
イーバランス整体の患者さんで4ヶ月前に赤ちゃんを産んで育てていますが、食欲旺盛で体重が戻りませんという相談です。出産してから1ヶ月後、実家から家に帰る頃から太り始め 1日中食べている感じで、過食症ではと怖くなるそうです。
食事内容も、実家では野菜と魚中心だったのが、今は甘いものばかりで、主人に隠れて夜中こっそり食べたりすることもあるそうです。今回は、出産後の食欲と体重増加についてお話ししていきます。

産後は体重を戻しましょう
出産後に標準体重を維持することは健康管理上とても大切です。妊娠前には標準的な身長、体重であったとのことですから、その状態に戻すことを目標にするとよろしいでしょう。
ご質問を聞く限り、ご自分の食生活の問題点も自覚なさっているようですので、あとはいかに実行するかです。
体重が増えたままだと
産後に聞く話ですが、第一子目の妊娠中、あるいは産褥期に起こった体重増加が解消しないまま第二子目を妊娠し、さらに体重が増え…といったことを繰り返して第一子妊娠前より20kgも太ってしまい、中にはその結果として高血圧、糖尿病にかかってしまったという患者さんもいます。
このような場合、生活習慣病としての問題以外に、本来順調に経過するはずの第二子以降の妊娠・出産に、妊娠高血圧症候群などの様々な問題が起こってくることがあります。

妊娠糖尿病について
妊娠糖尿病は その重要性に対する理解がまだまだ必要な疾患です。血糖値は 膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって コントロールされ適正に保たれていますが、妊娠すると胎盤からいろんな他のホルモンが分泌され、その中にインスリン作用を打ち消す働きをするものがあります。
通常は妊娠後 インシュリンの分泌 も高まって、血糖値は正常に保たれますが、遺伝的に糖尿病素因のある場合などは、妊娠中に相対的にインスリンが不足してしまい、血糖値が上昇し、巨大児、難産といった産科異常の原因となります。
産後は元の血糖値に戻ることが少なくありませんが、中には血糖値の上昇がそのまま持続することがあります。妊娠中に血糖値が高いと言われた方は産後2ヶ月目前後に再検査を受けになることをおすすめします。

出産後の食事管理について
食事管理に関しては、まず手始めに1日のお食事内容を全部記録してみましょう。
例えば、朝食…トースト2枚 (バター・ジャム付き)チーズ一切れ、間食(10字)…みかん2個 とできるだけ詳しく記入します。次に食品成分表などを参考にして、全体で何カロリーになってるか計算してみます。
日本人女性の非妊娠時のエネルギー消費量は1800カロリーですが、授乳中は母乳のために、700キロカロリー増の2500カロリーが必要とされています。まず1日の摂取エネルギーが2500カロリーを上回っていないか検討しましょう。
さらに離乳が進み、母乳の量が減ってきたら、最終的に1800カロリーに近づけるように努力し、記録している内容から減らすべき項目を検討します。離乳食など お子さんの食べ物を残して、食べ残しをもったいないからと食べてしまうのは禁物です。

体重は摂取量と消費量バランス
体重は 摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスで決まります。摂取エネルギーより消費エネルギーが大きければ痩せ、小さければ太るというのが原則です。
従って、何か薬や薬草茶のような 痩せる作用のあるものを取らなければ、痩せることができないということはありません。食事を取りすぎて運動不足という生活のパターンで薬や薬草茶を服用しても効果は期待できません。

核家族化でのストレスも問題
最近は核家族から一人で育児に携わるお母さんが増え、そのストレスなどの精神的な問題があちこちで取り上げられています。
一番重要なのは、何らかの方法で育児 以外の世界に接する時間を持ち、他の人と会話する機会を作ることです。ご主人の休日などに短時間でも外出するといったご自身の時間を持つ工夫をなさることをおすすめします。
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