赤ちゃんの初めてのご飯は母乳です!赤ちゃんとママの心と体を育てる母乳のパワーを紹介していきます。
赤ちゃんが元気に育っていくため不可欠なのが母乳とミルクです。授乳には悩みがつきものですが期間限定と思って楽しみながら授乳をしていきましょう。
赤ちゃんにとって理想的な栄養が母乳です
赤ちゃんの骨や筋肉内臓など、体をきちんと作り成長するために完璧なな栄養が母乳です。母乳にはタンパク質や脂肪ビタミンなどの栄養素が赤ちゃんの成長するのに必要な成分が、バランスよく含まれています。
また、母乳は赤ちゃんにとって消化と吸収もとてもいいです。赤ちゃんの臓器は発達している途中なので、消化器官にも負担が少なくできています。赤ちゃんの成長に合わせて栄養文が変化していくのも母乳の素晴らしい点だと思います。
最初は母乳だけで成長できるよう、タンパク質やミネラルが多く含まれていますが、それらは少しずつ減少していきます。
脂肪の量は変わらないものの乳糖の量は増えて成長に必要なカロリーは維持されます。
母乳の原料は何からできているの?
母乳は赤ちゃんに最適な初めてのごはんです。その元は『実は血液』なのです!
ママの体内を流れる赤々とした血液が乳白色の母乳に変身して赤ちゃんに届けられるのですから本当に神秘的です。
母乳には乳腺があり、母乳はその中にある乳腺葉でつくられています。乳腺葉は血管で取り込まれ、必要な成分が細胞内に取り込まれ産生されて母乳が出てきます。
血液中のタンパク質や白血球などは吸収されますが、赤色の赤血球は取り込まれないために白い母乳が出てきます。
『母乳は赤ちゃんの成長に必要なタンパク質や脂肪、ビタミンなどの栄養素の全てが完璧なバランスで含まれた完全食品です』
例えば驚くことに、低出生体重児のママの母乳は組成が異なり、小さな赤ちゃんに食に必要な成分が多く含まれているのです。
赤ちゃんが母乳を吸う刺激で出る母乳の不思議
赤ちゃんが誕生して、赤ちゃんにおっぱいを吸われるとによって出てくる不思議な母乳…それはどんな仕組みになっているんでしょうか?
乳腺は妊娠中から発達して出産してからの授乳するための準備をします。胎盤から分泌されるホルモンで母乳が出るのをあえて抑えています。
今度は脳下垂体から母乳を作るプロラクチンというホルモンが出てきます。
さらに赤ちゃんがママの乳首を吸い始めると、その刺激でオキシトシンという、母乳を外に押し出すホルモンが分泌されます。
それによっていよいよ母乳が出てくるのです。このように母乳分泌には、赤ちゃんが一生懸命乳首を吸ってくれることが大切です。
栄養面だけではない母乳の大切な役割とは?
母乳…特に初乳には様々な免疫物質が含まれていて、赤ちゃんを細菌や病気から守ってくれます。
産後の初乳には、lgA分泌型免疫グロブリンが多く含まれていています。初乳を赤ちゃんに飲ませることでlgA分泌型免疫グロブリンを受け渡すことができます。
生後まもない赤ちゃんの消化管は細菌などが侵入しやすい不完全な状態です。lg Aは消化管の表面を覆い、消化管からの感染を起こりにくくする効果があるのです。
母乳のここが大事なこと3つとは?
1・母乳分泌が赤ちゃんとママの共同作業
2・母乳は赤ちゃんに必要な栄養がバランスよく含まれた完全栄養食
3・初乳に含まれる免疫物質はママから赤ちゃんへの贈り物です
母乳が持つ様々な力…母乳のミラクルパワーとは?
