが自律神経を乱すケースもとても多いのです。
▶ 主な症状としては、不眠、うつ、集中力低下、食欲不振、過食、イライラ、無気力などが現れます。
④血流の悪化による男女特有の不快な症状が現れる
生理不順や月経痛不妊などを引き起こすため、女性は冷えに対する意識がとても高いと思われます。
男性は冷えの自覚が薄いですが、抜け毛や精力減退など男性特有の症状の原因になることもとても多いです。気が付くと手足が冷えている男性は要注意です。
▶主な症状としては、女性=月経痛、生理不順、不妊症など…男性=精力減退、抜け毛などが現れやすくなります。
冷え症は「不足」と「滞り」が代謝を低下させ、冷えの原因
体温が下がると自律神経が乱れます。免疫が低下するなど、様々な原因が体内で起こる体の不調となって現れます。
それを大きく分類したのが、先ほど紹介した4種類です。肩こりや腰痛、頭痛などの「痛み」、気持ちが落ち込んだり、イライラや不眠が続く「心」の不調。
メタボや脂肪肝、高脂血症など「肥満」を代表とする生活習慣病。さらに、更年期が近づき、ホルモンの乱れが起こると現れやすくなる女性、男性の特有の不快の症状。
意外な症状もありますが、こうした不調が続く場合は、間違いなく熱を生み出す「代謝力」が低下しています。
代謝は年齢とともに低下するため、中高年に現れやすい症状が多いですが、そうとも言い切れないのが現状です。20代でも運動不足、栄養の偏り、極端なダイエット、ストレスなどが原因で代謝力が低下し、冷えを招いていてるケースが急増しています。
今一度、自分の身体と向き合い、冷えの症状を見つけたらすぐにでも「代謝力」の強化に努めて欲しいと思います。