「おばあちゃんの知恵」のように語り継がれてきた、事故成語やことわざ、慣用句…沢山あります。
これらの名言には、いにしえの人達の経験が詰まっています。しかし、現代医学の視点から見るとそれは本当なのでしょうか?
今回は体の健康にいいとされている名言やことわざについて紹介していきます。
お酒は百薬の長って本当?
実はアルコールは「蓄積毒」で、一生の間に摂取量が決まっています。
その量は男性で500kg、女性で250kgとされています。日本酒4合、ワイン1本、ビール大瓶4本に0.1kg含まれているので、毎日ワイン1本空けると男性で14年、女性は7年で飽和状態に達し、その後は肝炎、肝硬変、肝臓がんへと進行してしまいます。
その1/4の量である日本酒1合、ワイングラス2杯、ビール大瓶1本なら、肝臓は4倍長持ちし、男性なら56年、女性なら28年飲み続けても大丈夫というような計算になります。
その程度なら逆に健康に良いとされてはいますが、アルコールはほどほどにしましょう。
食べてすぐ横になると牛になるのは本当?
あらゆる動物は、食欲と性欲が満たされたあとは眠くなります。
特に食事をした後に眠くなるのは、食べたものを消化、吸収するために交感神経が優位になるからです。消化吸収が悪くなるために、「食べた後すぐに寝てはいけない」というお医者さんもいますが、実はこれは本末転倒です。
無理して起きていると、交感神経が緊張してしまい、副交感神経が働かず、不眠になってしまう可能性があります。食べたらすぐ寝る。
この時、しっかり寝ると、脳から若返りホルモンである「成長ホルモン」がドクドクと分泌され、内臓脂肪を燃焼させることも可能なのです。
生野菜は体を冷やすというのは本当でしょうか?
地球上のあらゆる植物は、草食動物から身を守ろうとしています。例えば葉物の野菜にはシュウ酸というのが含まれていて、それを生のまま食べるとお腹を壊すことがあります。
しかし、「生野菜でお腹を壊すのは、お腹を冷やすから」と考えられたため、生野菜は体を冷やすという誤った情報が広まったのです。
昔はおひたしにするなど、経験的に野菜はアクを抜いて食べていましたが、最近は品種改良によってアクが少ない野菜が多くなっていますので、ドレッシングをかけてからよく揉めば、アクは自然に抜けます。
生野菜でお腹を壊す元凶は「アク」なのです。