寝違えのセルフケア
気温差があるこの季節に、朝起きたら首が痛い、まわらないなどの「寝違え」の患者さんの問い合わせがよくあります。
後頭部から首にかけてやひどいと肩や背中まで痛みが走ります。
寝違えのほとんどは不自然な体勢で寝てしまったため、首の筋肉が異常に突っ張ったり、筋肉が緊張して起こります。
その他にも急激な冷えによって起こる場合があります。ですからこの時期に寝違えが起こりやすいのですね。
【寝違えの緩和のポイント】
首を支えている太い筋肉と、肩や背中の筋肉を中心にツボの指圧やマッサージをします。
ただし、指圧やマッサージをする前に蒸しタオルなどでこれらの場所を温めておくようにします。
寝違えのツボ
天柱・風池の指圧と首の後ろの僧帽筋のマッサージ、天容、天鼎(てんてい)の指圧と、首の後ろの横の胸鎖乳突筋のマッサージは特に大切です。
肩の肩井背中の膏盲(こうこう)曲垣をよくほぐし肩甲骨を下から上へさする様にするのも効果的です。
【天容】
首の筋肉の緊張をほぐし和らげる
《位置》下あごの角の後ろで横首の筋肉の前側のへり
《ほぐし》後ろ首を痛くない程度にさすり、このツボを痛くない程度に注意して、軽くこねるように指圧する。続けて耳の下から喉元の天鼎・汽舎の位置までを優しくさすると首の緊張や痛みがやわらいでくのを動かすのが楽になります。
【肩井】
首から肩へかけてこわばり感を取り除く
《位置》首の後ろの付け根と肩の外端からの中間点
《ほぐし》自分でも可能ですがご家族や友人などに手伝ってもらうとより良いでしょう。後方から可て全体をつかんでもらい親指で肩井を指圧してもらいます。
自分でするときは右手で左肩、左手で右肩を片方ずつ押すとより良いでしょう。
首から肩にかけての筋肉がほぐれこわばり感が取れる。
【曲垣】
寝違えのためにこわばっていた肩が楽になる。
《位置》肩甲骨の上方、内側の角
《ほぐし》ご家族や友人に手伝ってもらうといいでしょう。
うつぶせに寝てもらい肩甲骨に両手を軽くつき、親指で左右のツボを同時に押す。首の後ろから背筋沿いと肩甲骨の内縁沿いのマッサージを併用すると、寝違えたために姿勢が崩れてこわばっていた肩が楽になります。