テニス肘は、主に短橈側手根伸筋の起始部(外側上顆部)が肘の内側で痛みが発生する俗称の事です。
テニスをやって痛みが出る方が多いだけで、実際にテニスをしていない方に痛みが出ていてもテニス肘と診断されます。
今回は、このテニス肘に特効効果のあるツボを紹介したいと思います。
テニス肘の主な症状の特徴

テニスでスマッシュを打った時などに感じる、肘から手首に抜ける痛みをテニス肘と言います。このような症状の多くは、肘の関節を含む筋肉に炎症が起きている場合に見られます。
これは専門的には「上腕骨外側上顆炎」と言われ、テニスによる腕の運動に限らず、手首をひねったり、重い荷物を持った時などにも、同様の症状が見られることがあります。
テニス肘の治療のポイント

患部の安静と肘の温湿布が効果的です。使い捨てカイロを布で包んで巻いたり、蒸したりを用いても宜しいでしょう。
痛みが肘よりにあれば、手の三里(てのさんり)、曲池(きょくち)を…痛みが手首よりにあれば、神門(しんもん)、温溜(おんる)などのツボを刺激しましょう。
指圧、温灸も効果がありますが、専門医のもとで電気刺激(パルス通電)を用いる治療なども行われています。
曲池は腕の痛みや痺れはお灸がいい

【位置】肘の曲がり女の親指側のくぼみが曲池のツボです
【治療】肘をしっかりつかむようにして、親指をツボの位置に当てます。親指の関節を曲げて力を込めて指圧すると効果的です。
痛みがひどくしびれがある場合は、お灸をするとよく効くツボです。腕全体を軽くもんで筋肉の緊張をほぐすとさらに良いでしょう。
手の三里は数秒間の指圧で肘の痛みに効果

【位置】前腕の親指側で、肘の曲がり目から手先に向かって指幅を2本分ほど離れたところ
【治療】親指の先の患者さんの皮膚に軽く沈むぐらいに力を込めて押します。数秒間の指圧を3から4回繰り返します。
特に肘の周囲に痛みが集中している場合に用いると効果的です。
神門は手首寄りの部分の痛みを鎮めるツボ

【位置】手首の関節の手のひら側で小指よりの端の方に神門があります
【治療】 親指で強めの刺激を加えましょう。肘周辺よりも、手首よりの方に痛みが抜ける場合に用いると効くツボです。
お灸も効果的です。温溜、陽池なども同様に刺激しましょう。