母乳での育児が推奨されるのには、他にもたくさんの理由があります。
赤ちゃんの体を守る免疫物質がいっぱいあります
出産後数日間出る初乳にはlg A という分泌型免疫プリンがたっぷりと含まれていますからぜひ飲ませてあげたいものです。
出産後から数日間だけ出る白味がかった初乳には、免疫物質がギュッと濃縮されて入っています。そしてママの持っている免疫物質を赤ちゃんに受け渡すためです。
また、初乳でなくても母乳は病気から防御する多くの腸内細菌の免疫物質が豊富に含まれていて、赤ちゃんを守っています。
またリボ核酸やポリアミンといった物質がアレルギー反応を防ぐ働きをしてくれます。
人が作るタンパク質だから消化吸収が抜群です
母乳はママの体内で赤ちゃんの成長のため作られる栄養満点な食品です。
ですから例えば含まれるタンパク質も赤ちゃんの体に合う量・組成になっているから不思議ですね。
消化吸収がとてもよく、まだ未熟で発達段階にある赤ちゃんの胃腸や腎臓にも負担が少ないようにうまくできているのです。
その他、母乳に含まれる鉄分もミルクに飲まれる鉄分より吸収されやすいことがわかっています。
病気から守る以外にも母乳にはたくさんあります
母乳には栄養面以外にも多くのメリットがあります。
例えばミルクで育った赤ちゃんと比べると母乳だけで育った赤ちゃんは乳幼児突然死症候群やアレルギー症状を起こすリスクや将来に肥満になる可能性が低いことが分かってきています。
また、おっぱいを吸うときの口やあごの動きで脳の発達が促されるというデータもあります。
母乳はママの食べた物で味が微妙に変わるため、離乳食開始前からいろいろな食べ物の風味を経験することもできます。さらに授乳時の赤ちゃんが得られる安心感は何にも代え難いものです。
泣いても求めればママのおっぱいが出てくるという授乳を繰り返すことで、ママに対する信頼感を育むこともできるのです。
ただしママの過剰なダイエットや日焼け止めの使いすぎで、ビタミン D含有量が少なくなってしまうことも知っておきましょう。
スキンシップの機会が増えて精神的充実感がえられます
母乳のメリットは栄養面だけとは限りません。ミルクを求められるたびに母乳を飲ませることで、自然と肌を触れ合わせる機会が増えます。
赤ちゃんは授乳される抱っこをされた時に、ママの体温を感じて包まれるかのような安心感を得ることができます。
また赤ちゃんがミルクを要求すれば、すぐ求めに応じてもらえるということは、赤ちゃんのママに対する信頼感をさらに高めることでしょう。
母乳は赤ちゃんにとって心のパーフェクトな栄養剤なんですね。母子関係の基礎づくりにもとっても役立つことになるでしょう。
母乳を出すホルモンは産後のママの体の回復も促します
赤ちゃんにおっぱいを吸われると、その刺激でママの身体からは母乳を外に出そうと、筋肉を収縮させるホルモンのオキシトシンが分泌されます。
このホルモンは子宮を収縮させ、子宮内の出血を止める力もあるので産後の体の回復を早めてくれます。
また、母乳をせっせと作って栄養として赤ちゃんに受け渡すことはカロリー消費の効果が絶大です。妊娠中に増えた体重が元に戻りやすいという利点もあります。
しかし、開いた骨盤は必ず引き締めて狭くしなくてはいけませんので、産後の骨盤矯正はイーバランス整体院にお任せ下さい。
ピタッと泣き止む癒しグッズは何?
