自律神経の女性特有の不調の原因と改善方法

ほとんどの女性がおそらく複数の症状が重なっていると思います。「自分はこの症状だからどんな改善を行えばいいのか」という質問がとても多いです。

骨盤矯正骨格矯正で体の歪みを整えてリセットすれば、複数の症状があっても全て同時に消え去っていきます。また、全ての症状は、排便が改善されると劇的に良くなります。 現代女性の多くを悩ます代表的で原因がわからない症状をご紹介していきます。

●原因不明の症状を2種類に分類

不定愁訴をここでは2つのグループに分けて説明していきます。自律神経の不調からくるもの、つまり前回述べてきた自律神経の自然なリズムに従うと治っていく女性特有の不快症状と、からだの間違った使い方で起こしてしまった女性特有の不快症状の2つです。

からだの間違った使い方で起こしてしまった女性特有の不快症状は、今回の次のブログで紹介していきます。

自律神経の乱れ

自律神経の乱れが原因の症状

自律神経で起こる症状は様々あります。以下の種類を紹介していきます。

下半身太りの原因と改善

女性の月経から排卵までの交感神経優位の時期はきっちりと引き締まり、お尻は ハート型のような体型になり、排卵から月経までの間は交感神経が優位になり、排卵から生理の間までは、副交感神経が優位になり逆ハート形のように、下半身位にどっしりとお肉がついて重くなります。

下半身の極端に大きい人は、常に月経前という感じで自律神経が乱れ、様々な体調不良の原因になっています。そのような体質の人は、全身の筋肉が内臓や骨格を上に持ち上げる力を失っていますから、体全体が重力に逆らえきれず水分も、脂肪もひょうたんの姿のように下へとたまっています。

そのため、筋肉が弾力を失って起こる慢性頭痛、低血圧、視力の低下、肩こり四十肩・五十肩猫背腰痛と坐骨神経痛、下半身の冷え、子宮内膜症、PMS月経困難症などの症状に悩まされます。また運動などを頑張ろうとしても、重たい下半身がついてこないなどあります。

周りの人に対しても欲求が多いため、満たされず不平不満が多く、ストレスが発散されません。今まで接してきた不定愁訴の女性たちは割とこの体型をしていましたが、症状の改善と同時に気性や体型も変わっていきます。

自律神経で下半身太り

PMS(月経前緊張症)の原因と改善

PMSは月経の10日ぐらい前から月経まで、精神的に落ち込み、自分の存在を否定してしまう、周りの人に当たり散らしてしまう、そんな精神状態が現れることをいいます。また人によって異なりますが、肉体的にも全身硬直、けいれん、めまいを伴う人もいます。

なぜ、月経前に苦しくなるのか?そのメカニズムを知っていれば、その時期を穏やかに自分を責めないで暮らすことができます。月経から排卵まで、自律神経の交感神経が優位で、体調や気分が前向きなリズムです。排卵は精子を待って受精するという役目があるので、妊娠準備のために活動を抑え、排卵と同時に副交感神経が優位になります。妊娠のための時期に活動モードだと、赤ちゃんを育てるためには不都合なためです。

PMSはこの時期に、頭の中ではあれもしたい、これもしなければと頑張るのだけど、体は全く動こうとしないという葛藤が起こるのです。この自律神経の働きは全て女性にあるのですが、PMSの症状が出る人は特に副交感神経が強く働きすぎて、月経になるまでの期間、その人の心身を抑制するのです。

ですから、日常も活動的でなく、便秘などに悩まされています。たまにハイな気分になっても、すぐに落ち込むという繰り返しでやる気が長続きしません。夜更かしで眠りも浅くすぐに目が覚める、そして朝起きれないという生活リズムの人が多いのです。交感神経を鍛えると症状は改善します。

どうやって鍛えるかというと、眠たくなるまで我慢して寝ないのです。朝まで起きていても構いません。徹夜をすると交感神経がどんどん興奮してきます。そしてその夜は早く寝て、翌朝に早く起きる。これを習慣にしていきましょう。そして、日中は食事をしないこと。空腹でいると、交感神交感神経がまた興奮します。そうすると交感神経が強くなり、今までより月経が早く始まり早く終わるようになります。

