前回は「皮下脂肪は女性、内臓脂肪は男性が付きやすい理由」を紹介しましたが、今回は「糖質を含まないお酒でも内臓脂肪が増える原因」を紹介します。

お酒の種類は大きく分けて3種類
お酒は「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の3種類に分かれます。まずはこの3種類のお酒の特徴を紹介します。
醸造酒のお酒の特徴
醸造酒はブドウ、大麦や白米などを原材料に「糖質を多く含む」お酒のことです。私たちに一番なじみのあるワイン、ビールや日本酒などが醸造酒ですね。
・ワイン…赤ワイン、白ワイン、ロゼワインなど
・ビール…ラガー(Lager)、エール(Ale)、発泡酒など
・日本酒…純米酒、 吟醸酒、大吟醸酒、本醸造酒など

蒸留酒のお酒の特徴
蒸留酒は醸造酒を蒸留したお酒のことです。蒸留酒はアルコール度数が高いので水割り、ソーダ割、ロックで飲むことが多いです。
また、アルコールと香味成分のみを抽出するので糖質がほとんど含まれません。
・焼酎
・ウイスキー
・ブランデー
・ウォッカ
・テキーラ
などが蒸留酒です。

混成酒のお酒の特徴
お酒を混ぜてカクテルといいます。バーなどで飲むお酒をイメージすれば分かりやすいですね。
その他焼酎とハイボールを混ぜた酎ハイ、焼酎とウォッカ混ぜて炭酸で割り果汁を加えたものをサワーといいます。梅酒も混成酒の部類に含まれます。

太りたくないなら蒸留酒がお勧め
内臓脂肪を蓄えて太りたくないなら糖質を多く含む「醸造酒」や「混成酒」ではなく「蒸留酒」を飲むのがお勧めです。しかし糖質を含まないお酒でも飲み過ぎは脂肪を蓄積させてしまうので注意が必要です。その理由を次に紹介します。
糖質を含まないお酒でも脂肪が増える原因4つとは
糖質を含まないお酒でも内臓脂肪が増える原因は、主に以下の4つが考えられます
①アルコールを飲んだ分だけ食べ物が脂肪に
食事をしながらお酒を飲むと、まずは体内でアルコールからエネルギー分解が行われます。アルコールの量が多ければ多いほど食べ物で摂取したカロリーの分解が後回しになり体脂肪になりやすくなります。
また、アルコールを飲まなかったとしても、糖質を多く摂取すれば同じことがおこります。

カロリーの消費には順番がある
摂取したお酒や食べ物のエネルギーはアルコール➡糖質➡脂質➡タンパク質の順番でエネルギー消費されます。
ですので、お酒の種類に関係なくアルコールを多く摂取すると糖質、脂質、タンパク質のカロリー消費が後回しにされ栄養素が体脂肪として蓄積されるのです。

②アルコールを飲むと中性脂肪が増える
アルコールをを飲むとアルコールが分解される過程で、中性脂肪の合成が促進されることが分かっています。
ですのでアルコールを多く飲むと脂肪肝や内臓脂肪過多になるリスクを高めます。

③アルコールにより食欲増進される
アルコールを飲むと全身の血流が良くなり胃の胃液の分泌が促進されます。胃壁が刺激されることにより食欲が増していまいます。
糖質ゼロのお酒でも一緒にカロリーが高い食事やおつまみをついつい食べてしまう傾向になります。カロリー肩になり脂肪として蓄えられてしまうのです。
④アルコールで睡眠の質と代謝が低下
アルコールを飲むとよく眠れる、飲まないと寝れないというのは間違いです。
睡眠の質の低下の原因
アルコールを飲むと寝つきはよくなるのですが、浅い睡眠になってしまいます。夜中から朝方にかけて自律神経の交感神経が優位になり中途覚醒がおこり浅い眠りになります。トイレに行きたくて起きれば睡眠の質が悪くなります。

成長ホルモンの低下で代謝が落ちる
アルコールは睡眠が浅くなると話しましたが、睡眠時に分泌される成長ホルモンは深い睡眠時に分泌されます。成長ホルモンの分泌が少なくなると脂肪の燃焼や筋肉の修復の代謝する能力が低下します。
まとめ
・お酒は大きく分けて3種類
・醸造酒、蒸留酒、混成酒には特徴がある
・蒸留酒は太りづらい
・カロリーの消費には順番がある
・アルコールは食欲増進
・アルコールで睡眠の質と代謝が低下



