内臓脂肪と脂肪肝はとても関係していて、どちらも生活習慣病になってしまう確率を高める大きな原因となっています。今回は『内臓脂肪型肥満の人は脂肪肝を合併してしまう原因』を紹介します。
脂肪肝っていったい何?
脂肪肝は初期症状では自覚症状のない病で、内臓脂肪が多い人ほどなりやすいです。
肝臓の大きさに対しての5%未満でしたら施錠の数値ですが10%以上脂肪が付いている状態ならば、脂肪肝と診断されます。
ひどくなると肝炎をおこしてしまい肝硬変になってしまうこともあります。

脂肪肝は2種類あります
アルコール性脂肪肝
長期間アルコールを大量に飲酒していると肝脂肪の原因になります。アルコールを大量摂取して肝臓についた脂肪をアルコール性脂肪肝といいます。
※一般的には男性で1日60g以上、女性で40g以上のアルコール摂取
非アルコール性脂肪肝
アルコールを飲んでいない、もしくは少ししか飲まないのに脂肪肝になっているのを非アルコール性脂肪肝といいます。
※肝臓の細胞の30%以上に脂肪が蓄積すると脂肪肝と診断されます。

内臓脂肪と脂肪肝の原因は?
ここでは内臓脂肪が付くことによる脂肪肝の関係、原因を紹介します。
①カロリーオーバーで内臓脂肪が
甘いお菓子の糖質や高カロリーの食事などでエネルギーが過剰になるとあまったエネルギーは肝臓に運ばれ内臓脂肪として蓄えます。

②アルコールの摂取し過ぎ
肝臓はアルコールを分解する時にアセトアルデヒドという有害物質を発生させます。
このアセトアルデヒドはアルコールの分解の時に『脂肪の分解を抑制』してさらに『脂肪の合成を促進』させる作用があります。
そのことにより肝臓に脂肪が溜まりやすくなります。

③内臓脂肪が脂肪肝を引き起こす
内臓脂肪は活発で、脂肪酸を肝臓に送りやすい性質があります。
この脂肪酸が肝臓に過剰についてしまうと、肝臓で中性脂肪が合成され脂肪肝になります。
④インスリンの抵抗性に悪化によるもの
インスリンは血糖を下げるホルモンのことです。インスリンの働きが悪くなると血糖を取り込めなくなり、高インスリン状態になります。
この状態をインスリン抵抗性と呼び、脂肪肝を促進させる原因になります。脂肪肝はインスリンの働きを悪くし、インスリンの働きが悪くなると肝臓に脂肪がつきやすくなり悪循環になります。
内臓脂肪で肝脂肪のリスクとは?
内臓脂肪での脂肪肝はおなかがポッコリになって見た目が悪くなる以外にも大きな病気を引き起こすリスクがあります。
①生活習慣病のリスク
・2型糖尿病
・脂質異常症(高脂血症)
・内臓脂肪で高血圧
②肝臓に関関連する病気
・非アルコール性脂肪肝炎
・肝硬変
・肝がん(肝細胞がん)
③心血管疾患になる可能性も
・心筋梗塞・脳梗塞など、動脈硬化による心臓にかかわる心血管の病気を引き起こしやすくなります。
内臓脂肪と脂肪肝の改善方法
できてしまった脂肪肝は自分でコントロールして減らすことが可能です。
・体重を減らす(5〜10%減らすことで改善)
・有酸素運動(筋トレを週3〜5回)
・糖質と脂質の摂取を制御
・アルコールをやめる(少量でも悪化する人も)
・定期的な血液検査、腹部エコー検査