たまに骨盤矯正や骨格矯正、軽い運動やストレッチも同時に行ってください。これらを実行すると、だんだん月経の前のPMS は消えていきます。

PMSの不調

生理不順の原因と改善方法

子宮は毎月排卵があることで充血し、妊娠しなければ月経として排泄するという規則正しい運動をしています。生理不順が続くと、この運動はなくなり、子宮の機能は衰えてしまいます。ですから、たまに月経になったときに、あまり今まで働かなかった子宮が突然に働かされるので、子宮の内膜がいたんだりするのです。

生理痛や月経困難も月経不順によって子宮を暇にさせておいたツケがきたといえます。ですから生理痛を治すよりも、生理不順を先に治さなければいけません。

生理痛の原因と改善方法

生理は小さな出産です。ですから生理痛は小さな陣痛といえますね。陣痛というのは産道が 開くために骨盤が開く時の痛みです。陣痛の時は赤ちゃんがちゃんと通るのを助けるため、骨盤の仙腸関節恥骨が開きます。この開くときの痛みが陣痛で、毎回の生理でもお尻の仙腸関節と恥骨がわずかに開くため痛みます。これが生理痛です。

生理のたびに赤ちゃんではなく、月経血を出産しているのです。月経血を和らげるための治療は、月経が終わってから始めます。月経が終わった時点で開いていたい左側の仙腸関節がまず閉じてきて、左側が閉じきったのを確認してから右側が閉じていきます。閉じていく期間の生理後3日間は激しい動きは避けましょう。

骨盤がきちんと閉じるためにもう1つ 大切なことは、目を使わないことです。東洋医学では目と卵巣や子宮は肝経という経絡でつながっていると考えています。目の使いすぎは、卵巣や子宮のエネルギーを奪ってしまうのです。特にパソコンの復旧で現在女性の生理痛が倍になったといわれています。

出産後はあまり目を使わないようにと 昔から言われていますね。出産で大きく開いた骨盤を引き締めるためには、目を休めないといけないからです。生理後3日間、仙腸関節が締まる時期はこの目の疲労と、体の疲労は避け、とにかく休んで眠ることです。最も体のケアの大切な3日間だと思って過ごしてください。 

つらい生理痛

低血圧症の原因と改善方法

交感神経は血圧を上げ、頭をはっきりさせます。副交感神経は逆に血圧を下げようとします。低血圧の人は副交感神経が優位なため、なかなか活動モードになれず朝はボーっとしてしまい朝は不得意です。

交感神経は朝から昼に優位となり、副交感神経は夜に優位となりますから、生活そのものを朝方に変える努力をすると交感神経が高まり、低血圧は収まります。食事では塩分は血圧を上げる傾向に、甘いものは血圧を下げる傾向に働きます。朝起きてから甘いコーヒーや紅茶を飲む習慣をやめて、熱い味噌汁を飲む習慣に変えましょう。

冷え性の原因と改善方法

冷えには2種類あります。1つ目は筋肉が少ないために起こる「痩せの冷え性」と、痩せてはいないのに手足が冷たくなる「交感神経緊張過剰の冷え性」です。

女性の冷え症

痩せの冷え症の原因と改善方法

痩せの冷え性の人は18時間断食(食事を夕方6時までに終え、次の日の正午まで断食する)ことをして胃腸を十分に休息させて筋肉への栄養吸収を高めることが大事です。

交感神経緊張型の冷え性

交感神経緊張型の冷え性の人は人前で緊張するタイプの人がなりやすく、体全体が冷えるのではなく手足だけが冷え、頭は血がのぼって暑いくらいになります。

自律神経と冷え性の関係

交感神経は手足の血流を極力少なくし、脳に血液を集める神経の副交感神経は脳の血液を体に集める神経です。もともと副交感神経が優位な女性は、交感神経が優位になると冷えるのです。

冷えのとき、脳は緊張していますので、冷えと不眠はセットになって起こります。リラックスを心がけ、多少のストレスでは動じない心を養うことが大切です。リラックスして、常に副交感神経が優位の状態に自分を保つと、いつも温かい手と足でいられるのです。靴下の重ね履きなどからだの外側の対策よりも、からだの内側から暖かくなる方が大切です。

骨盤矯正や骨格矯正、軽い運動やストレッチを始めた直後は、老廃物がどんどん出ていきますので、体重が減少します。これは、もともと痩せている人も同じです。この時期、硬かった体はどんどん柔らかくなっていき、歪みが矯正されます。

