出産と言っても早く産まれたり、遅く生まれたりママさんにより差があると思います。いい出産というのは、赤ちゃんに負担がかからないのが一番良い手段だと私は思います。
赤ちゃんにとっては、ゆっくりゆっくり生まれてくるのがいいという事です。なぜかと言うと、幾重にも包まれた、お城のような子宮と外界ではまるで別世界だからです。公園の滑り台でゆっくり滑り降りるように生まれるのと、ジェットコースターで急降下するように生まれるのとでは、赤ちゃんにかかってくる負担が違うでしょう。
出産は昔から繰り返されてきた事です。怖がる必要はありません。安心してください。赤ちゃんが生まれようとする自然の力を徹底的に信じることです。
楽な出産は骨盤を立てになる姿勢
妊娠9ヶ月に入ったら赤ちゃんの頭がそばにいます会えるようになる姿勢に気をつけてください。横座りしたり背中を丸めて座らないように肛門が真下に向いた生活を意識しましょう。
椅子やソファーに座る時はしっかり腰を下ろすのではなく、骨盤を立てて背中から腰が丸まらないようにし、床に座る時は正座かあぐらがいいでしょう。
※出産後はあぐらはかかない方が良いです。座布団を二つ折りにしてお尻に敷くと楽かもしれません。
もうすぐ出産なのになかなか生まれないのはどうして?
出産の最中、「もっと進んでいいはずなのに」というケースが時々あります。そんな時は赤ちゃんの頭がゆがんで、骨盤に入った可能性があるので、仕切り直しをするのです。
妊婦さんに背中を床につけ、お尻を高く上げる姿勢で、陣痛を5回(時間にして約20分)乗り越えてもらい、赤ちゃんの頭を一旦、骨盤から離して、まっすぐに直します。仕切り直した後は出産がぐんと楽に進みます。
出産の兆候が来たらどうすればいい?
お産の進み方には赤ちゃん自身の生まれ持った気質や性格も関係してるように思われます。破水から始まるような威勢のいい子、のんびりマイペースな子…お産のスピードもかなり違います。
あれよあれよという間に生まれてきた赤ちゃんで、なかなか泣き止まない赤ちゃんが時々いますが、優しく抱きしめて語りかけると段々と落ち着いてくるでしょう。
出産前の微弱陣痛とは何でしょうか?
病院ではゆっくり進む出産を「微弱陣痛」と呼ばれて心配されます。ですが、そのケースのほとんどは赤ちゃん側に、ゆっくり準備する理由があることの方が多いように言われています。
聞いた話では、その赤ちゃんはへその緒がゆるく、ひと結びをしていたそうです。もし、急激にお産が進んだらお産の途中で、その結び目が「キッ」ときつく結ばれてしまい、赤ちゃんは胎内で亡くなっていたかと思われます。赤ちゃんはへその緒がきつく締まらないよう、へその緒の結び目を、自分の胸に大事に抱えてゆっくりゆっくり生まれてきたそうです。赤ちゃんは自分が死ぬような生まれかたはしないのでしょうね…。
「お産がゆっくり進む理由」は、その赤ちゃんによって違いますが、どんなに気をもませた赤ちゃんでも、いざ準備ができるとちゃんとエンジンがかかります。
ですから、産婦人科の先生や看護師さん、助産師さんは、この赤ちゃんはいつエンジンがかかるかなと、楽しみに待っているそうです。そう!赤ちゃんの本能を徹底的に信じて、陣痛がなかなか進まないからといって、不安やストレスを感じることはありません。
もう一つのお産が進まない理由や原因とは?
お産が進まない原因がママさんの側に原因がある場合もあります。先日聞いた話ですが、赤ちゃんも降りてきて「もう生まれてもいい頃だ」と思うのに、なかなか陣痛が本格的にならなかったママさんがいました。
それは妊婦さんの中で、お産を恐れる気持ちがあったのです。お産が怖い、陣痛が怖いと思っていると、赤ちゃんの準備が整ってきても、陣痛が進むのをストップしてしまいます。お産を怖く思う気持ちはママさんには必ずあると思います。
しかし、怖がることにより陣痛を抑え込み、赤ちゃんの「生まれる準備が整いましたよという合図」、「赤ちゃんからのノック」ですから、どうか忘れずに赤ちゃんが生まれる素晴らしさを楽しみに待っててあげてください。
考えてみたらお腹が痛くなって「良かった、良かった」なんて思うのは陣痛だけでしょうね。