
これから親になろうとするあなたにまず知っておいて欲しいことがあります。
それは幸せな子どもを育てるために何が一番大切かということです。
一番大切なことは自己肯定感
学力が大切という人もいるでしょう。あるいは人間としてきちんとルールを守れる子に育てたいという人もいるでしょう。もちろんそれはとても大切なことです。
でも幸せな人生を送るために一番大切なことは「自己肯定感」です。自己肯定感とは分かりやすく言うと自分は大切な存在だ、生きている価値がある、必要とされているという気持ちです。もっと平たく言うと「私は私でいいんだ」という気持ちです。

自己肯定感からしつけ、ルールや学力に身が付く
自己肯定感という土台があってこそ、しつけやルールや学力が身についていくのです。
ところが、その土台である自己肯定感が今の日本の子供たちには決して高くないということが色々な調査で示されています。例えば、昔行われた日・米・中・韓の4カ国のこの比較調査において、「私は価値のある人間だと思う」と答えた高校生の割合は米国89.1%中国87.7%韓国75.1%に対して日本は36.1%に過ぎませんでした。
これは数十年近く前から何度となく指摘されていますが、全く改善していません。
子供の自己肯定感か自分を成長させる

どうせ自分なんか生きている価値がないとしか思えない子供が、どうして勉強に意欲的になったり自分の人生を主体的に生きることができるでしょう。「自分は誰からも必要とされていない、いらない人間」としか思えない子供が、どうして人を大切にしたり、社会のルールを守ったりできるのでしょう。
逆に「自分は人から必要とされている」と思える子供は、自分の人生を前向きに生きていくことができます。勉強も意欲的に取り組み、自分と同時に他人も大切にします。全ての土台は自己肯定感です。これを子供の心に育てていくことが、今の子育て教育において一番大切なことなのです。


