ぽっこりお腹のメタボ体型 といえば、中年男性のイメージです。ではなぜ、男性がそうなるのか?その原因は昔の狩猟時代における男女の役割の違いに起因していたのです。
男性と女性の脂肪の違い
内臓脂肪は皮下脂肪とは違って男性の方がつきやすい脂肪です。また、女性でも閉経以降は次第に溜まっていきやすい体質になります。
男性に内臓脂肪が多い理由の一つとして、出産をしないことが挙げられます。女性は子宮部分を守るため、および女性ホルモンの影響で下腹部、お尻、太ももあたりに皮下脂肪がつきやすくなります。
一方、男性は出産のためのエネルギーを 皮下脂肪としてためておく必要がないため、内臓脂肪になりやすい と考えられています。
狩猟時代に必須だった内臓脂肪
よく皮下脂肪を「定期預金」「内臓脂肪」を普通預金に例えることがあります。かつて、狩猟を行っていた時代、男性は獲物を仕留めるまでずっと活動する必要があり、すぐにエネルギーに変換できる手軽な普通預金の内臓脂肪が使われていたと考えられます。
溜めやすく使われにくい皮下脂肪は女性に、使いやすい内臓脂肪が男性につくのは生物として理にかなっていると言えるかもしれません。
内臓脂肪とテストステロン
女性ホルモンの影響で女性には皮下脂肪がつきやすい、というお話を以前しましたが、実は男性ホルモンは内臓脂肪をつきにくくする作用があります。
筋肉を発達させて男らしい体を作るホルモン「テストステロン」は、体内のエネルギー消費を促して脂肪も燃焼させる効果があります。しかし、テストステロンは加齢とともに分泌が減少していきます。それにしたがって内臓脂肪がつきやすくなるのです。
ストレスは内臓脂肪を溜める
さらに、日々感じる ストレスは、副腎からコルチゾールという物質を分泌させます。ストレス状態が長く続くと、コルチゾールは内臓脂肪を増やす ように働きかけることも分かっています。
加齢による 男性ホルモンの減少、そしてストレス…。働き盛りと言われる40歳以降は男性の体内では内臓脂肪がたまりやすい状況が続いていくのです。
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