骨盤の位置はわかりますか？骨盤がいくつかの骨の集合で構成されているのを知っていますか？
実は骨盤は一つの骨ではないって知らない人が多いのです。そして骨盤は何をしてくれるの？その作りと役割を解説していきます。
骨盤という骨は無い？骨盤は総称です
骨盤は総称であって 骨盤という名前の骨は存在していません。腰から臀部にかけていくつもの骨が 組み合わさった腰辺りに存在するのが「骨盤」と呼ばれています。
骨盤はどんな骨から成り立っている？
では、骨盤は一体どのような骨の種類から成り立っているのでしょうか？ 骨盤は人間の骨格の中で、ちょうど中心部に位置しています。骨盤は仙骨と2つの寛骨から成り立っています。
そして元々、寛骨は3つの骨が合わさって成り立っています。それは腸骨・恥骨・坐骨です。 また骨盤全体の上部を「大骨盤」といい下部を「小骨盤」と呼びます。赤ちゃんが生まれる瞬間、小骨盤が産道の役割を果たすことになります。
骨盤は小さな骨の組み合わせ
骨盤の上部は脊柱と結合し、骨盤の下部は股関節に繋がり、全身を支える土台のような役割をしています。仙骨、腸骨、恥骨、坐骨、尾骨の5種類の骨でできていています。
男性と比べると、女性の骨盤は浅くて広いのが特徴です。それに対して、男性の骨盤は狭く縦長の骨盤になっています。腸や子宮などの内臓を包むような形をしています。
体にとって大切な骨盤の役割と機能
骨格として大事な役割は、下半身と上半身をつなぐということです。二足歩行の人間にとって、重い頭や肩甲骨などを支えるためには重量を分散しバランスを取ることが必要なのです。
そのため脊椎（頚椎、胸椎、腰椎）はS字状に湾曲を描いて上半身を乗せています。この脊椎から上を支える土台部分に当たるのが骨盤です。また、左右の股関節と連動し、人間の歩く動作を機能しています。
骨盤底と脚の大腿骨は股関節で直接つながっています。歩行動作の際の衝撃を吸収する役割も担っています。同様に座る時は身体全体の台座にもなります。
骨盤の中の臓器は何がある？
骨盤の中の内臓を守る役割もあります。骨盤の内側は大きな空洞のような形をしています。
その空洞には大腸や小腸、泌尿器（腎臓、膀胱、尿道）女性でしたら子宮や卵巣などを外からの強い刺激や衝撃から守っているのです。
骨盤は動いたり歪んだりして動きます
骨盤 は動くことで女性にとってさらに重要な働きをしています。その動きは1日中、自分の動作にとらわれず、上下・左右・前後・ねじったり・広がったり・締まったりしています。一般医療的に骨は付随的（意図的）に運動をしない定義になっているので、動かないと思ってる人も多いはずです。
不随運動とは、意思を持って動くのではなく、勝手に自動運動をすることを意味しているのです。しかし、意識・動作・行動に全く関係なく、上下・左右・前後・ねじりで動いて、日々の私たちの体を守ってくれているのを色々なシーンで感じることができます。
骨盤が付随的に運動をする時はどんな時
骨盤が代表として付随的に動くのは、女性の生理の時です。生理前は見た目がふっくら割ととシュッと細くなる などと鏡を見て感じませんか？
また、出産時は驚くほど大きく広がり それまで守ってきた赤ちゃんを出産してくれるのです。女性の骨盤は目的に合わせて男性よりもはるかに大きく動くのです。
当院の産後の骨盤矯正では何センチも骨盤が広がっている事が非常に多いです。そして妊娠中から産後にかけて骨盤が前傾して反り腰になってしまっている事も非常に多く、産後の腰痛や下半身太りにもつながります。
だからこそきちんと正しい骨盤の位置に戻すために、動く骨盤にしておくことが大事なのです。骨盤の動きは大切で、その小さな動きで大きく変えるのです。
骨盤の歪みの産後の骨盤矯正や骨盤ダイエット、骨盤バランスでお悩みは当院にお気軽にご相談下さい。
