腸腰筋を詳しく紹介

【筋肉系#9】 股関節を動かす筋肉はたくさんの小さなグループに分けることができます。
この腸腰筋が緊張すると骨盤が前傾し、腰骨が前方へ変位して「反り腰」になります。
その反り腰が、腰にとって大きな負担とストレスを与えます。ともなれば、慢性的な腰痛の原因になってしまうでしょう。

今回はこの腸腰筋(大腰筋小腰筋腸骨筋)について詳しく解説していきます。

腸腰筋

大腰筋と腸骨筋は姿勢や腰痛、股関節の意味からも体の最も重要な筋肉

鼡径部で腸骨筋と結合する大腰筋は、股関節としての主要機能だけでなく、姿勢や臨床的な意味からも体のもっとも重要な筋肉の一つであると言われています。

四足歩行動物では、腸腰筋には実際の姿勢機能だけでなく、歩行時に後ろ足を前に振る作用のみを行うため、難しい作用に関わることはほとんどありません。

このため、この部位は柔らかいスライス肉となる傾向があります。これがフィレミニョンの言語であるテンダーロインまたフィレ 肉の意味です。

人に関しては話が全く異なります。人は直立歩行するので股関節を曲げ足を持ち上げるために、四足歩行動物に比べてはるかに大きな筋肉が必要とされます。 

また、腰筋は骨盤と腰部の相関的な位置決定に、重要な役割を果たしています。

妊娠中は胎児の股関節はほぼ四六時中、完全な屈曲状態にあります。乳児を観察すると股関節を平ではなく、一部曲げて寝る傾向があることに気づきます。

実際一般に乳児は歩き始めるまで、股関節を完全に伸展させることはありません。この完全伸展はリラックスした快適な直立姿勢にとって必要なものであります。

乳幼児は股関節屈曲

子供は学校の教室であるいは家庭で学習したりテレビを見たり、大部分の時間を座って過ごしています。
大半の大人はデスク、コンピューターあるいはテレビの前でやはりこの姿勢で長時間を過ごしています。このため腸腰筋はほとんどの時間を短縮状態にありストレッチされる時期はごく短いです。

腸腰筋2


腰筋は腰椎に付着して、腹腔を通ってそけい部まで下り、そこで腸骨筋と結合して腸骨の前を通ります。そして、斜め下方向に走り大腿骨の小転子に付着します。

このように腰筋は腸骨の前を滑車して利用し、て腸骨に後方の力を及ぼします。こうして腰椎を前方に引っ張り、腸骨の下前部で下方向に押圧することによって、腰筋は骨盤を前傾させ、腰椎を前弯させます。

腸腰筋は骨盤を前屈

腸腰筋(大腰筋,小腰筋,腸骨筋)の緊張は慢性的な腰痛になります

腸腰筋の委縮は慢性腰痛

腸腰筋の作用は著しい傾斜姿勢と脊柱前湾の傾向がある子供には、容易に観察されます。一般にこの姿勢傾向は、大人(程度ではあるが観測可能)になるまで持続します。

骨盤前傾の結果の一つとして、口腔内容の重量が前方に移動し、腹部がせり出すことがあります。また、この傾斜によって股関節が後方におしやられ、膝と足首を制御する筋肉に圧力がかかります。

過大な腰椎の前弯は、その上に存在する全ての構造位置補正をしなければならなくなります。 

腸腰筋の臨床的重要性には、間接的なものと直接きなものがあります。
間接的には、上記の姿勢に影響して、直接的には腰部、腹部、鼡径部および大腿上部に痛みを起こします。
腸腰筋の関連痛パターンには臓器が含まれます。
このため腸腰筋障害は内臓疾患と類似の痛みを伴うことが多々あります。

反り腰

腸腰筋の大腰筋・小腰筋・腸骨筋の機能の説明

腸腰筋の大腰筋と小腰筋、腸骨筋は体幹と下肢をつないでいる筋肉です。腰椎の外側から始まり立位姿勢ではの脊柱を安定させています。

腸腰筋の大腰筋と小腰筋、腸骨筋は、共に「歩く」、「走る」、「跳ぶ」などの動作において、股関節を屈曲させます。
大腰筋、小腰筋、腸骨筋は同じ停止箇所と機能持っているため、三つの筋肉がまとまって腸腰筋を形成しています。

