赤ちゃんが健康に育っているかをチェックしましょう。検査でのポイントや上手な乳幼児健康診査の受け方を知っておきましょう。
赤ちゃんの成長確認や病気の早期発見が目的
赤ちゃんの健診は母子保健法という法律に基づき各自治体によって実施されています。正しくは乳幼児健康診査といわれるものです。
赤ちゃんが幸せな環境の中ですくすくと健康に育っているかを確認する検査です。
赤ちゃんの発育発達やいろいろな病気の発見の節目となる月齢に設定されているので定期的に受けると安心です。
検診の1番の目的は両親が見逃している赤ちゃんの心身の異常をできるだけ早く発見することです。
身長の伸び具合や体重の増え具合、運動障害などを総合的にチェックするとともに隠れた病気にも気を配ります。
早期発見ができれば専門機関で詳しく検査をしたり治療をしたりできます。
また検診にはお医者さんの他にも保健師や栄養士、歯科医師などが集まっている場合もあります。さまざまな視点から育児に関する専門的なアドバイスを知ることのできる場でもあるので、不安や悩みを解消できます。
健診は公費で受けられて無料です
集団健診を始め、個別健診でも自治体が案内おすすめのものは公費の補助が出るので無料です。
ただし公費負担の回数や内容は自治体により様々です。
各自治体からのお知らせで把握し、スケジュールを組んだり、自治体の窓口で詳しく聞くのをお勧めします。
集団健診は自治体の施設で、個別健診は指定の病院で
・集団健診について
集団健診は決められた日に地域の保健所などに集まり身体測定、診察、栄養相談などを受けます。
歯科検診や予防接種を合わせて行う自治体もあり、いろいろな専門家が集まっているので、幅広い健診が受けられます。
・個別検診について
個別検診は自治体が指定した病院で受診します。健診の時間や曜日を受けている病院が多いようです。
いつものかかりつけ医に見てもらえると安心なので、自治体指定の乳幼児健診を行っているかどうか確認してみましょう。
健康診査を受けるまでの流れ
ここでは集団検診と個別健診の健診を受けるまでの流れを説明していきます。
・集団健診の場合
1)自治体から案内があります
健診のお知らせがあります。自治体から保健師などによる訪問指導で説明がある場合もあります
2)予約が必要なら予約をします
お知らせをよく読んで健診の予約が必要な場合は予約先(保健所など)に連絡します
3)指定された日時に指定された場所へ行きます
地域の保健所など指定された場所時間に行きます、交通機関や持ち物などはしっかり確認しておきましょう。
4)健診を受けましょう
問診票や母子手帳など必要なものを準備して案内された順序で身体測定や診察を受けます。
・個別健診の場合
1)自治体から案内がある場合もあります
公費負担のある個別健診は自治体から郵送で通知が来ます。自費健診の場合通知は来ません。
2)提携病院の中から選んで予約を入れます
指定された提携病院の中から自分で選び、個別健診であることを告げて予約を入れましょう。
3)予約した時間に病院に行きます
病院によっては病気で受診する患者さんとは入り口が別のこともあるので気をつけましょう。
4)健診を受けましょう
受付を済ませたら指示に従って診察や検査を受けます。
乳幼児健診で知りたい Q & A
ここでは乳幼児健診で多くの疑問や質問に対するお答えを紹介していきます。
Q:集団検診を欠席の場合の手続きは?
A:自治体の担当窓口に問い合わせて今後のスケジュールを確認しましょう。集団検診の実施回数や方法は自治体によってまちまちです。
同じ月に何度も同じ月齢の赤ちゃんの診察の日を設けているならスケジュールを確認して別の日に受診できるかもしれませんが、欠席することになったら、できればその時点で保健所など自治体の担当窓口に連絡をしたほうがよろしいでしょう。
その時にどうすれば良いかを相談してみましょう。
Q:当日赤ちゃんの具合が悪かったら取りやめた方がいいですか?
A:発熱や下痢の時病気回復期もできれば控えましょう
発熱、ひどい鼻水や咳、下痢、嘔吐しているなど、赤ちゃんの具合が悪い時は病院や保健所に連絡して延期しましょう。
病気の回復期は一見元気そうに見えますが体重が減っていたり体力が落ちていたりすることが多いものです。赤ちゃんの負担も大きく正確な評価が出来ない場合もありますので控えた方がいいでしょう。
Q:普段は家で出来るのに健診の場で出来なかった。
うちの子は遅れていると診断されますか?
A:検診の場は普段と様子が違うので赤ちゃんも泣いたり人見知りをしがちです。ママとしてはいつもの様子を見てもらえず心配になるでしょう。
でも医師はその日の赤ちゃんのできるできないではなく、その子の運動の仕方や筋肉の状態などをきちんと見ています。問診で普段の赤ちゃんの様子を伝えればいいのです。
Q:診察後、様子を見ましょうと言われたら?
心配な点があるということでしょうか?
A: すぐに検査や治療をする必要がないということです
検診の場で判断を下すには時期が早すぎる場合や自然に治っていく可能性がある時などは「様子を見ましょう」と言われ経過観察をすることになります。
不安に感じるままも多いと思いますがすぐに検査や治療が必要な場合ではないので心配しなくて大丈夫だと思われます。次の健診時が指定された時期に受信して確認してもらいましょう。