痛風と聞くと足の指の関節が痛くなるのをイメージしますよね。足の指が地面につけないほど激しい痛みを伴います。
そして原因はプリン体のイメージも多くありますが内臓脂肪が原因になることもあるのです。今回は『痛風』について詳しく紹介します。
痛風になるとどうなる?
痛風になると字のとおり「風が当たっても激しい痛みに見舞われる」という感覚です。突然の関節の痛みや腫れでかなりの痛みを伴います。
痛風の症状の特徴とは?

①強烈な激痛
・夜間や早朝に多く痛みで寝れないことも
・多くは親指の根元に症状(母趾MP関節の痛風発作)
・地面に足がつけないほどの痛み
②腫れや赤み、熱感を伴う
・関節が赤く腫れてしまう
・腫れと一緒に熱感を伴う
③関節の動きに制限
・痛みと腫れで関節の動きが悪くなる
④発熱や全身症状
・状態によっては発熱や悪寒、全身がだるい倦怠感
痛風の原因の「プリン体」って何?
プリン体は体の中の細胞や食べ物に含まれている有機化合物の一種で、DNAやRNAといった遺伝情報を構成する重要な成分の一部です。つまり、本来は体にとって必要な物質です。
体内では新陳代謝によって自分自身の細胞から分解されたり合成されたりする時にプリン体が生じ、これが 体全体の80%を占めています。
プリン体分解のメカニズム
●プリン体は肝臓で代謝され尿酸になります。尿酸は腎臓を経由して最終的に体外に排出されます。
尿酸が体内で作られすぎたり排泄されづらくなると血液中の尿酸濃度が高くなります。そして痛風(高尿酸血症)になってしまいます。

痛風の原因を詳しく紹介
ここでは痛風になってしまう原因を解説していきましょう。
①尿酸が過剰に増える
プリン体の過剰摂取
痛風の原因となる プリン体はあらゆる動植物の細胞内に存在するため、ほとんどの食品に含まれています。
プリン体は尿酸のもとになる物質で以下の食材に多く含まれています。
・レバー
・鶏卵
・魚卵
・いくら
・たらこ
・白子
・あん肝
などの細胞数が多い食材

・干物
・かつお
・マグロ
など
・ビール
・日本酒
などの醸造酒
アルコールは尿酸値を上げる
ビールや日本酒などの醸造酒もプリン体が豊富で、尿酸値を上げてしまうので要注意です。
特にビールは麦芽や酵母が原料で、日本酒やワインよりもプリン体が多いお酒です。

過食による内臓脂肪の増加
食べ過ぎると脂肪がつきますが、特に内臓脂肪が増えると肝臓に流れ込む脂肪酸が増えてしまいます。
そうするとプリン体が合成されやすくなり、尿酸が増えやすくなってしまいます。
②尿酸の排泄能力の低下
腎臓の機能低下によるもの
内臓脂肪がさらに増えるとインスリン抵抗性がおこると、腎臓での尿酸の排泄量が低下してしまい痛風になるリスクが高まります。

脱水によるもの
●尿の量が減る…脱水になると腎臓に流れ込む血液量が減り尿を作る量が減ります。そうすると尿酸の排泄量が減り、体内に多くの尿酸が蓄積されてしまいます。
●尿酸の結晶化が促進…体内の水分が少ないと関節や血液中の尿酸の濃度が高まり痛風になります。
●生活習慣病が原因にも…生活習慣病の・高血圧・糖尿病・脂質異常症などになると尿酸の解説機能が低下してしまいます。

③遺伝的要因で痛風に
痛風は遺伝的要因もあり、親族に痛風や高尿酸血症の人がいると痛風になりやすい体質といわれています。
痛風の改善と予防は内臓脂肪を減らす
痛風の改善と予防には内臓脂肪を減らすのが有効的です。
内臓脂肪が増えると体内にプリン体が多く作られる環境になり、尿酸の量も増えてしまいます。
高尿酸血症がある場合は単純にお薬に頼るのではなく、自身の内臓脂肪を減らすために生活習慣を改善しましょう。
内臓脂肪を減らすことで尿酸値を正常に戻す体質改善につながります。

痛風についてのまとめ
・強烈な痛みを伴う
・腫れや赤み、熱感
・プリン体は細胞数の多い食材
・ビールや日本酒も多い
・プリン体の分解で尿酸が増える
・改善は内臓脂肪を減らす

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