腰痛が「どのように伝わって感じるのか」を、脳と骨(脊椎)の関係性を紹介します。
腰痛はどう伝達されて感じるのか?
日々感じる腰の痛みは骨ではなく“神経”で感じています。骨(椎骨)・骨膜…それら自体には痛覚はほぼありません。

①腰周りの神経終末(侵害受容器)のダメージ
痛み伝達しているのは 神経・椎間板・筋肉・筋膜・関節包・靭帯・椎間板・坐骨神経の圧迫…などの“組織のセンサーから痛みを伝達する「神経終末(侵害受容器)」が痛みとして電気信号を発生させます。
②神経経路を通じた伝達は…

神経終末(侵害受容器)から発生した電気信号は腰神経叢や脊髄神経根を経由して脊髄に伝達されます。最終的に脳へと伝達されます。
脊髄は痛みを伝達するだけでなく痛みの増幅させたり減少させ、痛みをコントロールする機能も備わっています。
・ストレスが強い → 痛みが増幅される
・リラックスしている → 痛みが抑えられる
③腰痛が脳に伝達される仕組み
脊髄に伝達された腰痛の感覚は脳の脳幹→視床→痛みと認識する場所の大脳皮質へと伝達されます。

脳が「痛い」と認識されて痛みを感じる
あなたの腰痛は単なる「腰の違和感」ではなく侵害受容器(腰の筋肉、椎間板、関節、靭帯など)→神経→脊髄→脳へと電気信号が送られて感じる神経生物学的な現象なのです。
脳は痛みが強い弱いを判断する
脳は以下を総合して「痛み」と判断します。
・電気信号の強さ
・過去の経験(ぎっくり腰経験など)
・感情(不安・恐怖)
・状況(疲労・睡眠不足)
痛みは心と身体の“総合判断”で決まる仕組みです。
ゲートコントロール説(GCT)とは?
ゲートコントロール説(Gate Control Theory:GCT)とは、痛みが脳に伝わる仕組みを「脊髄のゲート(門)」が調節しているという、1965年にMelzack(メルザック)とWall(ウォール)が提唱した理論です。
このうち「脊髄の後角」に“ゲート(門)”があり、ここで 痛み信号の通りやすさが変化する と考えるのがGCTです。

①ゲートが開く(痛みが強く伝わる)
下記のようなときは「痛みを強く脳へ届く」ようになります
・強い刺激によるもの
・急性的なギックリ腰
・不安感や恐怖感
・大きなストレス
・心と体のの緊張が強い
・慢性的な疲労
・睡眠不足
・デスクワークなどで同じ姿勢
・冷えなどで血流低下
②ゲートが閉じる(痛みが感じにくくなる)
下記の刺激は“痛み以外の太い神経線維(Aβ線維)”を刺激し、痛みのゲートを閉じます
・皮膚をさする、なでる
・筋肉を揉む、押さえる
・温める(温熱刺激)
・冷やす(冷却刺激)
・低周波治療(電気)
・ツボ刺激・ストレッチ
・運動・適度な体の動き
・リラックスする
・安心感・注意が他に向く
➡ 痛いところを思わず触るのは自然なゲートコントロール
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