体内の熱の半分以上を作り出している基礎代謝を鍛えれば効率よく代謝力を強化できます。それに必要なのはやっぱり食事と運動です。
体を温める代謝の土台は食べ物が絶対条件
例えば焼肉を一生懸命食べると、汗をかいたり疲れたりしますよね。これは、食べること自体が内臓の運動になっている証拠です。
体温を上げて体の不調を改善したいのなら、食事を抜いたり、極端に減らしたりするのは逆効果です。しっかり食べて、内臓から熱を生み出すことの方が大切です。
冷え症改善の代謝の仕組みと必要な栄養素とは?
クエン酸回路を円滑に回して熱エネルギーを作るには、ビタミンB群、ビタミンC、葉酸、ナイアシンが必須となります。
特に、ビタミンB1は代謝の先陣を切る糖質の代謝に不可欠です。これらの栄養素が不足すると代謝全体が滞ってしまいます。
では、食事で熱が生まれるのはどうしてでしょうか?実はここに「代謝力」アップのヒントが隠れています。
食べ物は体内に取り込まれると、噛み砕かれて胃に入ります。胃は胃酸を分泌とするとともに、筋肉を動かして食べ物を消化させます。
この運動によって胃から熱が発生するのです。ということは、消化が良いものばかり食べていると、胃の運動量が低下して熱の産生量が少なくなってしまいます。
代謝に大きく関与する内臓は肝臓です
例えば、筋肉が必要とする、たんぱく質を利用できる形に作り変えたり、活動に必要なエネルギーを利用できる形に変換して、送り届けるなどの作業を黙々と行なっています。
この作業によって、肝臓はたくさんの熱エネルギーを生み出すのです。これらが、食事代謝によって熱が作られる背景となります。
もう一つ重要なのが代謝に必要な栄養素です
代謝は簡単に言えば、体内における化学反応です。エネルギーを作るにも、組織を合成するにも必要な栄養素が決まっています。
どれか一つでも不足すると、代謝が滞ってエネルギー効果は低下してしまい冷え症になってしまいます。結果、熱エネルギーも減って体温は低下し、冷え性になってしまいます。
食事は代謝の土台です。タンパク質をはじめとする栄養素をバランスよく食べることが一番と言えるでしょう。
そして、代謝に必要な栄養素を、のがさず摂取することが大切です。この2点を実践するだけでも十分冷え性を改善することができるでしょう。
熱を生む筋肉をタンパク質を食べて冷えを改善
熱を生み出す筋肉の材料がタンパク質なら、食事代謝による熱産生量が多いのもタンパク質です。代謝力のアップをの基本として毎食欠かさず摂取することが大切です。
体内合成に必要な栄養素も一緒に摂るように心がけましょう。下記のタンパク質の栄養素を意識して摂取し、冷え症を改善しましょう。
乳製品・卵・大豆食品・お肉・魚介類は冷え性を改善
◆タンパク質の合成に必要な栄養素も一緒に食べましょう
・葉酸…ほうれん草、小松菜、春菊、ブロッコリー、アボカド、いちごなど
・マグネシウム…ごま、大豆食品、かつお、昆布、わかめなど
・ビタミンB6…にんにく、ししとう、肉類など
・亜鉛…レバー、牛肉、牡蠣、そら豆、大豆など
◆代謝に必要な栄養素を知り、逃さず食べましょう。
三大栄養素は、クエン酸回路を経て代謝され、熱を生み出します。そこで、必要となるのが下記の図に示した栄養素となります。
クエン酸はクエン酸回路の入り口で必須です。(ビタミンB6、葉酸を含む食材は上記の通りです。
・ナイアシン…そば、カツオ、マグロ、レバー、鶏肉
・ビタミンB1…豚肉、うなぎ、枝豆、ぬか漬け
・クエン酸…レモン、トマト、梅干し、お酢
・ビタミンC…ブロッコリー、オレンジ、赤ピーマン
・ビタミンB2…大豆食品、卵、カツオ