知らず知らずに過ごす毎日の生活の中に冷えの原因があります。外側から、内側から体には冷えが入り込んでいます。
冷える原因はたくさんあります
冷えの原因は、私たちの生活の中にあふれています。大きく二つに分けて考えてみましょう。
一つは自律神経のところでも述べましたが、人間の体温調節機能を狂わせる外気からの冷えです。
特に冷房は人間が本来持っている生命力を弱める元凶といってもいいでしょう。
冬の冷えよりも夏の冷えの方が問題
現在は、冬の冷えよりも夏の冷えの方が大きな問題です。冬はもともと寒いので、血管も縮まり服をたくさん着て防備しています。
ところが夏は汗をかき毛穴も広がっています。そこにエアコンの冷気が直撃すれば身体は熱を奪われ冷えがどんどん入り込んで行きます。
食べ物や飲み物なども体を冷やします
もう一つは、食べ物や飲み物など、口から入ってくる冷えです。飲み物は年間を通して、井戸水ぐらいの冷たさ(14℃~15℃)が体に入って良い最低の温度だとされています。
しかし、現代は水、ビール、ジュース、お茶、牛乳などみんな冷蔵庫で(4℃~5℃)くらいに冷やして飲んでいます。井戸水と比べてその差は10℃となります。この10℃の差が体を内側から冷やしていく原因となるのです。
また、偏った食生活、ダイエット、旬を外れた食べ物、生野菜や果物、甘いもの(砂糖)なども冷えの原因となります。
甘いものと冷えとの関係性とは?
冷たい飲食物が、冷えの原因になるのは分かりますが、甘いものと冷えの関連は一体何でしょうか?砂糖の原料となるサトウキビは、特別に暑い土地で育ちます。
南国産の野菜や果物は体を冷やすとされていて、陰性の食品でサトウキビを生成して作る砂糖は、特に「極陰」の食材です。
甘いものが欲しいときは、胃の調子が落ちて漢方でいう「虚証」の状態になっている時です。砂糖は消化吸収に時間がかからず、すぐにエネルギーに変わってくれるからです。
疲れるとすぐ甘いものが欲しくなる人、舌の中央に白い苔がついてしまっている人は砂糖の摂りすぎといわれています。甘いものには依存性がありますので、体の冷えに注意しながらなるべく少量を取るようにしましょう。もちろんダイエットにも効果的です。