女性は閉経後「骨粗しょう症」リスクが一気に上がります。一方、「極度の肥満」も骨を弱くする要因となります。
高脂血症や糖尿病など、生活習慣病にかかってる人は、骨密度が低くなるというデータもあるそうです。今回は、知らないうちにあなたも圧迫骨折予備軍になっている?そして、骨を強くする運動を紹介していきます。
高脂血症や糖尿病・加齢で骨密度低下
先ほども述べたように、高脂血症や糖尿病などは、骨粗しょう症のリスクが上がります。また、「加齢」も大きな骨粗しょう症のリスクの要素です。通常、人間の骨密度は10代から20代で急激に高くなります。
30代から40代がピークで、50代以降は下がってくるという曲線を描きます。女性の場合はその下がり方が顕著です。
骨密度が下がっていく原因は?
女性の骨密度が下がる原因は、閉経を迎えるのと関係があります。閉経後、女性の体では男性ホルモン・女性ホルモンの分泌量が一気に下がります。
その結果、骨の生成力が落ちて骨がもろくなります。こうなると、骨粗鬆症のリスクも増大してしまいます。
骨密度は何%くらいになると危険水域?
骨密度が70%を切ると、圧迫骨折の危険性水域となります。ここまででお話ししたように、「やせすぎで栄養状態の悪い人」、「生活習慣病のある人」、「姿勢の悪い人」はある日、妙な痛みで調べてみたら骨が折れていたという事を耳にします。
上記のような方たちは、そんな事態になる恐れが大いにあります。急速な生活改善が必要となります。
骨を強くする運動や体操とは?
骨を強くするためには、骨に刺激がなければ骨密度は上がりません。骨も、そして筋肉も、加齢によって衰えるものです。
骨が衰えたところに、悪い姿勢でアンバランスな力がかかると、突然の圧迫骨折や転倒による骨折、そして寝たきりという最悪な展開もあります。だからこそ、姿勢を正すのは何よりも大切です。
骨と筋肉を強化する運動・体操を行う事で、正しい姿勢を体に覚えさせる事ができます。
骨の強化と筋肉の強化は全く違います
さて、ここで知っておいていただきたいのは、「筋肉の強化」と「骨の強化」には、別の改善方法が必要となります。筋肉の場合は軽い抵抗を加えた収縮が効果的です。しかし、骨の場合は、ただ運動するだけでは強くなりません。
ここで興味深いのは、水泳による運動効果のデータです。一定期間水泳をすると、筋力は上がるものの、骨密度には変化が出ないことが分かっています。これは、骨を強化するためには、適度な重力の刺激が必要だということですね。
水泳の場合、浮力が働いて重力が骨への刺激は非常に少なくなるのです。対して、ウォーキングはかかとで着地する瞬間に、骨への刺激が加わります。したがって骨の強化には最適な運動と言えます。
他にも、お相撲さんの様に、その場で足を床にストンと落とす「四股踏み」をしたりするすると、下半身の強化ができます。上半身ならば、肩甲骨を動かすストレッチと骨に刺激を送る動きを合わせて行うと良いでしょう。
骨密度に不安のある人は積極的に実践していきましょう。