皮脂を取りすぎていませんか?
「サラサラの髪」と「スベスベ肌」を目指すあまり「皮脂」に敏感になりすぎていませんか?
実は皮脂は頭皮や肌を守るために必要なものです。水分の蒸発だけでなく、外気からの刺激や雑菌も防いでくれます。
あなたの頭皮や肌に皮脂が本当に多いのかチェックしてみましょう。
あなたの髪と肌の質をチェック
オイリー肌は十分な睡眠をとる糖分や脂質などを控えるなど生活習慣の改善から行いましょう。
実際には乾燥している人の方が多いはずです。「自分の皮脂はオイリーだ」という思い込みは、ゴシゴシ洗いの習慣が皮脂の取り過ぎ、肌の乾燥を引き起こしています。
まずは自分の肌質を知って、それに適したケアを行うようにしましょう。
間違っていたヘアケア方法とは?
爪を立ててゴシゴシ洗うのは間違い
爪を立てて地肌をひっかくように擦ると、地肌が傷ついてしまいます。その傷にシャンプーが入り込んで、かぶれてしまうこともあります。
毛穴の汚れは強くこすらなくても、シャンプーの成分でしっかり落とせます。地肌は指の腹を使い優しく洗いましょう。
コンディショナーを地肌に揉み込むのは間違い
シャンプーで落としきった髪の毛の脂分を補い、髪の表面を滑らかにするのがコンディショナーの役目です。ですからコンディショナーを地肌に塗る必要はありません。
地肌にコンディショナーが残ってしまうと、かゆみやかぶれが生じることもあるので、よくすすぐことが大切です。
ただし、コンディショナーを使わないのはNGです。髪をコーティングすることでうるおいを保つのでコンディショナーは使いましょう。
シャンプーブラシを使いましょう
シャンプーブラシを使うと、地肌全体を均一の力でまんべんなく洗うことができます。
しかし、先端がとがっているものを使ったり、力を入れすぎたりすると、地肌を傷つけてしまうことがあり注意が必要です。手で洗うときと同様に、優しく洗うようにしましょう。
柔らかいゴムのような素材で、先端に丸みがあるものを選ぶのがいいでしょう。
シリコン入りのシャンプーは髪に良くない?
シリコンとは髪をしっとりとさせる保護成分のことで、多くのシャンプーに使われています。
シリコン入りのシャンプーを使うと、髪がまとまりやすくなり、ドライヤーの熱から髪を守ってくれます。シリコンが地肌の毛穴に詰まると敬遠されることがありますが、それは誤解です。
一方で、ノンシリコンシャンプーは、髪が本来の自然な仕上がりになります。
朝にシャンプーでさっぱりしてから外出するのは間違い?
シャンプー剤は、髪や地肌から脂分を取り除く働きがあります。しかし、皮脂には外気の様々な刺激や雑菌によるダメージから肌を保護する働きもあります。
朝にシャンプーをすると地肌に皮脂がほとんど残りません。夜にシャンプーをし、朝を迎えるまでに、ある程度の皮脂が分泌されてから外出するようにしましょう。
毛先まで入念に髪の毛を乾かすのは間違い?
ドライヤーは地肌と髪の毛の根元を乾かせば十分です。先まで入念にかける必要はありません。熱を当てすぎるとかえって髪の毛を痛めます。
タオルで水気を取ってから、一箇所に熱を当てすぎないように素早く髪をかきあげて、内側から乾かすのがコツです。また細菌などが増えやすくなるので自然乾燥はNGです。
シャンプーとコンディショナーのブランドは揃える
シャンプーとコンディショナーは、ダメージ補修や髪の保湿など効果ごとに配合成分が異なります。
同じブランドのシャンプーとコンディショナーは、ほとんどがお互いの成分を補うように作られています。
効果を生かすために、同じブランドのもので揃えるのがおすすめです。
髪の毛も日焼けさせたくないので UV ケア用品を使う
髪の毛には紫外線から肌を守る役割があります。髪の毛にはメラニンという色素が含まれ、髪の毛が浴びた紫外線を吸収する働きがあるのです。
そのため、日焼け防止のために、特別なケアは必要ありません。また、髪の毛の分け目にのぞく地肌は、日焼けしてしまいます。帽子をかぶったり、髪の毛の分け目部分に日焼け止めを塗るなどの対策が必要です。
薄毛になるから帽子はかぶらないのは間違い?
薄毛の原因は遺伝子要因によるものが多く、蒸れは関係ありません。
蒸れて皮脂の分泌が増えると、毛穴が詰まって髪の発毛を妨げるとも言われていますが、それは誤解です。皮脂と薄毛に関係性はありません。
薄毛の原因はホルモンバランスと分け目?
薄毛は遺伝の他に、男性ホルモンの量が多い人がなりやすいと言われています。
女性の場合は、年齢やストレスなどで女性ホルモンが減ると、男性ホルモンの影響を受けやすくなります。また、髪を常に同じ分け目をつけていると、左右に引っ張られて毛根ダメージが蓄積し、髪の毛が抜けやすくなってしまいます。
豊かな髪を保つために分け目は適度に変えましょう。