腸腰筋の機能には股関節の屈曲と外旋があります。腸腰筋は股関節の屈筋群の中でも、最も強い筋肉です。

起始部が停止部より上方にあり、関節の前面を通過するため、腸腰筋の収縮は大腿骨を前方へ引き上げ、股関節の屈曲を引き起こします。

また停止は大腿骨の小転子にありますが、ここが大腿骨の内側のやや後方にあるため、小転子が前方へ行かれることで大腿骨は外側へ回旋され、股関節が外旋します。

腰筋は姿勢を保つ際にユニークな機能を持っています。
立位姿勢の時に腰筋は、腰方形筋と、脊柱起立筋群とともに骨盤を前傾させます。

これらの筋肉は骨盤を後傾させる筋肉と、殿筋群の力に対抗しなければいけません。これらのすべてが、体幹と骨盤のアライメントを保つために機能しています。

骨盤姿勢の不均衡(アンバランス)はよく起こり、そのために体幹部の痛みや機能障害を引き起こすことがあります。

慢性的で治らない腰痛はこの腸腰筋(大腰筋、小腰筋、腸骨筋)にどこかに機能低下や筋肉の委縮が起きている事も多々あります。

長時間、座ったり運転をしていると拘縮します。この状態で状態をまっすぐにして立つと拘縮したら、腸腰筋は骨盤を前に引っ張り、その結果腰椎を圧迫することになります。
この姿勢を骨盤前傾と及び骨盤前弯、そして腰痛を引き起こします。

腸腰筋の機能

腸腰筋、大腰筋・小腰筋の注目すべき点

大腰筋が骨盤の位置に対してどのように影響するかについては異なる意見があります。
下肢から固定されている状態で、大腰筋が収縮すると下部腰椎は前方へと引かれ、腰部が屈曲します。

また、腰椎の前弯が大きい人では、大腰筋は上部腰椎と第12胸椎を後方へ行くため、上部の伸展が起こります。
大腰筋と腸骨筋はいずれも骨盤を前方へ引くことで、骨盤を前傾させますが、この機能に関しては腸骨筋の方が大腰筋に比べて、より直接的に関与しています。

なぜなら、腸骨筋は腸骨へ直接前方へ引きますが、大腰筋は下部腰椎を下方へ行くことで、その力を仙骨を介して骨盤へと伝えているからです。

腸腰筋ー大腰筋・小腰筋の触診方法

腸腰筋の直接の触診は通常困難ですが、触診する側の足の股関節を屈曲することで臍の下4cm~5cmに上部筋腹は識別できます。

腸腰筋下部は、腸恥隆起の内側の鼠径靭帯の下にある鼠径部で識別されます。筋束の構造は平行状で、筋繊維の走行は骨盤の縁を超えるまでは直角です。

肢肢位:患者さんは仰臥位になります
(膝関節と股関節は屈曲の状態になってもらいます)

1・患者さんの横に腹部に面して立ちます。
指先で腸骨陵を確認します。
両方の手を使います。 

2・指先を腰椎の椎体外側に向かって、上方を内側深部に滑らせます。
注意:この辺りには腹部大動脈が位置しています大動脈への圧迫を避けるため触診は必ずストアから内側の順番で行います。

3・指先を腸腰筋の斜線維に押し付け、引いたり押したりしながら、チューブ状の筋肉を確認します。

腸腰筋の触診

4・筋肉の場所を確実に把握するために、負荷を加えながら、患者さんに股関節を屈曲させます。

腸腰筋の短縮や身長による機能低下とは?

短縮:骨盤が前傾したりこかんせつをの進展させる機能が低下したりします

伸長:関節の屈曲機能が低下します

腸腰筋の大腰筋・小腰筋のストレッチ方法

腸腰筋のストレッチA(腰痛改善になります)

股関節が柔らかくなり足を後方に引けるようになります。股関節前面に引っ張られる感じがしないと効果がありません。

腰が反りすぎると腰を痛める原因になってしまうので注意しましょう。腰が反りすぎると腰を痛める原因になってしまうので注意しましょう。
体の硬い方はももの前面の筋肉(大腿四頭筋)のストレッチにも効きますが、この写真ではモデルをは腰を反らしているので、反らさないようにしてください。

①足を前後に開き膝をつきます

腸腰筋のストレッチ1

②胸を張って足の付け根股関節前面を前に押し出すようにして、ストレッチングします。このとき腰をそらさないようにしてください

腸腰筋のストレッチ2

腸腰筋のストレッチB(股関節が柔らかくなります)

股関節前面に引っ張られる感じがしないと、効果がありません。床につく手は片手でも構いません。
足の開き方やお尻の落とし方などを工夫してみてください。足が後方に引けるようになります。

