内反肘、外反肘の原因と対応方法

外反肘はどういう症状?

肘関節を伸展させ、前腕回外位の状態での上腕骨軸と尺骨軸の角度を、肘外偏角(carryinng angle:CA)といいます。
正常肢位は10度前後であり、上腕に対して前腕が軽度外反しています。

内反肘はどういう症状?

正常肢位と比較して、内に向いてる場合を内反肘(cubitus varus)、外に向いてる場合を外反肘(cubitus valgus)といいます。

内反肘、外反肘角度

内反肘の原因は?

小児上腕骨顆骨折後に多く見られ、内反変形治癒を発生しやすいです。

内反肘原因

内反肘の症状について

内反肘の症状としては整容面だけでなく、屈曲制限があることが多く、関節可動域、肘後外側回旋不安定症が見られます。

また、遅発性尺骨神経麻痺をきたす場合があります。

内反肘の治療方法

軽度の場合は経過観察でいいですが、問題のある場合は、矯正骨切り術を行います。

手術時年齢は10歳前後が多いです。

外反肘の原因は?

小児上腕骨顆骨折後の偽関節が原因で生じることが多いです。

外反肘の原因と対応

外反肘の症状とは?

可動域制限があっても、許容範囲で痛みはなく、特に機能障害を認めていないが、成長とともに肘外偏角が増強して、外反変形が見られますます。

外傷後、数年後に遅発性尺骨神経麻痺を発症します。進行性であるため、手術的治療の適応がいいと一般的に言われています。

外反肘の治療方法とは?

小児の場合は、偽関節手術を行います。