内反股、外反股はどういった症状なのでしょうか?
ここではいわゆるO脚・X脚と呼ばれる内反股、外反股の症状や原因などを詳しく解説していきます。
内反股(O脚)はどういう状態?
大腿骨骨幹部と大腿骨頸部とのなす角度を頚体角といいます。
この角度は成長とともに減少します。成人の頚体角の正常は125°から135°です。
内反股は頚体角が正常より小さい状態を言います。直角に近づくようになります。
内反股(O脚)になってしまう原因とは?
内反股は先天性内反股、くる病、ペルテス病(Perthes)、大腿骨頸部内側骨折などが原因となります。
大腿骨頭中心から足関節中心を結ぶ下肢機能軸(ミクリッツ線)が内側になり内反膝O脚になります。
内反股(O脚)の症状とは?
股関節痛と異常歩行が特徴です。トレンデレンブルグ徴候は陽性になります。
外反股(X脚)はどういう状態?
外反または頚体角が正常よりも大きく、大腿骨頸部が垂直に近い状態を言います。
外反股は先天性関節脱臼、股関節骨折、大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折、多発性外骨腫、乳児化膿性子関節炎、くる病などの先天的な疾患や、二分脊椎、脳性麻痺、ポリオなどの麻痺性症状でも外反股(X脚)ななります。
また、下肢機能軸(リミック線)が外側になり外反膝(X脚)の原因にもなります。
外反股(X脚)の対処法法は?
外反または悪化すると変形性股関節症を発症し、手術適用となります。
内反股(O脚)と外反股(X脚)の考えられる事とは?
棘果長と転子果長の左右差で内反股(O脚)外反股(X脚)変形性関節症、大腿骨頚部の骨折などが考えられます。
大腿骨頭の位置の異常、大腿骨頚部骨折、脱臼や大腿骨頭角の異常が考えられます。