自律神経バランスが整う生活リズムを紹介

私たちの肉体は頭で動けと命令してなくても心臓はちゃんと働いていますし、呼吸もしています。脳が眠っている間も死んでしまうことはことはありません。これは自律神経が各臓器に適切な指令を送っているからです。

そして、この自律神経の指令を送っているのは、太陽の上り沈み、月の満ち欠け、潮の満ち引き、空気の湿気や乾燥なども自然のリズムです。起床、排泄、月経、睡眠などの体の営みは、自然のリズムを自律神経がキャッチして同じリズムで活動しているのです。今回はその自律神経のリズムにあった生活方法を紹介していきます。

気持ちのオンオフ

自律神経の2つの役割

自律神経は2つの神経からできていて、交感神経と副交感神経と呼ばれます。全ての生き物の生命活動は、アウトプットとインプットの交互の作用で行われています。

やる気、排泄、筋肉の緊張、脳の冴え、闘争などのアウトプットの命令をするのが交感神経の役目です。リラックス、睡眠、消化、吸収、休息などのインプットの命令をするのが交感神経の役目です。

交感神経と副交感神経の詳細

自律神経は交感神経が主役で、影の主役が補給、休息基地の副交感神経です。交感神経が強いということは、副交感神経がしっかり体を休息させて燃料を補給するから、交換神経が強くなり、同時に副交感神経も強くなるのです。

例えば 交感神経の筋肉活動能力、頭脳活動能力、排出能力を高めようと思ったら、空腹になり、エネルギーを使い果たすことです。そうすると、今度は副交感神経の栄養吸収能力、熟睡能力が高まり、また交感神経が活躍できるのです。

自律神経の役割

いい交感神経と副交感神経のバランスは

交感神経活動が100なら交感神経活動も100が自律神経のいいバランスになります。交感神経を高めて熟成し、慢性的な疲労を取り除きたい人は、日中は空腹で活動して交感神経を高めるのがおすすめです。

特に女性の場合、月のリズムは月経や妊娠などと深く関わっているといわれていますが、近代になって人口照明が開発されてからは、太陽や月、地球のリズムを無視して生活する人間がほとんどです。すると自然と共にスムーズに循環してきた起床、排泄、月経、睡眠などの機能に変調をきたすようになってしまったのです。

これが不定愁訴の原因です。まずは、あなた自身が自分の自律神経のリズムを知り、それに従った生活をしているかどうかをチェックしてみましょう。

自律神経の1日のバイオリズム

あなたのからだの(脳・内臓・筋肉)の営みは1日の中でこのような活動をしているのです。

起床から太陽が真上の正午

●脳
交感神経が働いて冴え、考えたことをアウトプットしたがっています。仕事なら頭を使う デスクワークに向いてる時間帯です。他にも文章を書く、作曲、絵を描くなどのクリエイターな作業もおすすめです。

●内蔵
活動によって生じた老廃物や、前日に食べたものを出す時間帯です。大便、小便、目やに、歯の汚れなどを排泄する時間帯です。そして食物は軽めにしておきましょう。

● 筋肉
脳に血液がいってるため、筋肉は血液不足で冷えています。そのため当日に仕事の場合、スポーツやウォーキング、ジョギングなど体を動かすことは軽めにしておきましょう。激しい運動をしてしまったときは脳の血液が取られて、仕事に影響が出てしまう可能性があります。

正午から日没まで

●脳
交感神経がピークを過ぎて、脳の血液が少なくなるため、頭脳労働には向かない時間帯です。得意先回りなどをして、からだと脳を並行して使う仕事、または脳を使わない遊びか、軽い運動が おすすめです。

●内蔵
朝から軽い朝食や何も食べずに動いてると、ちょうど14時から15時ぐらいに最高の空腹状態になるため、胃の活動が一番強い時間帯です。

●筋肉
筋肉が温まっているので、運動には最適な時間帯です。だからといって無理して運動する必要はありません。

日没から入眠まで

●脳
知識教養のインプットタイムです。映画を見る、音楽を聴く、読書をする、人との会話を楽しむ、記憶力が増大するので勉強をする、習い事へ行く、恋人とデートをするなどがおすすめです。

●内臓
あまりお腹は空いていないが、口さみしい時は美味しいものを少しだけ食べて、会話や観劇の際はスナック類やお酒をたしなむ程度にしましょう。

●筋肉
日中働いたので、軽い運動やストレッチタイムです。

入眠から起床まで

●脳
前日記憶したものの中で、自分の未来に役立つものだけを記憶し、それ以外は忘れるようにしたいものです。感動した記憶はもっと忘れにくい潜在意識の中に大切に保存できるよう、眠る前に思い出してみましょう。

●内臓
各細胞から、前日の活動で発生した老廃物をかき集めて大腸に運んでいます。大腸では食べ物のカスと老廃物を集めて、便のかたまりを作る作業をしています。便は、朝方には肛門の近くに固形物として排泄できるように待機しています。

●筋肉
睡眠中は背骨や各関節を結んでいる筋肉が完全に脱力しています。そのため、前日の仕事や運動でゆがんだ骨盤と骨格はその時間帯に正しい位置へリセットされます。ですから、眠ってる間に筋肉が突然脱力できる人しか本当のリセットを獲得できません。

夜遅く食事をとると、睡眠中も胃が活動しているため、朝起きるまで筋肉が脱力せず筋肉が硬いままになります。睡眠中の脱力による自然整体ができないので、腰痛になりやすくなります。

現代人の自律神経バランスとは?

