産後のダイエットで失敗せず成功する方法

出産をしてダイエットを頑張っているママさんは多いと思います。しかし、それは自己流のダイエットをおこなって失敗する人の割合は90%と言われています。それどころか95%は失敗するというデータもあるほどです。

なぜ、それほどまでに多くの人が「自己流ダイエット」に失敗するのかというと、その最大の理由は「知識不足が原因」です。一般の人にはダイエットに関する情報が少ないということなのです。そのためダイエットに失敗してしまうのです。

今回は産後のダイエットに失敗せずに成功する方法を紹介します。

産後はリセットするチャンス

本来は産後というのは変化を起こしやすい時期なのです。人の体には「恒常性」という一定の状態に保とうという機能があり、それが「やせようとか」「体型を整えよう」として体を元に戻そうとします。

ところが出産することで、お腹の中にあった数キロもの胎児や羊水といったものが急激に失われます。本来は「恒常性が働き、出産前の状態を維持」していくのですが、あまりにも急激な変化のため、恒常性が十分に働かなくなります。

しかも、私たちの体は普段は骨格や骨盤を安定させようと働くのですが、出産前から出産に向けて産道を得るために骨盤や骨格が緩むため、産後というのは骨盤や骨格の変化が得られやすいという時期となります。人生でそうそうとも無いともいえるそんな時期を、何もせずに過ごすのは何ともったいないことでしょうか。

産後はやせるチャンス

産後の骨盤矯正のタイミング

ただ、最初に書いたように知識不足は好ましくありません。ダイエットでも産後のボディメイクでも同じことです。例えば、腰痛を改善するために、リハビリを受けたとします。一般的にはリハビリは早ければほど効果が得られやすく、その後の症状もより良好になるといわれています。

ですが、積極的に早めのリハビリを受けようが、通常通りにリハビリを受けようが、1年後、改善度に大きな差がないことが分かっています。適切な時期に適切なことをするのが一番よく、適切な時間を意味するとその努力はあまり報われません。正しい知識と適切な運動量…。これらが、産後のダイエットを成功させるために必要な基準なのです。

それでは産後にボディメイキングの効果が得られやすい理由を、さらに分かりやすくお話ししていきます。

産後は恒常性が作用しにくい 

人の体が、特別意識をしてなくても体温を維持できるのは、恒常性と呼ばれる一定の状態を保とうとする機能が備わっているからだということは先ほど申し上げました。ところが、人にはいくつかの段階において、この恒常性が働きにくくなる時期があります。

それは「成長期」と「妊娠から産後期」そして「更年期」です。多くの方が経験していることですが、体型上の問題が起こりやすい時期と、これらの時期はほぼ一致しているのではないかと思います。思春期向けの雑誌、30代の女性を読者とした雑誌、そして40代から50代の女性を対象とした雑誌は特にダイエット特集が多いように思います。

実はこの3つの時期には共通点があります。それはホルモンの変化が大きいというポイントです。ホルモンの変化が大きくなると、外からの影響を受けやすくなり、体調や体験も大きく変わってきます。そうでなくても産後の体は骨盤と骨格が緩んでいるので、骨盤を正しく矯正しやすいといえます。その上に恒常性が作用しにくくなるのですから、出産後というのはダイエットをしやすい時期といえると思います。

恒常性が働かない時期

体の回復機能が働く時期

人の体にはストレスを受けているかどうかを知るマーカーがあります。その1つが「尿中バイオピリン」というものです。これは酸化ストレスの度合いを見るためのマーカーで、妊娠の経過に伴いしだいに増えていき、妊娠末期でピークとなり、出産後してから1か月で低下していくという傾向を示します。

もう少し分かりやすく説明すると、妊娠から出産にかけて体が感じていたストレスが、出産後1ヶ月で低下するということです。誤解されている人も少なくないのですが、ストレスフリーの生活は人間の成長にとってプラスにはなりません。ストレスがないと妊娠すらしにくくなるのです。人の体というのはストレスがあるから、さまざまな機能が活性化するようにできているのです。

もちろん、過剰なストレスを受けると機能は低下してしまいます。出産後のダイエットは産後1ヶ月から開始できるという根拠はその尿中のバイオピリンの推移によるものです。この値が低下しているということは、過剰なストレスがなくなり、体の回復をおすすめやすいということにもなります。

産後は精神が安定しやすい

妊娠を安定させるホルモンの一つに、プロゲステロンがあります。このホルモンは妊娠中も分泌量が増えていき、妊娠 8ヶ月から9ヶ月頃にピークを迎え、出産まで次第に減少して出産とともに激減します。あまり知られていませんが、このプロゲステロンは精神を安定させる作用があります。

プロゲステロンの低下は、セロトニンというホルモンの分泌を減らすのですが、このセロトニンは母性を育むオキシトシンとともに「愛のホルモン」と呼ばれることもあります。ですから、出産とともにプロゲステロンが激減すると、このセロトニンも激減してしまいます。

