三角筋の機能やストレッチを説明

今回は三角筋について詳しく説明していきます。

三角筋は腕の動きのほとんどをカバーします

三角筋は肩関節のほぼすべての動きに関与する主動筋です。
多羽状筋で広い横断面を持ち、広い付着部が肩甲上腕関節に優れたてこの作用をもたらします。
三角筋は肩甲上腕関節を取り囲み保持することで形の安定性を高める重要な役割を担っています。

三角筋の全てが同時に作用すると力強く腕を外転させます。三角筋が肩を外転させる時棘上筋が上腕骨頭を安定させることで肩峰上での上腕骨頭の狭見込みを防ぎます。
三角筋のこの機能は肩より下、そして頭より上で手を持ち上げる時や伸ばす際に必ず作用します。

三角筋の機能

三角筋の前部は大胸筋と共に作用し、肩の屈曲、内旋を行います。
この組み合わせはとても力強いので押す、手を伸ばす、投球の初期作動などに生活などで多く利用されています。

この大胸筋との連携と同時に日常生活での大抵の動作が体の前で起こっているという事実から、三角筋前部は過度に発達して後部は発達不足している傾向にあります。

最後に三角筋後部は広背筋や大胸筋と共に肩関節の伸展に作用し上腕骨の外旋でも主動筋となります。
三角筋後部はボートを漕ぐような引く動作の主動筋でもあります。

頭上で屈曲した 下位からの、進展したり投げたり打ったりする動作においては大胸筋広背筋大円筋と共に共動筋として三角筋後部が作用します。

三角筋の機能とは?前部中部後部にわけて説明

・三角筋前部
機能:肩関節の内旋、屈曲、水平屈曲
三角筋前部の機能としては起始が近位にあって肩の前を通過するため、肩関節を屈曲させます。

また、この筋の起始である鎖骨の内側は弟子である上腕骨近位快速より内側にあるため、三角筋前部は上腕骨を内側に引っ張って肩関節を内旋させます。

さらに同様の理由によって肩関節の水平屈曲も行います。

・三角筋中部
機能:肩関節の外転
三角筋中部の起始は停止よりも近位にあって、肩の外側を通過しています。

肩関節が外転すると三角筋粗面が肩峰へ向かって動くので、上腕骨頭が肩峰と接触する危険性があります。

そのため三角筋中部で上腕を肩峰へ向けて引っ張り上げることは、最小限に抑えなければなりません。そこで特に回転零度からの外転初期では棘上筋が動いて三角筋中部を助けます。

・三角筋後部
機能: 肩関節の外旋、伸展、水平屈曲
三角筋後部の起始は停止より上にあって 、筋肉は形の後面を通過するため肩関節を伸展します。
また 起始が停止より内側にあることで三角筋後部は肩関節の外旋と水平伸展を起こします。

三角筋・前部、中部、後部

三角筋の大きな特徴!小さな力持ち!

三角筋は多腹筋のようなユニークな形状をしており強い力を発揮します。
実際、三角筋は筋肉の量として換算すると最も強い力を発揮します。

三角筋の短縮や伸長による機能

三角筋前部の短縮⇒手の甲が正面を向いて上腕が体の前方に来ます。またね肩甲骨の伸展、外旋、伸展が制限されます。
・三角筋前部の伸長⇒肩関節を屈曲内旋水平屈曲させる機能が低下します。

・三角筋中部の短縮⇒肩関節の内転が制限されます。
・三角筋中部の伸長⇒肩関節を外転する機能が低下します。

・三角筋後部の短縮⇒手のひらが正面を向きます。そのため肩関節の屈曲、内旋、水平屈曲が制限されます。
三角筋後部の伸長⇒肩関節を伸展、外旋、水平屈曲させる機能が低下します。

三角筋の位置はどの辺にあるの?

