若い世代は基礎代謝が多いので痩せるのは意外に簡単です。しかし、20歳を過ぎると代謝量は右肩下がりになります。
年齢を重ねるにつれて、筋肉量を増やす努力が必要となります。今回は年齢と共にやせづらくなる理由を解説します。
基礎代謝は年齢とともに下がる
20代の頃は「夏になったら痩せたのに」「昔は一駅くらい歩いたら痩せたのに」などと思っている方も多いでしょう。
なぜ年齢を重ねるにつれて痩せにくくなるのでしょうか?その一番の原因は体内で脂肪を燃やす力、つまり代謝量が年齢とともに低下するからです。
エネルギーはどのように消費
エネルギーは運動などの活動によっても消費されますが、寝ている時や、安静にしてる時も 消費されています。
これを基礎代謝といい、これで消費されるエネルギーは、1日の消費エネルギーのうち約60から70%を占めるほど大きいのです。
そして、この基礎代謝によるエネルギーをもっとも消費するのが筋肉なのです。
どうして痩せにくくなるのか
しかし、筋肉量のピークは20歳ぐらいで以降は徐々に減少し、50歳前後から急減します。
70代では20代に比べて 約3分の2まで減ると言われています。このため、中高年の方が有酸素運動などを若者と同じぐらいやったとしても、基礎代謝量が大きく下回ってるため、同じように痩せることはないのです。
また、中高年に差し掛かり食事制限によってダイエットをしようとする人も多いでしょう。痩せるためには摂取エネルギーよりも消費エネルギーが上回らないといけません。
その点では食事を減らすダイエットは摂取エネルギーが確実に減るので、体重は減っていくでしょう。
脂肪は減らしても筋肉は減らさない
しかし、年齢を重ねると脂肪と同時に筋肉も減ってしまいます。摂取エネルギーが不足していると認識した体は、脂肪と同時に筋肉も分解して活動エネルギーに変えてしまうのです。その結果、ある時期まで体重は減りますが、筋肉が減ってしまうことにより代謝量が以前よりも落ちて、エネルギーを消費できなくなり、それ以上痩せるのは難しくなります。筋肉が痩せるほどの食事制限では、結果的に目標に到達するのは難しいと言えるでしょう。
エネルギー消費量の割合
・基礎代謝
呼吸をする、内臓を動かすなど生命維持に必要なエネルギー…70%
・身体活動量
日常の行動や運動などで消費されるエネルギー…20%
・食事誘発性熱産生
食事をして消化、吸収する時に使われるエネルギー…10%
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