ダイエットをしていてもなかなか痩せないのは筋肉量の減少によるのも一つの原因です。
加齢や運動不足により筋肉量が落ち脂肪を燃やす力が弱くなってしまっているのですね。
前回は「家庭用体脂肪計は体脂肪を正確に測れるの?その仕組みや誤差」を紹介しました。今回は「サルコペニアと内臓脂肪が筋肉を減らす理由」を紹介します。
摂取カロリーより消費カロリーが多いと
体重が増える、減らないのは食事の摂取量が消費するエネルギーより多ければ脂肪に変わります。そして運動不足によりエネルギー消費が少なくなる事でも起こります。
さらに運動をしなければ筋肉量が減り、エネルギーや脂肪を燃やす力が弱くなるからです。

使わない筋肉はいらない物として衰退する
今までは運動をすることでエネルギーを消費していたのが、加齢などで運動量が減ったことでエネルギーを燃やす量が減り、消費しきれなかったエネルギーは体脂肪として身体に脂肪として蓄えられてしまいます。
また時間がたつにつれ、運動不足や加齢で「使われなくなった筋肉はいらないもの」として減少してしまいます。

サルコペニアによる悪循環とは
サルコペニアとは加齢による筋肉量と筋力の低下のことです。そのまま放置しておくと身体機能や代謝、生活の活動量や質が大きく低下してしまいます。
サルコペニアになると歩く、立ち座りなどの簡単な動作がスムーズに機能しなくなります。
①移動能力の低下・動きたくない➡
②運動(活動量)の低下・筋肉が使われない➡
③筋肉量の低下・サルコペニアななる➡
④スムーズに動けなくなる・ひどい場合は寝たきりになり介護が必要

サルコペニア肥満には要注意
筋肉量の減少と内臓脂肪の蓄積の合併で「サルコペニア肥満」になってしまいます。体重や体型に大きな変化がなく気付きにくいのが特徴です。
サルコペニア肥満になると心血管系の病気のリスクや死亡リスクが高くなります。サルコペニアと肥満症は関係していて筋肉量が落ちていく年齢の高齢者は特に気を付けましょう。

サルコペニアの予防や改善
①運動…ウォーキング、昇降運動、スクワット、軽い筋トレ、有酸素運動
②栄養…タンパク質の摂取量を1日に60から80g接種する(肉、魚、豆類、卵)
③ビタミンD…ビタミンDの摂取(鮭、マグロ、干し椎茸、きくらげ、卵黄)+日の光に当たる
④生活改善…なるべく外出する、階段を使う、誰かと会話をする