①足を前後に開き前の足は立膝、片方の足は後方へ伸ばします。

腸腰筋のストレッチ3

②お尻を下げて股関節の前面を延ばします。腰をそらさないようにしましょう。腰が反ってしまうと、トリックモーションが起こってしまいます。

腸腰筋のストレッチ4

腸腰筋ー大腰筋・小腰筋の鍛え方、筋トレ

腸腰筋(大腰筋、小腰筋)の鍛え方、筋トレは股関節を動かす筋肉ですので足の動きで大腰筋、小腰筋を鍛えます。

腸腰筋ー大腰筋・小腰筋を鍛えるメリットとは?
1・慢性の腰痛の予防や治療になる。
2・骨盤や、腰椎のバランスが良くなる。
3・腹筋を意識しながら筋トレすることで、ポッコリお腹などのダイエット効果が期待できる。
4・さらに、お尻も意識すればヒップアップにも効果的。

腸腰筋(大腰筋、小腰筋)の鍛え方、筋トレA
床に座って両肘をつきます。上半身が少し後ろに倒れた状態になりますね。その状態から、両足を上げ下げします。その際に腹筋を意識しながら行うと、お腹周りのダイエットにも効果的です。
下の図の様にボールを挟んで行うとより効果的です。

腸腰筋の筋トレ1

腸腰筋(大腰筋、小腰筋)の鍛え方、筋トレ
四つ這いになり、片足の膝関節と股関節を伸ばしたまま上下に動かします。腸腰筋の筋トレ以外にもヒップアップにもなりますのでお試しください。

腸腰筋の鍛え方、筋トレ2

腸腰筋ー大腰筋・小腰筋のマッサージ、ほぐし方

大腰筋の圧迫方法

・患者さんは背臥位を取ります治療する側の股関節と膝関節を約45°屈曲させます。

・施術者は患者さんの横、腰の位置に立ちます。
・患者に近い方の指先を施術者の近い方の腹部上、へその下約4cm から5cmに置きます。腹部をゆっくりと、しっかり押圧し、円を描くように指先を移動して、臓器をと押しのけます。
・大腰筋に触れたら筋肉を四指で押して、圧痛領域を探します。押さえてリリースしましょう。

腸腰筋のマッサージ1

・指先が前回の治療スポットのすぐ下に来るように、手を下方に移動します。

・鼠径靭帯に達するまでこのプロセスを繰り返しましょう。

・鼠径靭帯の下の鼠径部に、同じプロセスを繰り返します。※ここでは円を書く必要はありません。

腸腰筋のマッサージ2

・この腰筋のマッサージは患者の反対側から患者に座位、あるいは立位をとらせて、テーブルの横に体を曲げて大腰筋をほぐすこともできます。

腸腰筋のマッサージ5

付着部の圧迫

・患者さんは背臥位を取ります

・施術者は患者さんの横、膝の位置に立ちます。

・重ねた両手の拇指を鼠径部から約5cm下、大腿直筋内側の大腿前部に置きます。

・しっかりと組織を押圧し、小転子への付着部を探します。圧痛点があれば、押さえてリリースしましょう。

腸腰筋のマッサージ3
腸腰筋のマッサージ4
腸腰筋のマッサージ6

腸腰筋の名前の由来

腸腰筋の「腸」は腸骨筋のことですが、この筋は腸骨前方の腸骨窩の大部分に付着しています。また「腰」は腰筋を示し下部体幹、そして第12肋骨と腸骨の間のことを示しています。

腸腰筋の起始部、停止部

起始: 第12胸椎から第5腰椎椎体、椎間板、および腰椎の横突起

停止:腸骨筋と共に大腿骨の小転子

腸骨筋の共働筋

股関節の屈曲:大腿直筋、縫工筋、恥骨筋、大腿筋膜脹筋

股関節の外旋:大殿筋、梨状筋、上双子筋、下双子筋、外閉鎖筋、大腿方形筋、縫工筋

腸腰筋の拮抗筋

股関節の伸展: 第12胸椎から第5腰椎椎体、椎間板、および腰椎の横突起

股関節の内旋:腸骨筋と共に大腿骨の小転子

腸腰筋の関連領域

・臀部内側
・上腹部から鼠径部までの腹部

・大腿前面部で鼠径部から膝までの中間

腸腰筋のその他の検査対象とは?

・腸骨筋
・腹直筋
・腹斜筋
・菱形筋
・股関節
・内転筋
・腰方形
・筋脊柱起立筋

腸腰筋の神経支配と血管共有とは?

神経:腰神経叢
血管:腸腰動脈

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