
養生で大切なことを知るには体と輪割の環境との関係を含めてそう綜合的にみるアーユルヴェーダがとても助けになります。今回は現代女性の不調と「気」の関係を紹介していきます。
気の乱れを整えるのが基本
現代の生活環境は、昔のように自然と共に生きていくのはとても大変です。「夜更かし」「朝食抜き」など睡眠、食事といった基本的な生活習慣も乱れがちです。
このような環境は、女性の体のリズムを乱し、心と体のアンバランスを招き不調をおこしやすくしてしまいます。そこでこのアンバランスを身体エネルギー(気)の乱れととらえ、調整していく事が現代女性にとって大切であり、産前産後の過ごし方のヒントになるのです。

現代女性はヴァータに偏りがち
アーユルヴェーダでは人も自然も3つのエネルギーで出来ていると考えます。
1つ目の「ヴァータ」は風を象徴し、速・軽・冷・乾といった性質を特徴とし、2つ目の「ピッタ」は火を象徴し、熱・鋭・軽・流動が特徴です。3つ目の「カパ」は水を象徴し、重・鈍・湿・滑・粘着・安定・停滞を特徴とします。この3つのバランスが取れている状態が心身ともに健康といえますが、現代の女性はその生活習慣から、ヴァータに偏る傾向があります。
このアンバランスを整えるには、ヴァータを増やさないせいかつを心得ることが大切です。
気のバランスのいい状態を意識する
●ヴァータが過剰になると
行動:
・食欲にむらが出る
・早口、かすれ声、か細い声
・忘れっぽい
・集中力がない
・他人に影響されやすい
・痛みに鈍感
・急に不安、心配になる
・話しのつじつまあわなくなる
・落ち着きがない
生理現象:
・体の表面に血管が浮く
・乾燥肌、かかとひび割れ
・早食い
・瞬きが多い、キョロキョロする
・便秘気味
・耳鳴り、難聴、幻聴
・肩こり、腰痛
・妊娠して胸が張るのが速い

ヴァータを整えるポイント
ゆっくり行動して大きく呼吸しましょう。
穏やかな気持ちでいられるように日々意識していきましょう。