太陽や月 地球のリズムに合わせた暮らしさえしていれば、こんなに素晴らしく体のリズムが整い健康でいられるはずです。ここで原始人と現代人の生活の違いと健康度を見てみましょう。

現代人は起床してすぐに食事をし、食後も働く1日3食の生活です。原始人は空腹で動き、全ての活動を終えてから初めての食事をする1日1食の生活だったそうです。野生の動物も同じです。活動神経である交感神経は空腹であるほど強く働きます。

断食をすると体内の老廃物が排泄されるのも、食べないことによる交感神経の活躍によるものです。また、断食をすると短時間睡眠で熟睡でき、脳の機能が回復してうつ病などの精神的な病が治癒するそうです。

そして、断食後に食べ始めると体内の吸収はさらに高まり、筋肉や骨が増大します。つまり、空腹で交感神経を高ぶらせれば、熟睡と栄養吸収担当の副交感神経も高ぶり最高の仕事をするのです。現代人の生活のように、朝から仕事をしていると、食べた途端に副交感神経が働いて、休息モードになってしまいます。それを無視して働くと、今度は 栄養吸収能力が低下してしまうのです。

また、夜寝る前に食事をすると、体が熟睡できずに骨盤や骨格を整える自然治癒力、老廃物回収能力も低下してしまうのです。現代人は自律神経がしてほしくない食生活 を実行しているのです。

現代人の自律神経

感情が乱れると自律神経も乱れる

自律神経にとって目の上のこぶというか厄介なものがあります。それは「感情」です。自律神経は脳の一番奥からの指令を体に伝えています。脳の奥にある「からだの脳」の上に覆いかぶさってるのが「感情の脳」で、その上にかぶさっているのが大脳皮質という「理性の脳」です。「感情の脳」が乱れていると、すぐにその下の「からだの脳」に影響を及ぼして自律神経が乱れ、からだの機能が低下してしまいます。

これが体調の乱れの原因になっているのです。自律神経は感情に振り回れっぱなしかというとそうではなく、「感情の脳」の上を取り巻いてる「理性の脳」のおかげで、ある程度までは理性で感情をコントロールできるのです。

東洋医学やインドヨガなどでは感情を「氣」という言葉で表します。肉体を支配してるのは感情であるとして、感情をコントロールできる自分になれるように修行をするのです。自律神経のリズムの狂いが原因で起こる不定愁訴を治すためには、今の生活リズムをできるだけ自分のリズムに合わせて暮らすことです。そして感情を平穏に、安定させて毎日を送れるかどうかにかかっています。

また、対人関係でのストレスがあっても、感情をガードする理性、知性がしっかりしていれば、そのストレスを「感情の脳」まで届かないようにでき、自律神経が乱れることはないのです。理性的で、感情を平静に保つ知恵がある人でなければ、セルフケアはできません。

感情、欲望、衝動に振り回されて生きてる生き方では、いくら食事や運動などをしていたとしていても健康にはなれないのです。

感情の乱れ

女性は男性より感情エネルギーが敏感

男性は脳で考えるが、女性は子宮で考えるとよく聞きます。子宮の部分を「感情の脳」に置き換えてみるとよく分かります。例えば、誰かとコミュニケーションをするとします。女性は感情の脳が発達していますから、相手が発する言葉よりも、喋ってる人が出してる感情エネルギー、つまりどんな人物であるかという雰囲気を掴み取ろうとします。

相手の出す感情エネルギーが自分にとって「快てある。許せる」という判断をした時点で、話を聞く姿勢に入ります。聞いた情報は理性の大脳皮質を通さず、直接感情の脳に届き「すごいね、やったね」 または「気持ち悪い」という感情になります。悪い感情を取り入れると、感情が混乱して自律神経に影響し、体調が大きく変わってしまうのです。

一方、男性は全ての情報を「理性の脳」である大脳皮質のフィルターを通して理解します。この大脳皮質は冷静に自分の必要な情報だけを無駄なく選んで記憶しようとしますから、必要な部分以外は切り捨ててしまいます。男性は一度脳で 理解してからでないと、「感情の脳」まで届きません。そのため、相当 きつい情報でないとコミュニケーションによって自律神経が乱れるということはないのです。

女性は情報が体調にまで影響するので、情報を発信する人の感情エネルギーを敏感に感じ、「この人なら許そう」「この人だったら自分を閉じよう」と判断することで、自分の体を守ろうとしているのです。

例えば、学生時代に「国語を教えてくれる先生が好きだから、国語が好きになる」ではなかったでしょうか?これが女性の脳なのです。このように感情エネルギーは肉体を突き動かし、交感神経を鼓舞し、目的に向かわせるエネルギーになっています。

逆に感情のエネルギーの衰退は、肉体の破壊へつながってもいますので、良い状態をキープする、増大させるためには、常に自己の人格や能力の進化、成長を目指す以外にもありません。

いかなる強いストレスがやってきても、自己の人格や能力の進化、成長を目指して生きている人にとっては、自分を伸ばしてくれるものとして受け取れるからです。学びたがってる人にどんな意地悪をしても、「意地悪とはこんなふうにするのか。 勉強になった。ありがとう」とかえって喜ばれるくらいで、ストレスや不運な状況に強いのです。

女性の感情エネルギー

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イーバランス整体院院長

『資格:整体師』
整体師歴26年
〈略歴〉
1998年3月 ナショナル整体学院卒業
1988年4月 天祖鍼灸整骨院勤務
2000年6月 オアシス整体院勤務
2010年1月 ラクシア整体院勤務
2013年6月 イーバランス整体院開院
現在に至る
志木駅東口イーバランス整体院は骨盤矯正や骨格矯正で腰痛や肩こりを改善します。特に産後の骨盤矯正は好評です。

『皆様の症状を親身に考え心を込めて整体や骨盤矯正を致します』お気軽にご相談下さい。

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