食事と骨盤の歪みや背骨の歪みの関係
骨盤の歪みや骨格の歪みと日々の食事は関係無い様に思われがちですが、食事は筋肉や骨格を作るのに大きな役割を果たしています。
今回は歪みを予防する食生活の方法を解説します。
筋肉と骨格は食事の方法で決まります
いくら痩せたいからといって、食事を減らしたり、野菜ばっかり食べていると、栄養が偏って健康に害を与えるばかりです。
特に、カルシュウムとタンパク質が不足すると、体の基本、基礎を作る筋肉や骨に栄養が吸収されず、歪みが加速しさらにバランスが崩れる可能性もあります。
美味しく、楽しく食べることはとても大切ですが、「食事が体を作っている」という気持ちで何を・いつ・どうやって食べるかを意識して、食生活を変えてみましょう。
Advice1:タンパク質を摂取しましょう。
タンパク質が不足すると、筋肉が衰えてしまい、疲れやすくなったり貧血になりがちです。
肉や魚などの動物性タンパク質と、大豆の納豆や豆腐などの植物性タンパク質の理想的な比率は一対一なので、上手に組み合わせて摂取していきましょう。
お肉は脂肪分が少なく、低コレステロールの赤身のお肉がおすすめです。魚ではマグロの赤身、カツオ、生鮭を意識的に摂取…野菜やキノコ、海藻類なども一緒にバランスよく摂取しましょう。
Advice2:カルシウムを摂取ましょう。
骨を成長させるカルシウムは、ビタミンDと一緒に摂取すると、骨内に吸収されやすくなるのでオススメです。
インスタント、即席食品や飲料水によく含まれるリンは、骨内にカルシウムの吸収を悪くする可能性があるので、できるだけ避けたほうがよろしいでしょう。
また、塩分の摂りすぎもカルシウムを排出させてしまうので要注意です。
Advice3:電子レンジより鍋料理で摂取しましょう。
野菜の栄養素を効率よく身体に取り入れるには、生で食べるより加熱調理したものを食べるようにしましょう。
野菜は加熱することで、たくさんの量が食べられるようになることも注目されています。
サラダよりも煮物やおひたし、温野菜がおすすめです。野菜を加熱するときは電子レンジが便利ですが、鍋で煮て加熱した方が栄養吸収がアップします。
Advice4:就寝前は食べない様に意識ましょう。
骨盤は夜に開き、朝になると閉まるものです。それなのに寝る前に食べると、食べ物がお腹にたまって開こうとする骨盤の動きを邪魔してしまうことがあります。
夜に寝る前のひと時に、何かつまみながらテレビを見るのは、骨盤にとって最悪の習慣となります。
歪みを促進させないためにもすぐにやめましょう。
Advice5:食べる時はゆっくり噛30回噛んで食べる。
唾液が出て、虫歯や歯周病を予防する効果があります。
顎の咬筋の筋肉だけでなく、大きい肺の筋肉が動くため、姿勢が良くなり、嚙んだ時の刺激が脳に伝わり、記憶力などが向上して脳が活性化する…と、よく噛むことのメリットはたくさんあります。
一口につき約30回を目標に、しっかり噛んで食べる習慣を身につけてください。柔らかいものだけ噛むのではなく、硬い食材を選びかみしめることも大切です。
Advice6:左右の歯でバランスよく噛みましょう。
どんな人にも左右どちらか一方の歯だけで噛んで食べる人も多いと思います。
しかし、一方の歯だけで噛んでいると、口元やあごのラインがアンバランスになりがちで、左右で顔の印象が変わってしまいます。
その他の問題で、首や顎の骨、頭蓋骨にも歪みが出て、肩こりや頭痛の原因にもなるトラブルも招きがちです。
Advice7:骨盤の開閉のリズムに合わせて食べるようにしましょう。
骨盤は朝起きた時に最も閉まり、寝る前に最も開いてるというリズムで動いています。
それだけでなく、お腹の動きと連動し、空腹だと開き、食事をすると閉まるというリズムもあります。
1日3食を規則正しく食べることで、よりよい開閉リズムが生まれるため、できるだけ決まった時間に食事をとることは骨盤の歪み防止のポイントになること間違いなしです。
Advice8:早食い・大食いはNGです。
仕事の合間のランチタイムでは、大急ぎで食事をする人も多いと思います。
しかし、急いで早く飲み込むという事は、噛む回数が少ないため、満腹感が得られない事により、つい食べる量が増えがちになります。食べる量が多すぎると骨盤の開閉リズムを乱してしまうので、歪みが加速してしまう可能性があります。
それだけではなく、ゆっくり食事ができないことで、ストレスがたまるという悪循環を起こしてしまいます。心と体のためにも、早食い大食いは禁物です。
その他の骨盤が歪まない生活習慣とは?
