妊娠中から産後の肌のトラブルの原因
ホルモンの影響で肌のくすみやシミ、肌の質の変化が気になっているママさんは少なくないと思います。
また、妊娠中の10か月や出産してからは特に時間を惜しんで赤ちゃんの授乳を中心にお世話をしながら家事に追われ、自分のことに時間を費やすことが少なくなります。
今回は、妊娠中から出産後の肌のお悩みについてお話していきます。
肌の再生サイクルは生理周期と同じ
生理の正常周期は25日~38日程度といわれています。
お肌も同じようにその期間に新しく生まれ変わるサイクルとされています。
肌との関係についてはその時期によって2つに分かれます。
卵巣から放出される女性ホルモンの2種類
- より女性らしくするためのホルモン卵胞ホルモン(エストロゲン)
- 妊娠や自律神経に関わるホルモン黄体ホルモン(プロゲステロン)
産後の肌トラブルはホルモンの影響
肌のトラブルの原因はホルモンの放出されるバランスの変化によるものが多いです。
肌が「カサカサ」「しわっぽい」「しみが出来る」のはその影響によるものが原因です。
妊娠した女性の胎盤からは女性ホルモンのエストロゲンというホルモンが大量に放出、分泌されます。
赤ちゃんに必要な栄養を送るために重要な胎盤を形成します。
その他に子宮を大きくしたりするためのホルモンです。
エストロゲンの働き
女性ホルモンのエストロゲンは妊娠や出産以外に、女性にとって重要な役割を担っています。
・コラーゲンを生成し肌のハリや潤いをキープする
・女性らしい体をキープする
・髪の毛のツヤ感を美しくキープする
・気持ちと体のバランスのバランスを整える
・女性に限りませんが骨量の維持、筋肉や関節をスムーズに働かせる
その女性ホルモンのエストロゲンが出産の為に10倍から100倍ほど放出されます。
女性にとって一大イベントの出産を終えると、そのエストロゲンは急激に減少してしまい、ほとんど放出されなくなります。
そのことにより肌のカサカサやしみ、しわを引き起こす以外にも肌の黒ずみ、出産後の抜け毛にもつながります。
また、出産後は肌の生まれ変わる環境が悪い上に、赤ちゃんに多くの時間を費やし自分の事に時間を使えなく、スキンケアを怠ってしまうと肌のトラブルにつながります。
スキンケアをしていたとしても寝不足にお肌はかないません…
出産後のお肌の悩みは段々回復します!
エストロゲンの急激な減少は一時的なものですのでご安心ください。
授乳している時期は生理が無いため女性ホルモンのバランスが崩れ産後の肌荒れや抜け毛になりますが子宮の機能が回復し女性ホルモンバランスが良くなります。
出産後すぐには赤ちゃんに全てささげてきたお世話のエネルギーや生活の時間リズムや寝不足は、1年ほどすれば少しずつ整ってきて、自分自身の身体や時間もコントロールしやすくなります。
また、一般的には母乳で授乳をしているママさん達の方が回復が遅い傾向があるとされています。授乳するとプロラクチンというホルモンがエストロゲンのホルモンの放出を制御、抑制するのが原因です。
個人差があるのでじっくり観察しておきましょう
出産後のお肌のケア対策や方法
その①保湿
お肌の乾燥でのカサカサやしみ、しわもトラブル解決法は化粧水や美容液をまめに使用したり、特に冬の時期には加湿器を使い空気中のして度を適正に保つのもお勧めです。
その②栄養のバランス良い食事
肌の再生するサイクルを取り戻すためには…
・タンパク質
・ビタミンA
・ビタミンC
・ビタミンE
・ビタミンB群
・水溶性食物繊維
などをいつもより意識して摂取すると、お肌の再生サイクルが早く回復する傾向にあります。
その③ストレスをためない・十分な睡眠
出産後に時間を割かれるママさん達には難しい部分ではありますが、なるべくストレスを溜めないようにしましょう。
パパさんや親族の方に手伝ってもらい、自分の時間を作りストレスを発散するように心がけてみましょう。
睡眠も同様に手伝ってもらいお肌のサイクルの回復にも意識してメンテナンスするようにします。
やっぱり睡眠不足はお肌の大敵ですからね…!