脂肪燃焼のメカニズム

脂肪細胞には「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」があり、その働きは全く異なります。エネルギー貯蔵庫である白色脂肪細胞のエネルギーを消費することが、いわゆる脂肪燃焼 となります。

贅肉のもと白色脂肪細胞とは

ぜい肉のもと白色脂肪細胞を燃やし、脂肪燃焼しやすい体を作りましょう。体内に余分に蓄えられた脂肪、つまり体が消費するより多く摂取されて残って蓄えられた脂肪が白色脂肪細胞と呼ばれるものです。

お腹周りや二の腕、お尻、太ももなどのぜい肉がこれにあたり、脂肪細胞の大部分を占めています。

褐色脂肪細胞って何?

一方で、同じ細胞でありながら「脂肪を分解してエネルギーを作る」という性質を持った褐色脂肪細胞というものがあります。

首の後ろ、肩甲骨周り、脇の下、心臓や肝臓周辺に点在していて、この部分を動かして刺激すると活性化されます。つまり、首から肩背中を重点的に動かせば脂肪燃焼を促進できるのです。

ノルアドレナリンのホルモンがカギ

この褐色脂肪細胞の活動を促進するための刺激とは、自律神経の一つである交感神経が活発に活動することで分泌されるノルアドレナリンというホルモンです。

このホルモンが体に循環することで、各所の褐色脂肪細胞が反応し、白色脂肪細胞からエネルギーを取り出し熱 へと変換する、いわゆる脂肪燃焼を行います。

白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に

さらに、この褐色脂肪細胞を活性化させるような運動を行うと、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞のような働きをするベージュ脂肪細胞へどう変化することが研究により発見されました。

これは内分泌器官としての性質を持つ筋肉が分泌するイリシンというホルモンの働きです。運動することで血中に放出されたイリシンが白色細胞をベージュ化して、脂肪燃焼を行います。このように褐色細胞 脂肪を細胞を活性化させ、白色脂肪細胞をベージュ化することからも運動は大切なのです。