特に思い当たるトラブルがなくてもいつのまにか進行してしまう骨盤や背骨の歪み…。
日常生活の些細な動作や習慣から歪みを加速させないためにも、生活習慣を見直していきましょう。
生活習慣を見直して歪まない体にしましょう
何気なく繰り返している同棲学生、そして当たり前だと思っている生活習慣の中に、歪みの原因はたくさんあります。
肯定的な運動を取り入れても、その前に背骨や骨盤を歪ませないクセや歪む習慣を直さないと意味がありません。
「自分は歪む動作をしがち」と自覚することからスタートしましょう。常に新しい姿勢を意識するだけでも歪み方は違うので、まずは初めてみましょう。
POINT1:左右非対称の運動やスポーツに注意しましょう。
ゴルフやテニスなど体を同じ方向にひねる動作が多いスポーツは体の片側だけに負担をかけ、歪みの原因になりがちです。
スポーツを楽しんだ後は反対側に体をひねる運動をするなど、歪み防止を常に心がけることが必要です。
POINT2:きつい服や下着は歪みのもとです。
ガードルやボディスーツなど体を締め付ける下着や、細めのスキニージーンズなどの服は関節がスムーズに動くの邪魔をし、からだから柔軟性を奪います。
それだけでなく血行が悪くなり、内臓の動きも悪くなります。骨盤や背骨の可動性が失われて歪みの原因になります。
スリムに見せたいからと、体にフィットしすぎる洋服を着るのは避けましょう。
POINT3:自転車は正しいフォームでこぎましょう。
自転車を漕ぐとき、ペダルを踏む足の先が外側を向いている時はありませんか?
特に片側の足だけが外を向いていると、体の左右バランスが崩れてしまう可能性があります。
つま先を正面に向け、肩の力を抜いて、背筋を伸ばしてこぐのが、自転車の正しいフォームです。これなら体は歪みません。
POINT4:布団の出し入れは腰を落として行いましょう。
布団を押し入れに入れるとき、膝を伸ばしたままの体状態で持ち上げるとぎっくり腰の原因になります。
しっかり腰を落としてから持ち上げるのは、重いものを持つ時の鉄則です。
また、布団を押入れにしまう時は、一気に全部入れようとせず、押入れの隅に布団の一部を乗せてから少しずつ押し込むようにしましょう。
POINT5:基本姿勢は常に歪まない形で保持しましょう。
立っているときはもちろん、座ってる時、電話をかける時でも、常に首から骨盤までS字姿勢をキープしましょう。
片足に重心を乗せたり、受話器を肩とアゴで挟んだり…と 、些細なことでも歪みは確実に進行します。日々意識して行いましょう。
POINT6:車の運転の時も正しい骨盤、腰、背中の位置を意識して運転しましょう。
車を運転する時、ハンドルにしがみつくように前のめりになったり、浅く骨盤がズルッとし、腰や背中がシートにもたれかかったりすると、骨盤や腰骨、背骨の骨格に負担がかかりコリや痛みにつながり、身体のバランスを崩す結果になります。
深く腰掛けてシートに背中から腰まで全体的をくっつけて「 正しい姿勢」を心がけましょう。
旅行などで長く車を運転する時は、腰に運転用のクッションを挟むと無理なく良い姿勢をキープできます。
また、片手運転や片ヒジを付付いた運転は背中が歪み、肩の高さが変わります。肩こり、首のこりにもつながりますので、ハンドルは両手でリラックしつつ、しっかり握り、正しい姿勢で運転しましょう。
POINT7:心の中から歪みを起こさないようにケアしましょう。
落ち込んでいると背中が丸まってしまったり、ストレスを溜め込んだ結果、内臓に負担がかかってしまい、心と体は密接につながっていて関係しています。
だからこそ、体を歪ませないためには、心を歪ませないことが大事です。
趣味を持つ、スポーツなどで体を動かすと同時に、笑顔で日々を送るように心がけましょう。