母乳は赤ちゃんにとって、最高の癒しグッズでもあります。いつでもママの体温で、赤ちゃんにとって適温で直接飲ませるので衛生面でも安心なうえ、手軽に飲ませることができます。
大抵ピタリと泣き止んでくれるのですから大助かりです。
赤ちゃんにとっては気持ちが静まる精神安定剤の役割もありますから、寝かしつけにもパワーを発揮します。
また育児になれず不安なママも母乳で泣き止む赤ちゃんを見れば自信につながることとなるでしょう。
母乳が赤ちゃんにとって良い事とは
・アレルギーになるリスクが減る
・将来肥満になるリスクが減る
・知能と神経の発達を高める
・離乳食開始前から、食品の色々な風味を感じられる
・乳幼児突然死症候群のリスクが減る
・ママと信頼関係を含める
などがあります
母乳で授乳をするとママの体にも良いことがたくさんあります
母乳で育てることは赤ちゃんの心と体にいいことばかりではなく、ママにとってもメリットがたくさんあります。
まず産後の体の回復が早いこと、おっぱいを吸われると子宮収縮が良くなる上に、カロリーが消費されるため体調も体重も早く妊娠前に戻りやすくなります。
長期的な傾向面を見ると骨粗鬆症・乳がん・卵巣がんなどにかかるリスクが低くなるというデータもあるそうです。
また、母乳ならわざわざ粉ミルクを購入する必要がなく、いつでもどこでも赤ちゃんが欲しがったら飲ませるということができるので便利な上に経済的です。
授乳によって分泌されるホルモンにはママの気持ちを穏やかにする効果があることもわかってきています。そして授乳するたびに赤ちゃんとの絆や、ママになった喜びを実感できるでしょう。
限りなく母乳に近い栄養元のミルクについて
母乳に変わる大切な栄養素の粉ミルク
ミルクは牛乳が主な原料ですが、最新の研究によって成分・カロリーなどが異常に母乳に近いものになっています。
栄養的には限りなく母乳に近いと考えていいでしょう。母乳のように粉ミルクには免疫物質は入っていませんが、赤ちゃんはママの体内にいる時に胎盤を通してママの免疫を受け取っています。
免疫が全くないというわけではありませんから、ミルクで育てだからといって病気にかかりやすいということはありませんから安心してください。
ミルクで育つと太りやすい、ミルクの方が消化が悪い、と言われることがあります。しかしミルクは母乳にかなり近づけて調整してあるので太りすぎたり消化が悪いということはありません。こうした噂はほとんどが根拠のないものなのでしょうね。母乳が不足した時には安心してミルクを飲ませてみましょう。
粉ミルクの噂を検証してみましょう
母乳より粉ミルクは心配…ここでは粉ミルクについてのメリットや噂を紹介していきます。
母乳でなくミルクを飲ますタイミングは?
母乳不足を見極めるポイントとしては、まず赤ちゃんの体重の増加が良くないことが挙げられます。
また、30分以上おっぱいをくわえて離さない、20分ぐらい飲ませたのに一時間おきに泣いておっぱいを欲しがるなどです。
どの場合も本当に母乳不足かは小児科医に相談してみましょう 。母乳とミルクの混合栄養にする場合には、必ず毎回先に母乳で次にミルクという順番で飲ませてみるといいと思います。
母乳が出ない時、母乳が足りない時はどうすればいいのでしょう?
母乳で育てることがいいことが分かっても、ママさんの体の状態によって母乳が出なかったり、出ても不十分ということもあります。
またママが産後すぐ働く必要があるなど生活の状況により母乳を飲ませることができない場合もあります。
そんな時にはミルクの出番です。状況や赤ちゃんの発育に応じてミルクのみで育てたり、母乳の後にミルクを足す混合栄養で授乳をするといいと思います。
ミルクの成分は母乳に限りなく近づいていますので安心
ミルクを使おうと思っても、母乳に来てるのでは?と不安に思うママもいるようです。
でも現在の粉ミルクはなるべく母乳に近い栄養成分に近くなるように研究されています。ですから栄養が心配とい部分では母乳にかなり近いので問題はありません。
ママ以外でも与えられるなママの母乳には無い良さもあるので、必要な場合は分量や作り方を守って授乳し衛生面に気をつけた上で安心して飲ませてあげましょう。
ミルクはパパが授乳したり預けられることもあります
ママ以外でも利用できるのはミルク最大のメリットです。ママが疲れている時や出かける時など、パパやおばあちゃんにも預けられ「授乳」という行為によってママ以外にも赤ちゃんとの愛情を深めることができるでしょう。
母乳を作るためにできることとは?
・栄養バランスのとれた食事をとる
・体を冷やさず血流を良くする
・締め付けない下着をつけるなど
大切なのは食生活とママの血流です。栄養バランスのとれた食事はもちろんなこと、軽い運動や入浴、体を締め付けない下着をつけるなどで、血流を良くするのを心がけましょう。