ぽっこりお腹をはじめ、肥満解消ダイエットでは過食が厳禁です。しかし、行き過ぎた食事制限は全くの逆効果です。
筋肉がさらに減り、骨までもろい体質になるので注意が必要となります。
代謝をあげるには筋肉が必要
人間の体の基礎代謝が最も活発な年代は、10代中盤頃です。その時期は特に体を動かさなくても筋肉が形成されます。
この時期に形成された筋肉のおかげで、20代半ばまで基礎代謝の活発化が維持されるのです。しかし、そこからは年齢を重ねるにつれ徐々に筋肉量が減り、基礎代謝も落ちていきます。
そして何もしないで70歳位になると筋肉量が20代だった頃の3分の2くらいまで減ってしまうと言われています。
若いころは代謝能力がきちんと機能
「若い頃は何もしなくても痩せていたのに」というのは体の代謝能力が機能していたからです。運動で筋肉量を維持しなかったため基礎代謝が落ち、知らず知らずにエネルギーが消費されずにそれが脂肪になったのです。
そのため、代謝を高めて体脂肪を減らすためには筋肉量を増やすことが不可欠です。筋肉は基礎代謝の40%を占めてるため、筋肉が増えれば増えるほど代謝が増え、脂肪をどんどん燃やしてくれます。
筋肉を増やすにはタンパク質
筋トレをして筋肉を増やすために必ず必要なのが タンパク質です。筋肉は使うことによって筋破壊が起こり、それが修復されることで筋肉量が増えてくるのです。
その修復は体内のタンパク質が アミノ酸に分解される「アナボリック」という作用によって行われるのです。
食事制限などでタンパク質が足りないと
一方、食事制限などで体内のタンパク質が足りない状態が続くと、体はタンパク質の量を一定に保つため、筋肉のタンパク質を切り崩します。そのため、筋肉が痩せて基礎代謝が落ち体重は落ちません。
さらにその状態が長く続くと、体は筋肉を減らすだけでなく骨からもタンパク質を取り出し骨をもろくします。脂肪を減らすには過度な食事制限よりも筋肉量を増やすのがダイエットにつながるのです。