さらに続けると、体重が下げ止まります。これは老廃物を出し切ったサインで、次に筋肉や骨が増大して、体重が その分だけ増えてきます。この時点で体に起こる変化は体温が上がることです。人によっては基礎体温が0.5度前後上がります。

そして、身長が伸び、筋肉がしっかりして、体に芯ができ動きが軽くなります。骨盤矯正や骨格矯正、軽い運動やストレッチは体のむくみ、排便、筋肉を硬くする乳酸、脂肪、皮膚のシミなどの老廃物を取り除き、必要な筋肉や骨と入れ替わるわけです。体温は老廃物が多いほど低くなり、筋肉や骨が増えるほど高くなるのです。

便秘の原因と改善方法

睡眠排便はセットになっています。睡眠は副交感神経の働きです。排便は交換神経の仕事で、目覚めて交感神経のスイッチに切り替わると、排便刺激があるのです。現代人の便秘は夜更かしをして、朝はもう少し眠りたいのに目覚まし時計で強制的に起こされるという生活習慣の積み重ねから起こります。頭は起きているけれども、体はまだ眠ってるわけですから、排便刺激がないのは当然です。

だんだん体が目覚めてきて、会社にいつ頃に便意をもよおしてくるのはそういう状況です。そこで我慢していると、その我慢がクセになるので要注意です。夜は早く休んでぐっすり眠り、朝は目覚まし時計で起きるのではなく、自然に起きれるようにしましょう。

そうすると、交感神経のスイッチがスムーズに切り替わり、起きてすぐに排便したくなります。そうやって、腸を活性化していきましょう。排便は交換神経が行うものですから、食べ物の工夫や運動などで根本的には治るわけがないのです。腸の仕事をあなたの生活習慣が邪魔しているだけなのです。

また、現代人の日本人は子供の頃から 大便をする頃に羞恥心があり、自分の家のトイレでしか排便できないという人もいて、それも便秘の原因になっています。中国人は排便しながら隣の人とおしゃべりをしますし、お風呂とトイレが一緒になっている西洋人も便秘に対して羞恥心を持っていません。そのため、排便を恥ずかしさから無理に我慢する事など全くありません。

自律神経の便秘

更年期障害の原因と改善方法

更年期障害はいわゆる自律神経失調です。眠れない、顔がほてる、手足が冷える、血圧が不安定で高い、筋肉が硬くて痛い、動悸がする、冷や汗が出る、お腹が張って食欲がないなどの症状は、交感神経の働きすぎによるものです。

また、何をやるにもやる気が出ない、眠たい、だるい、いくら食べてもお腹が空く、集中力がない、記憶できないなどの症状は、副交感神経の働きすぎによるものです。つまり、更年期障害による深い症状は、交感神経と副交感神経のリズムが狂ってしまってるために起こるのです。

今までは、生理が始まった時点から、排卵までの2週間は交感神経が働く時期です。排卵から生理が開始までが気だるいなど副交感神経の時間でした。更年期というのは、自律神経が定年を迎えて、リフレッシュされる時期で、自律神経の最後の反乱が更年期障害、自律神経失調なのです。だからといって心配はいりません。必ず乱れは収まります。そして閉経後は自律神経に左右されずに、心身ともに自由になれます。閉経後の女性のそれはもう元気になる時期は必ず来るでしょう。 

更年期障害は自律神経が原因

自律神経の乱れは改善できます

自律神経が乱れることによる女性特有の不快な症状は骨盤矯正や骨格矯正でも改善できます。お悩みはお気軽にイーバランス整体院にご相談下さい。詳しくは下からご参照下さい。

イーバランス整体院にお任せ下さい

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イーバランス整体院院長

『資格:整体師』
整体師歴26年
〈略歴〉
1998年3月 ナショナル整体学院卒業
1988年4月 天祖鍼灸整骨院勤務
2000年6月 オアシス整体院勤務
2010年1月 ラクシア整体院勤務
2013年6月 イーバランス整体院開院
現在に至る
志木駅東口イーバランス整体院は骨盤矯正や骨格矯正で腰痛や肩こりを改善します。特に産後の骨盤矯正は好評です。

『皆様の症状を親身に考え心を込めて整体や骨盤矯正を致します』お気軽にご相談下さい。

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