肩の表層で力強くそして三角形をした三角筋は肩の輪郭を形成します。
また三角筋は肩の上に帽子が乗ってるように見えるため『肩の帽子』とも言われています。

三角筋は機能的に前部、中部、後部の三つの部分に別れることができますが、見た目にも三つに分かれてるのが分かります。

三角筋の起始部・停止部の詳細

・三角筋前部
 起始:鎖骨の外側
 停止:三角筋粗面
 
・三角筋中部
 起始: 肩峰
 停止:三角筋粗面

・三角筋後部
 起始:肩甲棘
 停止:三角筋粗面

三角筋を触診するにはどうすればいいの?

・三角筋 前部と中部の触診

患者さんは仰臥位で腕は体側に置きます
1・肩峰を確認します
2・ここから下方の筋腹を手掌で触診します
3・筋腹の触診を続け中間あたりで一点に集まる部位まで確認します
4・患者さんの肩関節屈曲と回転に対して負荷をかけながら適切な位置を確認します

三角筋前部、中部の触診

三角筋後部の触診

患者さんは腹臥位で腕は体側に置きます
1・四指を肩甲棘を確認します
2・肩甲棘外測方向に方向に肩峰まで辿ります
3・上腕骨の三角筋粗面の方向に向かって遠位を触知し、筋腹を見つけます
4・患者さんの肩関節伸展に対して負荷をかけながら適切な位置を確認します

三角筋後部の触診

三角筋の触診とマッサージ

三角筋は表層の筋肉なので全体を促進できますが鎖骨の外側から肩峰へ、さらに肩甲棘を直進すればこの筋の起始をたどることができます。

また、肩関節外転方向へアイソメトリック収縮させることで三角筋に力が入り、肩全体から停止の三角筋粗面にかけてこの三角筋を容易に触診できるようになります。

三角筋は大きいので揉捏方が適切でしょう。また軽擦法や強擦法も有効的です。

鎖骨外側下縁から、肩峰、そして肩甲棘下縁にかけての起始に対しては、筋繊維をクロスするような優しい強擦法でマッサージします。

更に起始である三角筋粗面も優しく強擦します。
加えて、患者さんに肩関節内転をアイソメトリックに収縮させて、相反抑制を陥ることもできます。

三角筋のストレッチ方法

三角筋のストレッチはストレッチする部位による異なるが姿勢が要求されます。
前部は上腕骨過度の水平伸展に、あるいは過度の伸展とない店員に持っていくことでストレッチされます。

中部は上腕骨を背中の後ろ肩の内転位に持っていくことで、ストレッチされます。後部は水平屈曲によりストレッチされます。

三角筋ストレッチ

三角筋前部のストレッチ

肩関節を完全に伸展、回旋、水平伸展させることによりストレッチされます。

三角筋後部のストレッチ

肩関節を完全に屈曲、内旋、水平屈曲させることによりストレッチされます。

三角筋の名前の由来

三角筋の名前の由来は三角形を意味するギリシャ文字のデルタ△にあります。

三角筋の共動筋拮抗筋とは?

三角筋前部の共動筋

肩関節の内旋:大胸筋、肩甲下筋、広背筋、大円筋
肩関節の屈曲:大胸筋、烏口腕筋、上腕二頭筋
肩関節の水平屈曲:大胸筋

三角筋前部の拮抗筋

肩関節の外旋:三角筋後部、棘下筋、小円筋
肩関節の伸展:広背筋、大円筋、棘下筋、小円筋、三角筋後部、上腕三頭筋、大胸筋(屈曲位からの伸展)

三角筋中部の共動筋

肩関節の外転:棘上筋

三角筋中部の拮抗筋

肩関節の内転:大胸筋、烏口腕筋、広背筋、大円筋

三角筋後部の共動筋

肩関節の外旋:棘下筋、小円筋
肩関節の伸展:広背筋、大円筋、棘下筋、小円筋、上腕三頭筋、大胸筋(屈曲位からの伸展)

三角筋の拮抗筋

肩関節の内旋:大胸筋、棘下筋、広背筋、大円筋、三角筋前部
肩関節の屈曲:大胸筋、烏口腕筋、三角筋前部、上腕二頭筋
肩関節の水平屈曲:大胸筋、三角筋前部

三角筋の神経支配と血管供給について

神経:腋窩神経
血管:前上腕回旋動脈、後上腕回旋動脈