また、疲れやすくなったり、イライラしたりしやすくなったり、不安になったりなどといった症状が出やすくなります。出産後2日~3日から女性のおよそ半数が経験する、情緒不安定な状態(これをマタニティブルーといいます)が起きてしまうのは、このホルモンの急激な変化が原因の一つです。

しかし、産後も1ヶ月を過ぎてくるとこういった最悪の状態から脱することになり、産後のダイエットに取り組もうという意欲が持続できるようになるのです。産後1ヶ月を過ぎる頃には、体の変化を受けやすい状況にあり、しかも体の回復を促す準備が進み、そしてボディメイキングや産後のダイエットへの意欲も持続しやすいという、これ以上ないくらい効果を得やすい環境が揃うのです。

先程、恒常性が作用しにくい時期を3つあげましたが、この中でも産後というのは一番変化を生みやすい時期なのです。

安定した気持ち

もう一人産んでも怖くない

出産したママさん がもう「1人産んでもいいかな」と思えるような体と心を作るためにはどうしたら良いかということです。単に腰が痛い、だるいなど産後に起きるさまざまな症状が改善されるとか、きれいになれるといったことでなく、産後の大変な時期に育児という重労働を担っていても、次の子供のことを考えられる体力や気力を持てるようになってほしいと考えているのです。

「次の子供のことなんて考えられない」という人も少なくないです。産後の育児をしている時に、次の子供のことを考えることができたら、それだけママさんの体に余力があるということです。その余力がより「健康やきれい」につながるのです。

最近の育児に関しての問題として、昔の育児法が見直されてるということが、最近の産後の女性に対して負担をかけています。抱っこや母乳育児など日本が昔から大切にしてきた育児法が、かえって産後のママさんの体と心を蝕むこともあります。

安心できる産後と育児のためにはどうしたらよいか、それを産後のボディメイキングや産後のダイエット中に取り入れることができれば、ママさんに余力が生まれ、「健康ときれい」をより多く手にすることができるようになると思います。

もう一人子供を産む

産後はがんばりすぎずマイペース

早く元の体重に戻そうとして「がんばる」という気持ちだけ進み、空回りしてしまうケースがあります。それが長続きしない原因にもなってしまいます。肩の力を抜いて、赤ちゃんの可愛い盛りでもある産後の貴重な時間を、楽しんで子育てをしてもらいたいと思います。

そのためには、「必要なことだけ行う」「余計なことはしない」この2つを頭の片隅に入れて、産後にしかできない産後のダイエットに取り組んで欲しいと思います。時が知らないうちに流れていき、ボディメイクやダイエットにとって最適な時期を逃してしまうこともあります。

こういった産後のケアのために、時間を作るのは大変であることはよく分かります。ですが、ご主人が家事や育児を積極的に手伝うことで、いくらでも産後のダイエットの時間を作ることができると思うのです。赤ちゃんを産んでしまえば自然とママさんの体が自然に回復するという考え方はもう昔のことです。

出産することにより骨盤底筋群は損傷します。この時期に産後ダイエットをしないと、骨盤底筋群損傷を改善する道は閉ざされてしまいます。是非、ご主人と一緒に協力してもらい、産後のボディーメイクやダイエットにマイペースで励んでください。

出産したら産後の骨盤矯正を

▶産後の骨盤矯正はこちら ≫

▶産後のお役立ち記事の一覧は ≫

お悩み解決しますイーバランス整体院
イーバランス整体院院長

『資格:整体師』
整体師歴26年
〈略歴〉
1998年3月 ナショナル整体学院卒業
1988年4月 天祖鍼灸整骨院勤務
2000年6月 オアシス整体院勤務
2010年1月 ラクシア整体院勤務
2013年6月 イーバランス整体院開院
現在に至る
志木駅東口イーバランス整体院は骨盤矯正や骨格矯正で腰痛や肩こりを改善します。特に産後の骨盤矯正は好評です。

『皆様の症状を親身に考え心を込めて整体や骨盤矯正を致します』お気軽にご相談下さい。

関連記事

最近の記事

  1. 身体の不調を軽減!外回りが多い女性に気をつけほしいベスト3

  2. 前脛骨筋(ぜんけいこつきん)はどんな役割の筋肉?

  3. 頭のツボ②「翳風(えいふう)」はどんなツボ?見つけ方と効果

  4. 頭のツボ①百会(ひゃくえ)はどんなツボ?その効果とは?

  5. 足底筋の触診方法とほぐし方を紹介

  6. 足底筋はどんな筋肉?作用や起始停止

  7. ヒラメ筋の触診方法とほぐし方を紹介

  8. 下腿三頭筋(ふくらはぎ)のヒラメ筋はどんな筋肉?

  9. 下腿三頭筋(ふくらはぎ)の腓腹筋の触診方法とほぐし方

  10. 下腿三頭筋(ふくらはぎ)の解剖学|腓腹筋はどんな筋肉?

カテゴリー一覧

過去の投稿

PAGE TOP