イーバランス整体に通っている、1歳ちょっとの赤ちゃんのママさんがいます。今でも母乳を与えているのですが、生理は産後半年で再開したものの、この3ヶ月ほど来ていないという相談がありました。
今回は、再開した生理が止まることがあるのか、解説していきます。
排卵はホルモンによってコントロール
排卵やそれに続いて起こる月経は脳下垂体前葉から分泌されるいくつかのホルモンによって コントロールされています。また、それらのホルモンは、授乳と密接な関連があります。
妊娠すると、脳下垂とからプロラクチン( 乳汁分泌ホルモン)が大量に分泌されるようになり、乳腺が発達します。出産後は、プロラクチンの分泌量がさらに増加し、乳汁の生産を促します。
プロラクチンは排卵を抑制する作用もある
上記と相反し、プロラクチンには排卵を抑制するというもう一つの作用があるため、授乳している間は、排卵が起こりにくい(絶対起こらないというわけではない)状態になっています。
その結果、授乳中は月経も来ないことが多いのです。
赤ちゃんの栄養面も考慮し断乳
出産から1年以上経っていても、授乳を続けているとその影響で、プロ ワクチンが大量に分泌される状態が続くため、排卵が起こりにくく、一旦 再開した月経が再度止まってしまうものと考えられます。
このような状態が直接すぐに、何かの異常を引き起こす わけではありませんが、時期的にはお子さんの栄養面からも含めて、断乳なさることが望ましいでしょう。
また、完全に断乳して半年以上経っても月経が再開しない場合は、何かしらの内分泌的異常がある可能性があります。お近くの産婦人科の先生に相談した方がよろしいかと思います。
ホルモンの異常をきたす病気の可能性も
生理が再度止まってしまうのは、体重の変化や日常的なストレスが原因のこともありますが、 背景に治療が必要なホルモンの異常をきたす病気が潜んでることもありますので、注意が必要です。
頭痛など他の不快な症状がなければ、基礎体温を1ヶ月ほどつけた上で、それを持って産婦人科を受診してください。
もし、頭痛などの他の症状も伴っているようでしたら、早めに受診することをお勧めします。早発閉経と言って、30代で閉経することもありますが、極めてまれです。
月経の有無は子宮はもちろんのこと、骨の代謝など全身の健康に関連があります。今後出産の計画がなくても、ご自身の健康管理のために注意を払うことは必要です。