先日お話しした産後の股関節痛…似たような箇所でも実際は違っていることもあります。
今回は産後の鼠径部の痛みについてお話していきます。
妊娠中や出産後に足の付け根が痛くなる
朝起きた時や歩き初めに「ズキン」と足の付け根に痛みが走る妊娠中から出産後のママさんは少なくないと思います。
イーバランス整体院にご来院頂いている患者さんに相談されて検査をしてみると7割~8割の方が股関節に痛みがあります。対応としては股関節の可動を広くし、大腿四頭筋と腸脛靭帯の弛緩と筋力UPで改善されます。
もちろん妊娠中~出産後にかけて歪んだ骨盤バランスもしっかり整えていきます。
鼠径部の痛みは鼠径靭帯の異常
しかし、他の2,3割は違う原因の方がいらっしゃいます。鼠径靭帯は骨盤の一部の恥骨結節と上前腸骨棘を結ぶ帯で出産後骨盤が開き、鼠径靭帯が引っ張られて痛みがでます。
産後の骨盤矯正は広がった骨盤をしっかりと元の骨盤の幅に戻すことで 鼠径靭帯の負担を軽減し、鼠径部の痛みを改善することが可能です。
他に骨盤の左右バランスや骨盤の前傾・後傾、反り腰のなどの歪みも改善し鼠径部以外の箇所(股関節、大腿四頭筋、内転筋群)への負担も改善していきます。
その他の原因の鼠径部周辺の痛み
上記で話した原因以外にも鼠径部周辺の痛みを紹介しま。
鼠径ヘルニア
聞いたことがある方も多いと思いますが、いわゆる脱腸ですね。
産後とはあまり関係なく鼠径ヘルニアになってしまう原因は、生まれ持ったものの先天性と、生まれた後になってしまう後天性があります。
先天性の鼠径ヘルニアの原因
男の子に多いと聞きますが、ヘルニア嚢が存在する事により乳幼児期に鼠径ヘルニアが発症してしまいます。
まれに成長とともに自然と治る事もありますが、外科的処置(オペ)が必要になる事が多いです。
後天性の鼠径ヘルニアの主な原因
原因としては加齢が原因と言われています。常に股関節周りや、鼠径部には体重がかかっています。
加齢とともに筋力が落ちてきて若い人たちよりもストレスがかかります。
また、腹壁自体の脆弱により鼠径ヘルニアになってしまいます。
何か飛び出ているようなら外科的処置が必要となります。
整体やカイロプラクティックではよくならないので、消化器外科の先生に相談して下さい。
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