骨を鍛えて健康寿命を伸ばすためには食事で身体の基本を作り、骨粗鬆症を予防しましょう。それには骨に良い栄養素をよく理解して運動も一緒に取り入れましょう。
骨粗鬆症を招くメカニズム・原因とは
今回は「骨粗鬆症予防の生活習慣の整え方」についてお話しましょう。肩甲骨のストレッチに加えて、健康的な食事と運動の習慣を身につけることで、肩甲骨の良い状態を更に確実なものにできます。
また、ストレッチで整えた姿勢が、再び崩れてしまわないようにするためには、日々の何気ない動作に注意しなくてはなりません。
中でも、最も重要なのが「食事」です。年齢を重ねると、骨粗鬆症のリスクはあるものですが、そのメカニズムは次の通りです。骨の主成分はカルシウムです。血液中から補給され「骨形成」という作用によって、骨が作られます。
この骨形成の逆が、「骨吸収」です。血液中のカルシウム濃度はいつも一定でなくてはなりません。濃度が落ちると、骨は自らを溶かし、カルシウムを血液中に送り込む骨吸収を行います。
栄養不足やホルモンの低下などによって、骨形成より骨吸収のほうがさかんに行われると、骨がスカスカになってしまいます。これが骨粗鬆症のメカニズム、原因です。
カルシウム以外に骨に良い栄養素とは
先ほどお話ししたように、骨の主成分はカルシウムです。しかし、カルシウムさえ摂ればいいわけではありません。丈夫な骨を作るには、カルシウムのほかに大切な栄養素があります。
「リン」も、骨形成には欠かせない成分です。「マグネシウム」も、「カルシウム」と「リン」と結合して、骨の成分になります。
また、カリウムは細胞内液の中で濃度のバランスをとる働きをします。骨形成やカルシウムの吸着にも、カリウムの働きが欠かせません。同じく、カルシウムの吸収を助けるのは、ビタミンCとビタミンK、そしてビタミンDです。
ビタミンDの大きな特徴、役割は?
小腸からのカルシウムの吸収を促進し、骨形成の作用を促す重要な栄養素です。(ただし、食事でのカルシウム摂取量が少なければ、血中カルシウム濃度調整のための骨吸収も行います)
糖尿病予防や免疫力アップにも役立つビタミンDは、食べ物から摂る他、日光に当たることで生成できます。紫外線を浴びた皮膚上でプロビタミンDが結合され、それが体内でビタミンDになるのです。
一日数十分、日光に当たる時間を持つことは、骨粗しょう症予防に非常にとても有効ですので日中になるべく外出してビタミンDを生成させ骨粗鬆症予防をしましょう。日焼けが心配なら、顔周りだけをしっかりガードすればOKです。