便秘で悩んでいる女性は非常に多いです。様々な原因で便秘になりますが、内臓脂肪でも便秘になるのです。
前回は『生理不順や不妊症は内臓脂肪が原因』を紹介しましたが、今回は『おなかの脂肪で便秘になる?その原因と改善方法』を紹介します。

内臓脂肪で便秘になってしまう可能性が
あまり皆さんは気にしていないかもしれませんが内臓脂肪により便秘になってしまう原因になることがあるのです。
内臓脂肪で便秘になる原因

その原因として食事をして食べたものは、食道から胃を通過して十二指腸から大腸に運ばれていきます。
腸の『蠕動運動』により消化器官から肛門へ便を送っていきます。内臓脂肪が増えすぎると蠕動運動に必要な大腸周辺の隙間を脂肪が埋めてしまいます。その結果、大腸や小腸の動きが制限されてしまい、大腸や小腸が校門へ送り出す『蠕動運動』の活動が鈍くなってしまいます。送り出す力が弱まれば『宿便』となってしまい腸にとどまり便秘になるのです。
蠕動運動(ぜんどううんどう)とは?
大腸に限らず消化器官が食べたものを消化しながら次の臓器に送るための動きのことをいいます。それはミミズが這うような動きや蛇が地をはう様な動きのことです。

蠕動運動をさせる筋肉は2種類
消化管の壁には蠕動運動をさせるための筋肉が2種類あり、この筋肉によって収縮と弛緩をし、波打つ動きによって消化された内容物がさらに先の消化管に送られるのです。
①輪走筋(りんそうきん):管を締め付ける方向に収縮させる筋肉
②縦走筋(じゅうそうきん):管の長さ方向に収縮させる筋肉
蠕動運動する臓器は何でしょう?
・食道:飲み込んだ食べ物を胃に運びます
・胃:食べ物を胃の中で胃液と混ぜ合わせる攪拌(かくはん)をして十二指腸に送ります
・小腸と大腸:内容物をさらに消化し栄養素や水分を吸収しつつ肛門に送ります
・尿管:不要な水分や毒素を尿によって膀胱に送ります
※これらの運動は自律神経の交感神経により不随意運動となり、自分の意識では蠕動運動をおこすことはできません。

おなかの脂肪は女性に大敵
女性には子供を産むための臓器の子宮や卵巣がありますが、その周辺にはその臓器を守るために脂肪が蓄えられやすいです。
その影響で直腸周辺にも脂肪が付いてしまい便秘になりやすい環境になってしまいます。
糖質制限で脂肪を減らして便秘解消
お薬で便秘を解消するよりも内臓脂肪を減らして便秘を解消しましょう。
なぜならお薬で無理矢理、溜まった便を排出するよりも、おなかの脂肪を減らして大腸や小腸の圧迫を改善することが根本の便秘解消につながるのです。



