お母さん方は育児と家事、ママさんによっては仕事も同時にこなしています。多くのママさんは、自分の体よりも育児や仕事を優先する傾向があり、産後の骨盤矯正や産後ダイエット、腰痛や肩こりなどの産後のケアにはなかなか時間を割くことができないといいます。
今回は育児と産後系はどちらが大切かを お話ししていきます。
育児はママさんの体と心が基本
確かに出産してしばらくのこの時期は、しなければいけないことが多くあると思いますが、育児を最優先することが本当に良いママさんといえるのでしょうか?
激しい腰痛で赤ちゃんを抱っこできない、夜中の授乳の不眠で育児に意欲がわかない、産後のうつになって育児に支障を来たし、赤ちゃんの発育にマイナスの影響を与えたとしても、全てを育児にそそぐ良いママさんでいた方が良いのでしょうか?
最近は育児よりも自分を優先するするお母さんに対する風当たりが強い傾向にありますが、これはあくまでも自分の願望を優先するお母さんの話であって、産後のママさんの体や体力の回復を行おうとするママさんに向けられるものではありません。
ですから、『育児に専念するために自分の体のケアが必要』となってくるわけです。
産後の骨盤ケアへの風潮
イーバランス整体院にご来院いただいてるママさんの話ですが、産後のケアを受けて本当に良かったとおっしゃってくれました。
主人からはお金の無駄と言われ、実のお母さんからは自分のことより育児が大切と言われ、産後のケアを受けることに対して正面から反対されました。昔の人は産後のケアなんてなかったんだよっていうのが決まり文句だったのです。
それでも体は痛いし、赤ちゃんの泣き声を聞くだけでイライラして、主人との関係もギクシャクして、夢にかいていた楽しい育児とはかけ離れたものでした。反対を押し切って産後ケアを受けたところ痛みは取れるし、母乳の出も良くなるし、赤ちゃんの鳴き声を聞いてもイライラしなくなったって言ったのです。
主人も私の体や気持ちの変化を目の当たりにして、産後のケアの大切さを理解してくれたようです。今では私と一緒に体操をしてくれたり、家事も分担してくれたりするようになりました。あのまま産後ケアを行っていなかったら、今のような楽しい育児はできなかったと思います。
産後のケアは育児力をUP
『育児力』という言葉があります。育児力は技術的、もしくは知的なスキルの高さが関係しますが、一番重要なのは育児体力の高さです。産後というのは自分のケアをどれだけおこなうことかによって、育児力が変わってきますが、そのことを知らないママさんが多いと思います。
母乳育児についてですが、好きなものだけを食べ、バストケアをしなければ乳腺炎になったり、母乳が出なくなったりします。母乳育児は自分のケアが重要な要素なのです。産後の体の回復も同じなのです。
せっかく産後の回復期に何もしないで過ごすと、出産してから10年ほどで尿漏れに悩む生活を送ることになります。ですが、産後の体のケアを受けたママさんは、楽しい育児を行うことができるのです。
産後のケアは赤ちゃんの心も育む
幼児期というのはママさんが心のよりどころとなっており、ママさんの精神的と肉体的な安定が、赤ちゃんに与える影響はとても大きいものです。赤ちゃんは親の背中を見て育ちますから、お母さんが辛い育児をしてたら、赤ちゃんにどういった影響を与えるか容易に想像できます。
皆さんは、ママさんが病気になったら、小さな子供が泣きながら心配してくれるという話を聞いたことがあると思います。ご主人の仕事が忙しくてイライラしていたら、赤ちゃんの夜泣きがひどくなり、ご主人の仕事が一段落して、ママさんの精神面に余裕が出てイライラしなくなったら、それと同時に夜泣きがなくなったという話も同じです。
赤ちゃんは両親の心の状態を敏感に感じ取っていて、ママさんが辛い思いをしていたら、精神的に不安になるものなのです。お母さんがいつでも笑顔でいる、お父さんも笑顔で見守ってくれるそんな環境が、赤ちゃんにとって一番の心の栄養になるのでしょうね。
そのためには、産後に伴って受けた負担を早いうちに解消すべきなのです。産後にママさんの体をケアすることは産後の体はもちろんの事、前向きに育児をする事が出来る精神面も確かなものにします。そうなると育児体力を上げていくことにもつながります。自分のためにも、赤ちゃんのためにも、産後の心と体のケアの時間を作るようにして欲しいものです。